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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

今の若者は社会不適合者より労働不適合者の方が増えている!

オピニオン

僕は労働不適合者だ。

 

その理由はスキルがないから、仕事がこなせないから、客からクレームが来たからではない。そのため、次のような記事を見ると「仕事で苦労するのはそういうことか?」と思えてしょうがない。

 老害「そば打ち3年こね8年」「仕事は見て盗め」←ちゃんと教えれば1年で覚えられるだろ

 

例えばだ!

「そば打ち3年こね8年」といったかどうかはよく知らないけど、「串打ち3年裂き8年」となんてフレーズは本当にある。しかし、これは本当にそばをおいしく作る、うなぎをおいしく焼くためだけのフレーズか?

 

社会不適合者達はそばを打つ器用さがなく、そばをこね続ける忍耐力がないから社会から落ちていくのか…?

誰でも学べる時代≠誰でも働ける時代

機材にお金がかかるもの、資格に年齢制限があるもの、学校・教習所に何年か通うことを義務付けられてるものを除けば、かなりのものは自分一人で勉強し、取得できる。

そして、独学の基礎を身につけるものが学校教育であり、学校教育がそこそこにこなせていれば、結構な量の資格やスキルを取得できる。

 

だが、仕事にありつける人がそれだけいるか、必要なものを学び直して仕事についている人達が完全雇用を実現しているか?と問われれば、むしろ真逆である!

 

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第1-2-8図 若者失業率の推移 

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大学進学率をグラフ化してみる(2015年)(最新) 

…平成(90年代)に入ってから、進学率は上がっているにもかかわらず、失業率は上がっている。特に平成10年(00年代)以降の方が進学率が高いのにもかかわらず、上がっている。

 

「そば打ち3年こね8年」が技術論のための言葉であれば、より技術を自分で学びやすい(学ぶ力をつけた人)が多い世の中の方がうまく行くはずだ…だが、実際はそうなってはいない。それどころか、若者の離職率と全年齢のそれとの差は昔よりも開いている。しかも、面白いことに大卒を含んだ年齢の失業率の方が、全年齢との失業率の差が平成の初期に比べて開いていく傾向にある!

 

社会不適合者ではなく、労働不適合者の若者達

…スポーツのように「体で覚えるもの」ならともかく、頭でノウハウを覚えることやその訓練では優れているはずの現代の若者のほうが、むしろ失業率は高く、労働不適合者なのだ!

 

社会に適合していないのではない。

むしろ、熱心な教育のおかげか、治安維持活動のおかげかはまでは存じ上げないが、若者の犯罪率は学がない年配者達の時代よりもずっと下がっいる。若者のほうが危険なイメージを持たれているが、とんでもない!

一番犯罪に走ってた世代は今の団塊の世代や戦前生まれの世代じゃないですか!

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犯罪率の推移 | 少年犯罪 急増・凶悪化・低年齢化 

 

若者はむしろ社会には適合しているといえる。非行に走る人数は絶対的に減ってるから手続き通り進学は増えてる。

 

将来も不安だろうし、労働環境が厳しくなって特に若い人に仕事が回ってこなくなっているのにもかかわらず、その時その時の同世代よりも減ってる。多いものでも、今ほど荒れているようなことは決してない。

 

学んでもいるし、真面目に社会を生きてる。それでも、仕事には適合しないし、失業率は高い水準になってしまっている。

 

一体、何が足りないのだろうか…?

労働に必要なのはスキルよりもスタミナと耐久力

近所のそば打ち名人の旦那と、蕎麦屋の主のそばは何が違うか?

 

明確に違うのは「毎日やるかどうか」であり、「期待される味とサービスをいつでも提供できるかどうか」だ。

 

野球のバッターのように2〜3割の確率でうまければいいというもんじゃない。

スポーツならいつでるかわからないゴールやホームランこそが希少性であり、むしろみんながみんな毎日のように同じ結果を出すだけなら価値はなくなる。

 

…10割!

勝敗やその道筋自体にエンタメ性を見いだせない仕事は「期待した品物を出す」ように要求される。

 

ところが、人やモノの調子はいつも10割とは行かない!

天候によって同じ製法でも味が変わる料理もあれば、機械が壊れることだってある。

予定の日に体調が悪かったり、自分は悪くなくても誰かのヒューマンエラーがどこかで発覚して、一悶着なんてことも。

 

「何とかするのが君の仕事」は暴論であり、正論

よくアニメやドラマのセリフで

「こんなの無理だよ」

「それを何とかするのが君の仕事だろ」

というやり取りがあるが、その通りだ。

 

確かに、決まった量のそばを打つだけなら大半の人にできる。教えてもできない人の方が少ないぐらい誰にでもできる。

 

ところがだ!全然天気が違う日、お店が混んでる日、自分の体調が悪い日どころか、自分とは気が合わない人がヘルプに来てもに「そこをなんとかする」のが仕事だ。

客は待ってもくれないしできないという言い分けも聞かない。

お客様は神様だというが褒めてくれるいい神様も入れば、待たせたり味が違うと顔をしかめる怖い邪神もまた神「さま」である!当然、邪神が荒ぶっても、そこをなんとかするのが仕事。

 

一連の動きができること・理解できることは大前提!

問題はむしろ、それを毎日すること!誰に対しても、自分の体調や気持ちが乗らない時でさえ安定供給することこそ仕事だ!

 

不測の事態や繁忙期でも仕事をする以上普段通りの動きなら余裕が持てること、健康でかつストレス耐性が高く自分自身の体調や感覚のムラがすくないこと…そういう人でなければ「労働適合者」とはとても呼べない。

 

「トラブルのない仕事はない」と言った人がいるが、トラブルが起こった時に対処をする・トラブルを起こさないようにする人間は資格や学力では判断のしようがない。

資格だけ持って経験がない人にはトラブルに対する対応力や体力はあるかもしれないが、どんなトラブルが起こりそのためにどのようにペースを配分して動いておけばいいかという、未然に防ぐ・先回りするような想像力が働かない。

 

そのため、資格があれど、未経験者となれば仕事をするための「想像力」を鍛えないといけない。加えて、仕事自体が優秀でも対応力や仕事を続ける体力、ペースを作るための想像力がその人にあるか、つくかは別問題だ!

 

労働に適合できない人がつまづくのは資格でも、覚えるだけの知能でもない!

1、段取りやトラブルを想像する力

2、トラブルが人間関係であれ、仕事自体を不利にするようなものやお金のトラブルであれ、未然に想像する対応力・予防力(そもそも、トラブルが少なそうな人格)

3、仕事+仕事以外のトラブルに耐える体力やストレス耐性

 

最近の若者に足りないものを検索すると「熱意」や「主体性」という言葉が並ぶ。

だが、労働不適合者が労働不適合者たるゆえんはむしろそんなところにはない。

 

むしろ、真面目にやりすぎる人の方がペース配分がうまく行かないし、イレギュラーなことに対応できない。対応するかどうか以前に他人のイレギュラーを許せないタイプの潔癖症すらいるほどだ。

 

主体性も、「自分の頭で考えた結果、自分に同意する」という主体性しか望んでないのではないか?今ほど趣味や流行が多様で「周りに流される」が成立しない時代はなく、またそれゆえに自分を持とうとする・自分を世間に発信する人は多いのでは?

 

それどころか、主体性を持ちすぎるあまり「トラブルを起こしやすい人格」になってしまったことで労働不適合者になった。

むしろ、熱意などなく主体性がない人の方が柔軟で、ストレスを直に自分のところに浴びない方法を知っているから労働に適合できたのでは?

 

教育をバカ正直に受けた若者やその周辺の教育が悪いのか、

若者を雇えない職場をずっと改革せず10年単位でみても若者失業率が上がってる状態を野放しにしてる企業や国が悪いのか、

それとも、もっと個人個人の問題で「労働不適合者なら働かないで生きてく方法考えろよ」なのか

はよくわからん。

 

ただ、確かなのはそもそも問題点がどこにあるのかがわかってない人がおおいから、こんなことを書きたくなったことだけだ。

 

 そば打ち名人

むかし、せれ (id:kouas1100)さんから紹介されたそば打ち名人をまさか俺が紹介することになるとは…。タカラトミー製のおもちゃのくせに動画による紹介がやたらとマジなので、良かったら見てくださいw

 

・関連記事 

本質的には近い問題な気がする…。モテない男と労働不適合者の「走っていこうとする構造」はよく似てる気がする。 

主体性のなさって言うのはむしろ、こういう目に見えない弊害を生むからなぁ…。 

労働不適合者に働けと言われても、働くほど病んだり、職場が混乱することもあるから頭ごなしに言うべきだとはとても思えない。