水を差すようで悪いんだけど、監督が静野孔文って時点で「GODZILLA」は期待できない

 

最近ダウナーな僕を更にダウナーにする話題が飛び込んできた。

アニメーション映画『GODZILLA』OFFICIAL SITE

一瞬だけ嬉しかったけど、「静野孔文」という名前を見た瞬間に僕の表情が曇った。

 

「脚本の虚淵玄がメインなんだから、監督なんかどうでもいいだろ」

と99.99%のオタクが俺に反論するだろうけど…まぁ、聞けよ。
お前らがそんな反論を書くことぐらい僕はわかってんだから。

 

脚本家に内情を暴露されたことがある監督だぜ?

まず、僕は劇場版コナンを20作品全部見て、1万文字以上のまとめ記事を2つに分けて書いた。(割と、コナンファンからも好評だから、良かったら読んでみてね)

前半 名探偵コナン映画作品ワーストランキング
後半【私選】名探偵コナン映画作品ランキング【ベスト10】 

 

基礎知識として抑えて欲しいのは劇場版コナンの監督は

こだま兼嗣→山本泰一郎→静野孔文

と変わっていて、静野孔文さんは「沈黙の15分」から6作品のコナンを手がけている。(一般的には「シドニアの騎士」を手がけたイメージが強いかもしれないけど、コナンの映画をちゃんと見ている人からするとコナンの印象が強いのよね…)

 

この3人の流れをざっくりと説明すると

こだま兼嗣…劇場版コナンの王道を作った人。
山本泰一郎…劇場版コナンの王道を引き継ぎつつも、毛利のおっちゃんや怪盗キッド、黒の組織を主人公にしたサブキャラ重視のコナンを多く作った人。
静野孔文…劇場版コナンのエモい部分を削ぎとって、アクション映画に転向させた上で、興行収入を飛躍的に上げた人。

 

…よくも悪くも作画重視、シナリオ軽視の人なんだよねぇ。

一番ひどくなると、原作者「青山剛昌」がかんがえた殺人事件のトリックをごっそりそぎ落としたこともある。

あまりにも不完全燃焼な作品だったこともあって、ウィキペディアには脚本家が作品の裏事情について暴露した項目がそのまま掲載されている。

本作の脚本は櫻井武晴が担当しているが、様々な事情から脚本の改変が行われ、原案に近いものになっている。このことについて、監督の静野は「シナリオに書かれているちょっとした仕草をより際立たせていこうとコンテを構成していったら、3時間くらいのボリュームになってしまった」と語った上でそれを1時間削ぎ落としたと説明し、一方で櫻井は「特に後半部分は話の尺がはまらなかったため、急遽現場の人達だけで今ある要素だけで話を組み立て直したらしいんです」と語った上でその事実を映画の完成まで知らされておらず、完成披露試写会で観賞した際に美術館や向日葵などのアイテムは使われているが、間が自分の書いた脚本ではなくなっていることを初めて知ったと説明した。また、櫻井は1時間にも及ぶカットの中には殺人事件丸々1つと原作者の青山が考えたこの消された殺人事件のトリック、さらには櫻井がこだわったという犯人の動機と伏線全てが含まれており、「小説版で一部だけ読めるので興味がある方はご確認下さい」とも語っている。
静野によると、物語の後半の舞台となっているレイクロック美術館は当初、建物までは1本の地下通路になっており、出入口が1つずつしかない中キッドはどうするかという話だったが、静野の「キッドには颯爽とハンググライダーで現れて欲しい」という考えから地下通路は無くなり、現在のデザイン及びシナリオになったという

 

名探偵コナン 業火の向日葵 – Wikipedia

 

…この人がコナンを手がけるようになってから、コナンの「エモい部分が削ぎ落とされた」と僕は書いた。

 

それは、犯人の動機が、こだま兼嗣時代のコナンだと

「職業人としてのプライド」
「特定の遺伝や人物やモノへの異常な執着」

で人を殺めている。

打算的にお金欲しさ、うっかり殺してしまったとか…そういうことは絶対になかった。

だが、静野孔文が監督をしてからのコナンはそういう打算的なモノを持ち込むようなり、最新作に至って「純黒の悪夢」ではついにコナン本人が推理をすることすらなくなった。

(※殺人事件がない劇場版コナンは「天空の難破船」という山本泰一郎監督作品でも1回だけある。ただ、この時は推理もトリックも健在。)

 

ちなみに、脚本家も変わっているから
「コナンから推理要素を削ぎ落としたのは静野孔文ではなく、櫻井武晴では?」
という意見の人もいると思う。

 

櫻井武晴さんが手がけたコナンで面白かった作品が少ないせいで否定できない部分ではある。
だけど…それなら、原作者の考えたトリックが省かれたことを暴露しますかね?

ちなみに、劇場版コナンの大半を手がけた古内一成と3回組んでるけど、「異次元の狙撃手」以外の2回はやり過ぎなアクションとか、邦画みたいな大げさなお涙頂戴演出を盛り込んで作品をダメにしてるからね??この人。

 

虚淵玄が手がけた脚本をお寒い形に落とし込みそうな予感がしてしょうがない理由はそこだよ!!

 

でも、一応見に行くよ?

ただ、「コレジャナイ感」を感じる人多いと思うよ。

 

6作品見て、コナンとして面白かったのが1作品の人なんだから、ちっとも信用できん!

 

 

異次元の狙撃手だけは面白かったから、もし「最近のコナン」を1つでも見てみたい人はこの作品をどうぞ。昔のしか見たことない人に、最近のキャラクターを説明してくれる作品でもあるし。

 

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