かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

マンガ「はっぴぃヱンド。」は…楽しい夏の物語です。


表紙が好きで手に取ったのです。

 

わかります?このlainとか灰羽連盟を彷彿させる安倍吉俊風のタッチ。 

 

マンガ選ぶ時の1つの基準として、絵柄がユニークな人というのを僕の中で大事にしている。

なぜなら、表紙や画風に凝ってる人は演出全般に一手間かかっている事が多い。

 

この法則に則して

この絵でただのほのぼのってことはないだろ!

 と思って購入。 

予想通り、後に作品を読んでから表紙を見返すと、この表紙にもトリックが仕込まれていることに気づくため、「さすがやなぁ~」と驚く。

 

…いや、表紙だけじゃない。3回ぐらい読み返すと

「あそこの伏線がここで」
「この設定にはちゃんと意味があって」
「あーこの番外編でのキャラの出し方は、この話を読み解くために説明になってる!」

と、色々なところで気づかされる奥が深い作りになってる。

 

1巻しか出てないけど、「このペースでキチッとした作品を描き続けたら、話題にもなるだろうし、原作のストックがたまってきたらアニメ化もされるだろう」とすでに期待しまくってる作品。

 

概要

主人公は東京から田舎に転校してきた女の子。

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田舎での日々を楽しんでは、それを日記にしてました。

 

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 ところが、引っ越してきておおよそ1ヶ月…この村を出ていくことに

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 …なるはずだった。

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 …あれぇ?

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やり尽くされたジャンル。でも、追随を許さないほど洗練された作品。

めんどくさいアニオタが好きな

「同じ時間を何度もやり直す系(ループもの)」

の作品。

 

古くはビューティフル・ドリーマー、最近ではまどマギでやられているほのぼのがちょっとづつ怖いものに変わっていくタイプの作品。

それまでがすごいかわいくても、ホラーとかサスペンスとかSFとか言われちゃうような…そういうやつ。

 

ただ、すごく洗練されているから、「この作品は来るよ!」と興奮気味に勧めてる。

 

まず、その作品が成り立つために時代設定がすごい。

敢えて携帯電話やネットが普及していない時代に設定。
今だったらネットでなんでも買えるけど、(田舎の人が持ってないものを持ってることで)都会っ子設定が生きるようになってる。

ちなみに言葉を聞いている限りは舞台は九州の、それも海が出てこないから山奥っぽい。

 

次に、作者の画力が高いことを活かし、ほのぼのテイストの画風から、ホラーへのテイストのタッチへの落差を大きくしてる

かわいくて表情が豊かなところから、いかにもなホラーの絵柄に変わった時にすごく怖くなる!

 

さらには「台詞による伏線」「表情によるダブルミーニング」も複合的に作品の中に仕込まれていて、読み返した時の驚きがすごい。

その仕込みのクオリティがすごくクオリティが高い。
2回3回読み返すと発見がある。、作品の中を何本かの線が張り巡らされているような構造に仕上げている。

だけど、1回目に読んでも不自然さがないから、読み返した時にも「深読みしすぎかな?」と悩ませる感じのシーンが多くて、作品を考察するのも楽しい

 

…と、色々言ったけど、僕の中では

「読んでよ!」

「それも、何回も読んで!!」 

 というのが、一番言いたい。

 

読みながら閃く・繋がる感覚は読んだ人にしかわからない

すごいとか、洗練されてるとか、設定の辻褄があってるとか…そういうことはいくらでも言える。

でも、作品の完成度の高さは読んで、実際に得られる感動に比べたら、どんな褒め言葉も陳腐にしかならない!!

 

「こんな感じ」とか、「ここがよかった」とかいくらでも言えるし、説明したことを何となく伝えることは言えるよ?

でも、結局は手にとって「こことここがつながるじゃん!」「え?この話ってまさかここから始まってる!?」みたいなことを衝動的に読み返す感覚を味わってほしい!!

 

 この作品にはストーリーや、絵柄や、細かい設定がキチッとしているからこそ「読んだ人にしかわからない閃き」「読んだ人だけが掴み取る快感」がある。

それを感じ取って欲しい。 

 

紹介として「とにかく読んでよ!」って言ってしまうのは、すごく言葉で説明するのを放棄してるような気もする。
だけど、それでも「読まないとどうしてもわからない」「口で説明しちゃうとどうしても陳腐になってしまう」部分こそ、この作品の真髄だからそれはしょうがない。

 

そういう作品。

わかりやすくほのぼのしていて、絵もキレイな作品ではあるけど、その奥に何倍も掘り下げられる世界が広がっている。

ホラーとほのぼのがお互いの存在を引き立て合ってるから、読めば読むほど「洗練されてる」「すごい」ということばがよく似合う仕上がり。

しかも、その部分を体験してもらうには読んでもらうしかない作品でもある。

 

本当に続編が楽しみ。

1巻でこれだけ濃ゆかったから、2巻以降どうなっていくかすごく興味がある。

 

 

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