かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

甲子園を「現代のコロッセウム」にしてんじゃねーよ!!


前から僕のブログにコメントをくれるしんれーさんが面白いことを書いてた。

甲子園って現代のコロッセウムじゃね? - SOSブログ

記事自体は野球のやの字も知らない文化系の雑な指摘がほとんどだから読まなくていいんだけど…この記事を野球ファンとして肉付けして説明していく必要を感じる指摘だった。

 

と言うのもですね、

高校野球はプロ、大学、社会人と比べても過酷で時代遅れで野蛮。
・その時代遅れの高校野球のために本来なら関係ない学生や女性や地域の人が動員されることを美談のように言われるケースが多すぎ

で、正直野球ファンから見ても、高校生から見ても迷惑なんだよ…。どっちの立場でも迷惑したことあるから言うけど。

 

スポーツそれ自体よりも、自己犠牲精神とか、本来必要もないのに困難を助長するような制度設計になってるから「現代のコロッセウム」呼ばわりする人をみて「あーわかるなぁ~。だって、野球ファンだってドン引きだもん」と思うわけです。

 

 

今回はその野蛮な理由を3つ紹介して行く

夏場に限って言えば、高校野球が一番過酷

その理由は2つ。1つは8月の甲子園開催。
こんな過酷な条件でやってる野球大会は高校野球だけ。

 

まず、大学野球には真夏の全国大会はない。
大学野球は6月と11月に大きな大会があって夏場には大きな大会がない。

 

社会人野球には都市対抗野球が夏場になるが…01年以降は夏の甲子園とのダブりを防ぐために、8月後半開催、最近では7月開催に。
しかも、今は東京ドーム開催になっているため、真夏開催ではあるものの甲子園みたいに炎天下にプレイするようなことはない。

 

確かに都市対抗野球も東京ドームになる前は後楽園球場で甲子園と同時期の開催だったから甲子園と同じぐらいハードだった時期もあるよ?

でも、瀬戸内海のあの蒸し暑さは東京の暑さとは比べ物にならないほど熱い。気温は同じぐらいでも、湿度が高いわ、その湿度の高い空気が熱風になるわ…酷い(兵庫出身)

 

最後にプロ野球だが…プロ野球もドーム球場の試合も多い。

また、高校野球はデーゲームが中心だが、ナイトゲームにすることで暑さを回避することもできる。
さらに、開催地による調整も効くから、いくらでも選手が壊れないように周囲で配慮することもできる。

 

以上のように、大会開催の場所や条件だけで見ても、高校野球が突出して悪条件な事がわかる。

しかも、悪条件を「100年の伝統」とか、「青春の形」とか言って変える気が全くない(むしろ美化してる)から恐ろしい。

 

実際、高校野球の全国大会(夏の甲子園)は日本の野球の中で最も歴史ある大会だけども…かえってそのことが悪しき伝統を残しているとしか思えない。

 

しかも、それは開催地に限ったことじゃない。

 

過酷なのに、ベンチ入りできる選手が最も少ないのも高校野球

例えば、ベンチ入りできる選手が一番少ないのは高校野球。
(地方大会では20人の場合もあるけど)、18人が基本。

これは大学・社会人の25人、プロ野球の28人よりも少ない。

 

一番、過酷な状況で戦わされるのに、ベンチ入り選手が少ない。

だから、控え選手を有効活用して休ませることもままならない…。

 

発展途上で体ができあがってない年代の選手なのに、高校野球のルールや大会が彼らが酷使され、ぶっ壊れやすい状況を作ってしまっている。

 

しかも、入部してくる部員に制限をかけていない学校も多いため、プロ野球の支配下登録選手よりも、野球強豪校の部員の方が多い…なんてことも出てくる。 

その時点でちゃんちゃらおかしいけど、多すぎる部員が大学や社会人のように大人が自由意志で選んで入部しているならまだいい。

 

ところが、高校野球の場合、親や先生からの同調圧力、教育的指導という名目で、多すぎる部員も部活動として時間をつぎ込むことも問題にならないから、恐ろしい。

 

無駄に教育性を掲げるから、野球部をさらに宗教じみた集団になる

正直、最大の問題はこれだと思う。

部活が多すぎて3年間雑用で終わろうが、3年間寮と野球場を往復する軟禁生活を送ろうが、それを「教育的」だの、「名誉」だのといって、正当化されてしまう口実があるってことが一番危険なことなんじゃないかな…。

 

しかも、それを学校によっては「甲子園に出て名前を売りたい」と言い出し、親やマスコミも甲子園に出れば偉いと思って反論も経済的自立も難しい子どもに押し付けて、押し付けられてやってるだけのことを美談だ美談だと煽ってる。

高校野球や全国大会クラスの部活動をおかしくしているのは、教育の名のもとなら生徒を拘束したり、自己犠牲を強いることが望ましいと考えている連中ではないだろうか?

 

と言うのも…部員が多すぎることで有名な野球部がテレビでも紹介された事がある。

 

それは横浜隼人高等学校という学校の野球部だ。

20人の登録選手を争う部員が150人前後いて、3年間試合に出られない選手もいて、それも指導者は教育だと言って監督の自己陶酔しているさまをテレビが、なぜか美談のように紹介していた。 

野球部特有の、部活の中ではキチッとしているさまや、横浜隼人の野球部特有のグラウンド整備を映しながら「野球部は人間教育だ」みたいな内容のドキュメンタリーが20分も放送されてた。

 

一応、横浜隼人の肩を持つと…甲子園にも出たことがありますよ?

神奈川県は激戦区だから、まぐれで甲子園に出られることはまずありえな。だから、強豪校と言ってもいいんじゃないかな?

筒香嘉智の甲子園出場を阻止してまでイキッたくせに、菊池雄星にボコボコにされて2回戦敗退してたけどね。

 

日本中で横浜隼人だけがおかしいならまだ、救いがある。

でも、全国的な傾向として強豪校だと部員が多すぎることも、3年間試合にも出られないことも、先輩後輩の縦関係が厳しいことも、全て教育として正当化されてしまうから、怖い。

 

これが大学や社会人だと「ゆるいに入って野球を愉しめばいい」みたいな選択も出てくるし、プロ野球でも「二軍とは言え、お金もらってるプロだ」という心の支えがある。

 

でも、野球強豪校の場合は子どもであること、教育される側であることを理由に、先輩にも先生にも親にも抵抗できないままおかしな文化を刷り込まれる。 

 しかも、これが寮生活だったり、運動部限定のクラスに所属してしまうと、自分たちがおかしいことや人生にはいろんな選択肢があることさえ見失うことになる…。

 

しかも、寮生活が日本一厳しい学校が、最もプロ野球を多く排出している大阪桐蔭であるところが、また酷い。

大阪桐蔭、強さの秘密は過酷な寮生活 外出禁止、楽しみは月1の“コンビニ旅行” (1/2ページ) - zakzak

ほとんど修行僧みたいな軟禁・禁欲生活を送って、やっとプロになれるのが学年に1~3人だからなぁ…。

 

本当に僧侶だったら、修行を修了すれば、それで食べていけるからいいよ?

でも、修業の日々をこなしても1割にも満たない博打を、子どものうちから決断して、周囲から逃げ場が絶ってやり続けるのは…すごい話だよ。  

 

 それが本当に教育的だったらまだ許せるけど…プロよりも大学・社会人よりも野蛮なことをさせられてる。

教育という建前が、野球として正しい戦術(ファウル打ち、超スローボール、敬遠、コールド狙いの試合をゆっくり進めるなど)も高野連のクレーム一つや、世論1つで個性や戦術がかき消されてしまう。

 

ほとんど教育と言うより押し売りだよね?

 

しかも、高校球児ばかりではなく、親御さんや、学校全体や、女性のマネージャーにまで負担を押し付けたり、自己犠牲を強いられたりすることさえ青春や教育だと押し売りされてる。

 

逆に言うと、それだけの負担がないと回っていかなかったり、負担を強いるだけの見返りがある状況である時点で、教育の原理よりもむしろ資本主義の原理が働いている用に思うのだが…教育だ、伝統だと言い張ってるから、一向におかしな文化が改善されない。

 

僕だってプロ野球は好きで、神戸市出身でオリックスやイチローの様々な貢献を見てきたから、マスコミにバッシングされようが、暗黒期に入ろうが応援し続けてるよ!

野球ファンから見ると、まんべんなく見てないせいで僕はただのオリファンか、イチロー信者か、DeNAがちょっと分かる人って感じにしかなってないもん(DeNAは地元が神奈川になってから、意識して見るようになった)。

 

でも、高校野球は違う。

不当に過激な訓練と規律と環境におかざるを得ない人達を、束縛している人間が自分の利益とナルシズムのために美談だ勇敢さだと称えるさまを「現代のコロッセウム」なんて皮肉る人の方に共感してしまう。

 

「大衆の愚民化を促す3S政策 」なんて皮肉る人の気持もよく分かる。

本来、3Sとは、スクリーン、スポーツ、セックスという3大娯楽の頭文字を取ったものだよ。

 

でも、高校野球の悪の3Sは 

・青春
・資本主義
・推薦狙い

ですよ!

 

みんな利益とナルシズムのためにやってるし、それが利益やナルシズムになるのは、教育する側がいいものだと言い張ったり、進学に使えると言ったり、教育のはずなのにマスコミが大っぴらにプライバシーに入っていくことを許していたり…そういう大人の横暴が原因ですよ!

 

野球好きだけど、高校野球は変わってほしいよ…。

少しでも選手が壊れないようなルール・開催地にするとか、教育という建前でしょーもない「高校生らしさ」を押し付けてこないとか…。

 

いくらでも変えられるはずだよ…。

でも変えてないんだから、何かがおかしいんだよ。

 

 

 高校野球マンガで、理論派というか、指導者やダークヒーロー要素のある主人公が出て来る野球マンガは割りと、高校野球を皮肉ってる気がする。

おれはキャプテン然り、クロカン然り。

 

しかも、皮肉る時の多くは教育や青春だと思って高校野球見てる人にボロクソ言う作品が多いのよね…。