かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

「繊細さ」とは、呪いの短剣


いつぞや…誰かが言いました。

繊細さは長所。色んなことを感じ取り、誰も通れない道・気づけない意見を歩み、人々を驚かせる才能だ!特別なことに違いない。

 

また別の人は言いました。

繊細さは…短所。言わなくてもいいことを言ったり、傷つく必要のないことに傷つく。人として欠陥品だ!面倒だから繊細な人間には関わりたくない。

 

さぁ…どちらの人の言う事を信じたらいい??

繊細なことは長所でも短所でもなく道具に過ぎない。

確かに繊細さゆえに、他人には見えていないことが見えたり、気づいていないことに気づく人はいる。
しかし、それを言葉にすることで「鋭い」と言われることもあれば、「扱いづらい」と言われることもある。

 

…そりゃそうよ。
繊細さは呪いの 短剣ナイフ 」なんだから…。

あまりにも切れ味鋭いから、使う人を魅了したり、悲観させてしまうできすぎたナイフ。

 

器用なナイフ捌きで、りんごでも剥いてあげれば、それは優しさになるだろう。
鋭利なナイフを片手に、誰かを・何かを守り抜けば、それは強さとみなされるだろう。

 

…でも、これは「呪いの 短剣ナイフ 」。

 

りんごの果汁より、血液を求めてる。
持ち主の血を奪うために、持ち主に他人より多くの絶望を見せる。

 

強さ以上の暴力そのものを求めてる。 
誰かの血を流すために、持ち主をナイフの力で褒めさせ、ナイフの力に溺れさせ、ナイフで誰かを傷つけさせようと仕向ける。

しかも、ナイフは一度装備すると、基本的には一心同体。
生まれ持ってた人も、年齢を重ねてから勉強や体験をきっかけに身に着けた人もいる。だけど、繊細だった人間が、がさつになるには相当な荒療治が必要。(インドに行くとか…ね。)

「呪いの短剣」を携えつつ、人生というゲーム、仕事という敵、上司や競争…時として敵に回る親や金という怪物たちを呪いの短剣でどう乗りこなすか…を考えないといけない。

 

そういう扱いづらい道具を装備して、人生を攻略しないといけないハードモードなキャラが「繊細な人」なわけです。 

 

呪いへのよくある対処法は「開き直り」。

 開き直り方が男女によって、違うんだけど…大雑把に言うとどちらにせよ開き直ることで、呪いと向き合う人は多い。

 

 

 女性に多いのは「諦める」というパターン。

自分が劣っている・嫌われてる所を部分的に認めて、「劣っている・嫌われてる自分」という新しいスタートラインを自分で設定する

 私はバカですが
ひとつだけ他の人にはない才能がありまして


それはどーゆー才能かと申しますと


誰よりも冷静に自分の能力に見切りをつける諦めの早さ

…なんですよ。

そして、あきらめた所からまた踏み出せばいいわけで
あきらめた所が私の新しいスタートラインなわけで

 

 

かくかくしかじか1巻より

 

 「私バカだから」とか「私が損をして話がまとまるなら、それでいい」みたいな、小さく傷ついたり、損だけどしんどくないところを一番最初に陣取ってしまうようなやり方をする。

かくかくしかじかというマンガを見ているとわかるけど、作者自身が自分のことをバカ・卑怯者・弱いやつと貶めることで他人からの批判や悪口を避けたり、「弱い自分という新しいスタート地点にいるからこれが必要・こうなって当然」という開き直りを自分に促しているのよね…。

 

呪いの短剣の話っぽく言うと、あらかじめナイフで自分の事を死なない程度に切りつけて
「他人を傷つけて気を病んだり、呪いのナイフを持ってることで誰かと戦わないといけなくなるぐらいなら、自分を切って、ほどよく呪われてることを認めてでも戦わないで済むことを選びます」
「傷ついちゃったから、全部は無理。できるところまでがんばればいいや(と自分に言い聞かせる形で、安心させようとする)」
というやり方で呪いと向き合う。

 

よく言えば大人で、悪く言えば逃げてるんだよ…

「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉もあるけど、繊細な自分の可能性とか、気づいた自分しかできないことから逃げるのは、あとあと罪悪感は残ったり、他人から悪く言われる(恥をかく)ことはあるかもしれないけど、それをしないことのメリットもあるのよね…。

 

一方、男性に多いケースは頑張ってしまうこと。

「諦めるよりがんばるほうが聞こえがいい」と思うかもしれないけど…誰も頼んでもないことまで含めて、自分の繊細さが活かせると思ったら、自己実現・自分の限界・他人へのメンツ・膨大な時間をかけてでも挑戦してしまう。

「そこに山があるから」がかっこよく聞こえるのは無事に帰ってくる人が言うからであって、大怪我したり死んだり準備不足な人が「そこに山があるから」とか言って登ったらバカ扱いだし…実際バカなわけですよ…。

 

呪いの短剣風に言うと、ナイフの力を使って最大限強い敵と戦おうとする。
そのために、強い敵に対する怖いとか、勝てないかもとかそういう感情や打算を一時的にどっかにしまいこんで無理をしてしまう。

その結果として、呪いの短剣に思いっきり呪われて、頼りにならない仲間を切りつけたり、限界まで戦って辛すぎて死にたくなって本気で自分を傷つけたり…そういう形になってしまう。

 

 

一見間逆なようだけど、やってることは一緒。

「諦めの開き直り」をするか、「挑戦の開き直り」をするかの違い。

 

 

ただ、どちらの開き直りを選んだにしても、やりすぎるのは危険。

開き直ったことに責任を感じすぎたり、思い詰めたりすると…精神的に病んでしまう。

 

男の場合、仕事など「無理な状況でもやらないといけない」と思いつめる状況+冷静な判断ができないほどの過労とセットになった時に。

女性の場合、失恋や仕事の失敗から相手に批判されて、さらに自分だめな所を自分に対して加えなければならなくなった時に。

 

呪いの短剣と言うと中二病っぽいけど…うつ病に陥る人のお話でもある

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たちというマンガを読んでもらうとわかるのですが…「呪いへの対処法」として挙げた開き直りは、病む直前に、病んだ人が行った行動が「開き直り」なのだ。

 

開き直るという対処法自体は、精神科・心療内科に通うほどの人もそうじゃない人もやっているから、実はそんなに問題でもない。

どちらかというと、問題なのは「認知の歪み」と言って、冷静な判断ができない時に開き直りをしてしまうこと。

認知の歪み - Wikipedia

マイナスなことばかり拾い上げたり、白か黒かで極端なとり方をしたり、考えすぎて先走ってしまったり…。

 

繊細な人は呪いの短剣のような鋭さがあると言ったし、鋭さを活かして人には進めないところもできる…とも言った。

でも、「行く必要がない」ところに行ってしまったり、鋭さが人の役に立ったときのことよりも傷つけたときのことの方が衝撃的で思い詰めてしまったりもする。

 

だから、鋭さゆえに歪んでいる。
他人からかけられる言葉・自分が見えるものが違うことがでてくる。

 

そこまで計算できるようにならなきゃ、繊細さは自分を傷つける方に行くのかな…。

鋭いからこそ勉強しなきゃ。
…鋭いと人から言われても、他人が鈍く感じても一人で抱え込まないで、そういう人を頼ったり、鈍さゆえの強さに助けてもらったりしなきゃなぁ…。

 

 よかったら読んでみてください。

 うつになるような人、逆にうつのループから抜け出したい人、どちらが読んでも参考になると思います。

 

 

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