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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

面接官が志望動機・転職理由を聞くことで聞こうとしてること


 転職理由を聞かれて「前職の環境がクソでした」と正直に言ったら人事から詰められた話 - Togetterまとめ

読みました。

ネットでは何かと就職活動(この記事の場合は転職活動)は悪者にされがちですよね。このまとめの人も就職活動に対するヘイトがすごいし、それに同調するコメントも多い。

 

ただ、個人的には読んでいてかなり誤解があるかなと思いました。こうやってなんでもかんでも今の就職活動はおかしい、といいながら、義務だから、と考えて嫌々やっていると、どんどんしんどくなってきて、そしてまたヘイトを溜め込んでいく、という負の循環に陥ってしまいますよね。ネットでも食べていけるようになる人が増えている現状、就職は義務ではなくなりつつあるのかもしれません。それでも会社勤めには得るものもたくさんあります。

 

なので、どうせ就活するのであれば、もう少し前向きに捉えて取り組んで、そして良い結果を出してほしい。ネットの声に流されて考えなしにネガティブな点ばかり見つめるのではなく、きちんと自分で就活と言うものに取り組んでみて欲しい。

 

と、いうわけで。
私は人事のプロでもなんでもなく、ただの採用プロセスの端っこに関わったことがあるだけの普通のサラリーマンですが、就職活動における面接で、採用する側は何を聞きたいのか、就職する側は何を伝えれば相手に納得してもらえるのか、という話をさせてもらいます。

 

おそらく青二才さんのブログを好んで読む人は、就職前の学生さんや、就職そのものを否定的に捉えておられる人が多いと思いますが、そんな人達にも、会社側の人間がどんなことを思っているのか考えていただくきっかけとしてサンプルの一つになれれば幸いです。

就職活動の面接官は敵だと思いこんでいると、相手が本当は何が聞きたいのか、が理解できない

転職理由、素直に環境がクソだった的なこと言うと「それを変えていこうとは思わなかったの?」と詰めてくる人事が何人かいたけど短い人生、健気な24歳の娘がどうやって変えてくんだよ、たしかにそこで変えれたら文句無しの美談だけど、おっさんガイアの夜明け見すぎて脳みそふやけてんじゃねーのって

https://twitter.com/knim_c/status/806446612813746176

 


まずこのツイートから感じるのは、ツイート主が面接官を強く敵視しているということです。「と詰めてくる人事」という表現をしたり、「ガイアの夜明け見すぎて脳みそふやけてんじゃねーの」と揶揄する表現をしています。つまり、この人は「それを変えていこうとは思わなかったの?」を詰問だ、嫌がらせだ、と感じたということですね。

 

こういう考え方の学生さんは少なくないと思います。しかし、こう思い込んでしまうと、何にも質問している相手のことは何もわかなくなってしまいます。本当に相手は嫌がらせのつもりで話をしているのでしょうか?

 

会社からしたら、何の興味もない学生に嫌がらせをするために時間を使うほど暇ではありません。採用ってめちゃくちゃめんどくさいし、並の商談よりリスクも大きいんですよ。だから会社側だって学生さんのことを知ろうと真剣です。学生が思ってる以上には学生さんには興味を持ってるし、一方で「わざわざ嫌がらせしたい」と思うほど学生さんに価値を感じてるわけではありません。まずそのことを理解して欲しい。

 

会社が「志望動機」や「転職理由」を尋ねる際に知りたいことは3つあり、その3つさえ伝わるのであれば言い方は気にしなくて良い

ではなぜこのような質問をするか?

 

それは「あなたの答えでは知りたいことが十分に理解できてない。確信を持てない」からです。わからないことがあるから追加で質問をしているわけです。つまり会社はあなたについてまだ知りたいことがあるのです。あなたは何かいい足りてない事があるということです。それは一体なんだろうか?という風に考えてみませんか。

 

質問者も、採用のプロではない人が多いですから質問の仕方が適切ではないかもしれません。拙い表現で応募者の人を苛つかせることも多いでしょう。中には本当に性格が悪い人もいるかもしれません。ですが大抵の会社においては「何を知りたいのか」はどの会社でも同じです。それが何か、という根っこの部分を掴んでください。

 

上の記事では、転職理由を尋ねられて

転職理由、素直に環境がクソだった的なこと言うと

 と答えていますね。

 

これについて、言い方や表現がどうだった、という人がいますが、別にそれは問題ないと私は思います。
ただ、問題はあります。

 

これだと会社側としては知りたいことの3分の1、もっといえば6分の1しかわからないということです。
つまり100点満点では15 点から30点程度の回答でしかないんです。

 

学校のテストでも15点だったら補習させられますよね。
1回のテストで不合格になって留年させられるより、補習で合格になる方がありがたいですよね。追加の質問もそういうことなんです。
圧迫面接」という言葉がありますが、圧迫を感じるような質問をどの会社でも受けるという人は、そもそもテストの点数がきちんと取れてない、と理解したほうがいいと思います。

 

では何が足りないか。

転職理由を尋ねる時、会社として知りたいのは、「前の会社がどうだったか」ではないです。
それだけを答えるのは、そもそも質問の意図が全然伝わっていません。

 

そんなことは、ある意味どうでもいいことです。
「前の会社がクソ」ならやめるのは当たり前。それはいいです。
ですがそれだけ話をされても、それだけでは「クソな会社を辞める人」という情報しか得られない。

 

知りたいのは「あなたがどういう人か」です。細かく言うと次の3つです。

①あなたが前の会社がどういう風に考えて仕事をしていて

②あなたが今どういう考えや価値観の持ち主で

③あなたがこれからどういう風に仕事をしていきたいと思っているか

これ、多分転職関係の本でも、転職エージェントさんの面接指導でも同じことを言われると思います。会社側としても全くの同意で、本当に知りたいのはそれだけです。

 

最初に自己紹介をしてもらってますよね。
そのあと実績や、成功体験を聞いてるのは、自己紹介が本当かどうかを確認したいだけなのです。

 

まだ私たちはあなたがどういう人なのか全くわかりません。
その「先」をあなたの口から語って欲しいのです。

 

面接は「ストレス耐性」をチェックする場ではなくて、「相性」をチェックする場です 

ついでもう一つ、学生の人や就活嫌いという人によく勘違いされていることが有ります。

 

こういう質問を「ストレス耐性」の問題だと考えてる人が多いんですね。

上のように「本当はこういうことが聞きたいんだよ」というと、「じゃあそうわかるように聞いてくれればいいじゃないか。わかりにくい聞き方をして、私を苦しめようとしてるんだ。答えにくい質問をしてストレス耐性を試してるんだ」と。そう考えちゃう人がいる。

 

たしかに、もっと丁寧な言い方はできるかもしれないです。そして採用の話ではなくて、お客様相手ならたしかにそうするでしょう。また、新卒採用で、本当にゼロから育てようということであれば、①~③の質問を丁寧にわかるように投げかけるところもあるかもしれません。

 

でも、面接で問われるのは「この会社で一緒に働いて欲しいと思えるかどうか」ですよね。そういうときに、一から十まで説明されるのが当たり前であり、そうでないなら不満だ、という認識は本当に正しいのでしょうか?

「一方的に無理難題な質問をされてそれに耐えるのが面接」という考えは、私は全然違うと思います。はっきりいっていくら耐えられてもそんなもん全く評価になりません。 会社は「行儀の良いお客様」を求めてるわけではない。最低限の意思疎通ができる人、できれば相性が良い人がほしいわけです。そこは間違えないで欲しいかなと。

では実際に「転職理由」を問われた時どう答えたら良かったのか?

というわけで、
ここまで書けば、もう説明する必要はないと思いますが、一応書いておきます。

「何を伝えるか」で大事なのは「現在を起点とした」連続性(※一貫性はなくてもいい)です。

転職理由を聞かれたら

①過去の話

前の職場はこういうところでした。こういう理由で前の仕事を選びましたが違っていましたでもいいです。とにかくそこで終わったらダメで「現在の自分」にどうつながっているのかを説明して欲しい。あくまで大事なのは過去ではなく現在なので、現在の話との連続性が大事です。

 

②現在の話。

ここが起点ですね。
「自分はこうなりたい、こうしたい、こういうところに自信がある」という話ですね。ただ、少し応用的な話になりますが可能であれば自分の話だけではなく「お客様」の話をして欲しいです。仕事はお客様の役に立った分が利益になるものですから「こういうお客様の役に立ちたい」とか「こういう形で誰かを手助けしたい」とか「こういうニーズを自分の力で解決したい」とか。そういう話をしてくれる人はポイント超高いですし、次の話がしやすいです。

 

③未来の話や会社に求めること
ここはそんなにうまく言えなくてもいいので思ったこと正直にいってもらったらそれでOKです。極端にズレてない限りはここでダメって言うことはないです。

①~②までは会社が応募者を評価する側ですが、③は会社は応募者の人に品定めされる側です。

 

ぶっちゃけ、会社ってそんなに学生さんや転職者さんに偉そうにできるほどスゴイところではないです

むしろこちらが「希望者」の要望に答えられないことも多々あります。なので、そういうときは素直に「ウチではそういうの実現するの難しいです」「ウチだとこんな感じでやっていくことになりますがイメージあってますか?」という確認をします。

こういう会話をする際に起点となるのが「お客様」になるので、そういう意味で②においてお客様の話をして欲しいわけです。

 

会社を敵と思わず、これから一緒に仕事をする仲間になるかもしれないと思って心を開いてみて欲しい。それでダメな会社のことなど気にしなくていい。

繰り返しになりますが、会社は学生や転職者の敵ではないです。ただ警戒しているだけです。

会社に合わない「間違った人」を取るのは大きなリスクだからです。

私は今までに三回転職しましたが、一度自身が会社にとって「間違った人」になってしまったこともあり、今となっては会社が転職者を警戒するその気持は本当によくわかります。会社の態度が厳しいと感じたらそれだけビビってるということだと思ってください。

 

でも、逆に言うとそれだけです。

別に悪意や敵意を持ってるわけではないのです。そんなに怖がらなくてもいい。むしろ怖がってるのは会社の側です。自信持ってください。

 

また、会社があなたを採用しないとなったときは「よくわからなかった」か「合わなかったか」のどちらかです。

おそらくですが、半分以上は「よくわからなかった」「ピンとこなかった」なのではないでしょうか。

 

本当は合ってた会社かもしれないのに、十分に伝えきれないせいでご縁がなくなってしまうのは残念ですよね。

こちらもそれはもったいないと感じます。

ですから、伝えるべきポイントは理解した上で、難しいとは思いますが心を開いてお話してみてほしいと思います。

とにかく、やるからには斜めに構えたりうがった見方をして後悔してしまうということのないようにして欲しい。

本当に大変だと思いますが是非がんばってください。

 

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著者プロフィール:増田佳樹
普段は仕事の話などせずにマンガやアニメの話ばかり書いているただのオタク会社員。
自身も三度の転職経験があり、転職については必要ならどんどんやれば良いと考えている。
最近、大卒一年目で一社目をやめて転職してきた後輩が出来たばかり。その後輩がとても優秀で喜んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

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