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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

フリーゲーム「ラハと魔法の園〜the graystory〜」の謎に迫れ!!


正直言って、最初の方は「(展開が)トロいゲームだ」とか思って、やっていて煩わしさを覚えていた。

 

でも、いざやっていくと…煩わしかった前半の世界観設定・キャラ・伏線が2つのパートでキレイに回収されて、気持ちよくゲームを終えることができて「なるほど」という作品に仕上がっていた

 

・概要

記憶喪失の少年「ラハ」が魔法学院に入学し、落ちこぼれ学生「チャタ」と一緒に、天才魔法生少女「サリィ」と試験を突破しつつ、学校の周りで起こった事件の真相に迫っていくお話。

 

ちなみに、サリィってのはこの子です。(画像は作者の公式ページから)

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貴方を守る。その理由を、私は知らない。」 

このセリフのセンス、実はすごいんですよ!

意味を知ってる人間から見ると「じわぁ〜」と染み渡るようないいセリフ。

なのに、最近の何でもかんでも「属性萌え」っぽく変換してしまうオタク脳から見るとただのツンデレにしか聞こえないのよね…。

そういう公式ブラフ、好きだなぁ〜。

 

ダウンロード

ふりーむ  ラハと魔法の園〜the graystory〜

夢現   ラハと魔法の園-the graystory

作者の公式サイトはこちら

ラハと魔法の園|Official Site

 ツクールMV作品なので、作者のサイトからMac版・ブラウザ版のリンクもあります。

ちなみに、公式ページは作中では触れられてない設定・解説・キャラの人気投票結果などが見られるからプレイが終わった後に見に行ってみてね♪

 

一応、ブラウザ版のリンクも貼る。

ブラウザ版 ラハと魔法の園 〜the graystory〜

注意書き http://ktnh5108.pw/raha_document.pdf

ただ、ブラウザでもできるにはできるけど、ゲーム自体が重たい・通信環境によっては切れてしまうこともあるから「こまめなセーブ」をしながらやることを推奨。(DLできる環境の人はDLしてやったほうがゲーム自体が安定してるから、いいのかも…)

よくも悪くも「オタク臭くない」作品

このゲームを語る上で、きっちりと語りたいことは「フィクションとして洗練されていることよりも、色んな人のキャラ性や立場をキッチリと拾っていく事を心がけた作品」だということ。

 

僕が「トロい」という言い方をした理由はそういう丁寧さの部分だ。

 

ゲームに限らず、オタク臭い作品であればあるほど、主人公の感情・気分・立場などをメタファーとして作品の節々に説明や描写が省かれるタイプの作品が多い。

そのことが、オタク臭いコンテンツに慣れすぎてしまっていると、

「世界観・キャラともに説明が多くて、面倒くさいゲーム。

何もかもを説明してる分わかりやすいが、手探りに把握していくことや後から気づく楽しみが少ない。

その分だけ説明が増えて間延びする・テキストをたくさんと読まないといけないから煩わしい。」

という印象を持った。

 

フリーゲーム以外で言うと、化物語に於ける「怪異と少女」の関係とか、エヴァに於ける「エヴァとチルドレン」の関係が「世界観にメタファーを組み込んだことで説明・描写する手間を省いた作品」のいい例だろう。

怪異もエヴァもあるキャラを投影してできている。

構成されてるから怪異について知るとキャラがわかり、エヴァについて知るとキャラのことがわかる。

そして、それらは後半までもったいつけたり、演出として説明されずにアニメの中に組み込まれてしまうから「手探りの中で調べる・想像する楽しさ」がエヴァンゲリオンの影響を受けているオタクが好きなタイプの作品には多く取り入れられている。

 

オタク的であればあるほど、文章でありのままを説明されることよりもメタファーとして散りばめられ、それを手探りにたどりながら気づくような物語を好む。
…その方が、説明を省略したり、演出として大げさなことをしたりできるから…。

 

この作品はそういうオタクが慣れきった創作の作法を、やり過ぎないで丁寧に説明している。

あんまり省略しないであるものをそのまま説明している。設定や世界観はもちろん、終盤でさえあんまり謎を残したりしないで、メタファになっている部分や謎解きの種明かしも全部丁寧に説明する。

 

だから、「くどい」と思う人もいると思うし、そこで好みは別れると思う。

特にオタクっぽいコンテンツや抽象的な作品に慣れきっている人ほどね。

 

 

頭の悪そうな言い方をすれば、「リアル」なんだよね。

本来ならメタファーとして散りばめることで抽象化・エッジの効いた演出にしている部分を、具体的にありのまま描いていることで長く感じる意味でも。

あるいは、リアルな中でキチッといい話を作ってるため、色んなキャラがバランスよく活躍する意味でも。
そして、群像劇としてあっちこっちの立場を描き、色んなキャラを操作できるし、その度に見せ場が出てくる意味でも。

 

デブも美少女も出番があるゲームが僕は好きです!!

いい意味でのリアルは…オタクがいかにも好きそうな「キャラが全員美男美女のRPG」ではないこと。

美人もブスも出てくるし、人外やおっさん(?)だって活躍したり、愛らしく登場する。

 

どいつもこいつも美男美女のゲームよりも、美女の中にも痛い子・地味子をきっちり入れる、年齢も性別もバラバラな奴が活躍する作品の方が僕は好き。

 

そっちの方がキャラが立つし、よりピンポイントに自分の好きなキャラが見つかる。

 

そういう意味で、このゲームはドストライク。

 

中でも、その最たるものは落ちこぼれの「チャタ」と、天才肌でエリートな「サリィ」の両方を自機として操作すること。
群像劇として、色んなキャラクターが操作できたり、ムービーとして登場するが、その中でも面白いのは天才には天才の、落ちこぼれには落ちこぼれの見せ所がある所だ!
それも、主人公「ラハ」の相方としてではなく、「チャタ」自身を操作する機会がある。「サリィ」もまた然り。

 

サリィはいかにも魔法使いみたいな格好の金髪の女の子だからソロパートぐらいあるべきだけども…チャタなんか、メガネかけたデブだよ?

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 デブで落ちこぼれで、本編でも肉ばっかり食ってるやつが、活躍しすぎてこのゲームのキャラ人気投票3位になっちゃうんだよ?

 

キャラが多いこと、リアル志向に色んなキャラを出したことが

「好きなキャラ」「応援したくなるキャラ」「癒やされるキャラ」

など、色んな感情にフィットするキャラを描くことにつながっている。

 

ここがこのゲームの面白さなんだろうなぁ…。
もちろん、キャラが出揃ったり、味が出てくるには時間はかかるよ?

でも、味が出てきた時にちゃんとそれぞれの感情にフィットしたキャラが出てくるから、面白いんだよなぁ〜。

 

ちなみに、続編もあるよ。

このゲームは3部作の1作目なので、続編もあります。

 

2作目

ラハと理の魔法生|Official Site|ストーリー

 丁寧な説明をそのままに、1作目よりも展開が早く、なおかつ キャラクターの特性をゲーム的な仕様に落とし込まれた良いゲームです。

 

1作目とはまた違う意味で面白いので良かったらやってみてください。

 

3作目

ラハと百年魔法石|Official Site|ストーリー

完結編です。まだやってないけど、また1・2作目とはシステム面でパワーアップしているみたいななので楽しみです。

 

 

 魔法学園モノってことでハリー・ポッターっぽいなぁ〜と思うところの多い作品ではあります。

 

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