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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

「他人をうつ病に罹患させる」ということ

躁うつ病・発達障害

度々ブログに躁うつ病のことを書いているから、こうした事件を見過ごす訳にはいかない。

第40回 社員をうつ病に罹患させる方法(元記事削除済につき、魚拓) 

 

これ、もしわかった上で書いているとしたら悪魔の所業だよなぁ…。

…おそらくは年配者にありがちな「(病的な)抑うつ」と「(気まぐれな)憂鬱」の区別がついてないから、「他人をうつ病にかからせる」なんてことが書けるんだけどさ。

 うつ病を甘く見てる人が多すぎますよ(笑)

軽々しく「人を精神病に陥れる」なんて言ってはいけない理由は3つある。

 

1、うつ病精神疾患で、自殺する人/家から一歩も出られない人が本当にいるから

「ちょっと痛い目を見てもらおう」程度で「うつ病に罹患させる」とか書いてるかもしれないが、罹患させた相手が自殺することや何年も外に出られないような事態に陥る危険がある。

 

実際に、厚生労働省のデータでは、自殺した人の中で原因が特定できた人の4割はうつ病だったというデータもある。

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厚生労働省:政策レポート(自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて)

 

ちなみに、障害者年金についても、特に精神障害者1級が出る場合は家から出られないようなケースに認定が降りる…と僕自身が一通りの説明を受けた時には聞いた。

 

つまり、「うつ病に罹患させる」なんて軽々しく言うが、やってることは「一生動けない体にしてやるぞ」「殺す」などの意味合いと変わらない。

 

ヤンキーや体育会系野球部の「焼きを入れる」よりもたちが悪いことを、同じような感覚で大の大人が、それも有資格者が推進している。

…こんなこと許されるわけがなく、それもいいことをしたと思い込んで他人を病ませる方法を広げているのだから、どうしようもない!

 

2、「殴られた痛みは3日で治る。だが、殴られた悔しさは一生忘れない」

…本当に辛いのはケガやキズよりも、トラウマだ。

 

一度、ドロップアウトしてそれも心の病から思うように体が動かなくなるほどのものを患ってしまうと、それがトラウマで再就職にもつまづいてしまう。

 

うつ病のうつは、ただ単に気分がブルーな「憂鬱」ではない。頭痛や摂食、さらには睡眠や三半規管まで体の動きを弱める「抑うつ」に悩まされる。

だから、仕事でも仕事じゃないことでも、無理をしてがんばることもできなくなってしまう。

そのため、躁うつ病から長い間職場復帰ができない人、就職と離職を繰り返す人、仕事についていても再発を恐れて仕事に対して積極的になれないことでチャンスを見送ってる人がたくさんいる

 

これはうつ病が自分の体調や体力を制約することや精神障害者や病んでしまった経験が採用に不利に働くなどの要因もあるだろう。

むしろ深刻なのは、うつ病をきっかけに雇い主のこと、職場の同僚のこと、何よりも自分自身のことを信じられなくなってしまう。どん底を知っている・自分が一度どん底に落ちたからこそ、もう一度どん底に落ちないように守りに入らざるを得ないこと。

 

仕事をやめてもその人の人生は続く。

だが、その人の人生を摘み取ろうとする「うつ病を罹患させる」という発想の危険さをどう考えているのだろうか?

 

3、うつ治らないこと・マシになっても再発する危険性が高い病気だから!!

うつは呪いだ。ケガや風邪のようにきっぱりとは治らず、ズルズルと治るまで時間がっかり、良くなっても完全には治らない。

 

症状を改善しても病みやすい季節になれば寝込むこともある。

一度治ったと思ってもオーバーワークやとても悲しいできごとがきっかけでぶり返すことも出てくる。

 

 

自殺する人や家から出られないような「公的にカウントされる被害者」がなくても、一度躁うつ病やその他の精神疾患になってしまったら、それを一生涯引きずる。

 

2で「どん底に落ちたからこそ、守りに入らざるをえない」と言ったが、これはスポーツ選手のイップスのようなものではない。

再発する危険があるから、一度患ってしまうと慎重にならざるを得ない!どちらかと言うとスズメバチに2回以上刺されると死ぬ」という感じの危機感を労働や自分の生活の中に持ち続けるような感覚がうつ病だと思ってもらえると、以下に深刻なことかわかるだろう

 

しかも、うつ病精神疾患は治療にも、病気であるという認定にも時間がかかる。

親元にいる・配偶者に収入があるなど金銭的に生きていくめどがたってないと治療に専念できないことも多々ある。

 

公的な手続きを踏めれば医療費の負担、あまりにも酷い場合には年金がもらえる人もいるが、そこまでの道のりをたどるだけでもそもそも大変なのだ!

時々、ネットで「うつ病になった人は、国の保障をもらいながらぬくぬくできていいよな」みたいなコメントを見かけるけど、とんでもない!そこまで手続きが踏める人が少ないし、保障が出るほど重篤な人はそもそも人生を楽しめるだけの健康は残ってない!

 

うつ病に罹患させる」の本当の意味を患者目線で語らせてもらえば、それは死を与えることや、再起不能に人間をぶっ壊すこと、生き地獄のように一生欠陥を抱えた体で生きていくことだ!

 

一人の躁うつ病患者として、無自覚に「他人に生き地獄を与えろ」と言う人間がのうのうとしていることが我慢ならず、書かせていただきました。

 

ちなみに、「社員をうつ病に罹患させる方法」という記事を書いたのは、特定社会保険労務士木全美千男という人です。

 

…怖い人もいたものです。

 

人生を制限させないADHD・うつ病  

 「人生が制限される」と感じてるからこそこういうタイトルの本が出るんだよなぁ…

 

 ・関連記事 (躁うつ病体験記)

最近の躁うつ病患者としての悩み。 

 

 

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