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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

最低時給を上げても、雇用主も求人広告も信じられない国では実質的には賃上げにならない!

オピニオン

まだか…

「最低賃金1500円」を求めるデモが17日に新宿で開催へ、ブラック資本主義に対する宣戦布告 

こういうの前にもあったけど、うまく行かなかったんじゃなかったっけ?

民主党の最低時給1000円構想、企業のコスト配分に変動も 

 

「問題はそこじゃないだろ?」とこの手の議論を見るたびに思う。 

それでも、度々「時給○○○○円への賃上げ構想」がでるであろうから、「それは実現しないし、仮に実現しても、労働者は良くならない」という話をしておこう。

 時給の問題だけならすき家で働けば?

最近は一人でお店を切り盛りする「ワンオペ」がすき家の中で改善してきたから今ほど酷くなくなったそうだが、一時期は待遇の酷さからこんな報道まで流れていた。

時給1500円でも応募なし! バイト獲得大戦争

 

僕も僕で、当時こんな記事を書いた。

 

すき家の記事と大筋の主張は同じ。

「仮に高い時給を提示していても、そもそも払ってくれる信用がないところでは人々はそこで働かない」のだ。空手形だとわかっている手形で働く人なんかいない。

 

キーワードは「空手形」だ。

とりわけ、求人広告なんて「空手形」だらけだ!

ネットや紙の求人雑誌はもちろん、ハローワークの求人でも(むしろ、ハローワークの方が)都合のいいことばかり書いているため、いざ行ってみるとブラックだった…ということはよくある話だ。

 

あまりにも被害者が多すぎて、「ヤバい求人の見分け方」なる記事が人気を集めているほどだ。…しかも、求人広告にありがちなフレーズこそがヤバいと警鐘を鳴らしているため、「空手形」を切っている求人はかなり多い。(僕も被害に遭ったことあるし)

そして、最低賃金だけを押し上げたところで、払うお金がなかったら結局は「空手形」になる。

 

…いや、「空手形がより巧妙になる」というべきか。

 

例えば、そこまで就労経験の多くない自分でも、次のような被害を見たり、経験したことがある。

・期間限定の商品を親戚や友達に売り込むように言われ、店内にはその売り込んだ成績をシールで貼られたり(バイトでもそれに巻き込まれそうなったが、タイミングよくやめた)

・遅刻に対して天引き制度や、罰金制度、破損に対する弁償制度があり、法に当てはめてみるとかなりギリギリなものもちらほら。

・研修だからお金が出ないだなんだと言われて無意味にタダ働きさせられたり。…訴えたら勝てると言われたが、てんてこ舞いだったから訴える暇もなかった

・求人票で言ってる時間は事務職のもので、募集してる現場の仕事はほとんど始発だったり、土日が休みという話もあとあと事務方だけの話だと気付かされたり…。

 

ちなみに、中小企業は何故か休みが有名無実化する・説明されたものが経営者ではなく社員の手によって打ち砕かれるケースがとにかく多いから、「経営者が意思決定しない・決めたことをきっちり守らせないガバガバな会社は怖いなぁ〜」と心の底から感じさせらた。

 

何がいいたいかというとですね?

 

すき家ワタミだけがブラック企業じゃないんです!

空手形を切って求人にウソを入れたり、従業員に不当な負担を背負わせたり、罰金まで含めてビジネスにしようとしてる会社なんてゴロゴロあるんです。

 

ヘタすると、そういう会社のほうが多いんじゃないかな?

 

結局は上げて時給をもらっても

・働き続けられない会社

・払う信用がない会社

・巧妙に罰金制度・会費制度などを盛り込んで何処かで帳尻を合わせる会社

が出てきたらなんの意味もない。

だけど、これだけおおっぴらになっている問題点に対して国も労基署も相変わらず積極的には取り締まっちゃいないし、ドンドン訴えていくべきだという空気もいざそこで働いてしまうと裏切り者扱い。(派遣の人が、それが原因で弾かれた人も見たことある)

 

問題点はむしろ、「空手形」だ。

時給が高いとか低いじゃない。時給が高くてもサービス残業させられたり、働いてても体壊すほど働かされることをあらかじめ説明もなく現場に投げ込まれてしまうことだ。

 

それに対して求人票を見破る能力から、働く環境の相場の把握や、基準となる法律の知識が乏しすぎる。

 

確かに全部が全部違法なわけではないし、違法性など微塵も感じさせないほど合法で自己防衛の知識などいらないような職場もたくさんある。

だが、もしアウトだった時に手続きする術も、その知識も現状は自分で調べるしかない。何かしら教育を受けられるわけでもないのだから、教えてくれたり、見破る人を自分で見つけるか、自分で手探りで判断していくしかない。

 

たとえば、この手のサイトで調べていくしかない。

労働基準法違反を許すな!労働者 | 身近な職場の法律・トラブル対処法などをやさしく解説しています。

 

しかも、訴えるとなれば自分で証拠や書類を揃えて訴えないといけないため、大変な労力がかかるのを他人の裁判の話を聞いてよく知ってるため、「仮にひどい会社にこき使われたら、自分の体や心がしんどい時にそんな辛い作業ができるだろうか?」という現状がある。

 

…労働問題を追求する人は時給を上げるよりもむしろなんとかして欲しいのは「お給料をもらい続けるべく働ける環境を作れているかどうか」だ。

 

時給も大事だけど、もっと草の根ですべきことをして欲しい

最低時給で一律で上げてしまう以上、物価が上がればイチコロであり、上がる方へ向かって賃上げは相殺されてしまうだろう。

よしんば企業も潰れず、首も切られなかったとしても時給が上がった途端に「1500円分の仕事をしろ」と言えば結局はまわりまわって労働者の負担が増えることになる。

もっとたちが悪いお、巧妙に負担分の帳尻を合わせるための違反すれすれの制度を作ることだってあるかもしれないし、今だって社員からの罰金なり弁償なりの制度がやたらと厳しい会社はあるわけで…。

 

でも、それらに対して気づいたり、訴えたりする知識や手続きが充実している世の中かというと決してそうではない。

給料だけあげたらそれでハッピーになるかというと決してそうではない。払うものを払えるか、稼ぎ続けられるか、稼げたとして負担の多い仕事場ではないか疑心暗鬼になりながら求人票を見ないといけない現状に変えるべきは時給よりも信頼性であり、信頼性を上げるためにダメな業者を締め出す・改善させる仕組みなのでは?

  

労働問題を取り上げたり、盛り立ててくれるのはありがたいけど、あまり現実味がないないものねだりよりもむしろ、現実的に労働者が暮らしていける・暮らしていくために必要な提案なり、啓発をやって欲しい。 

 

 僕には残念ながらお金があるわけでも、その道の知識に明るいわけでもないから

「ネットで探すとこういうことをやってくれている人がいるよ。」

「自分の経験でこういうことがあったから気をつけたほうがいいよ」

 という話しかできないけど、行動できる資金なり時間なり知識なりを持ってる人はもっとその人しかできないことをやって欲しいです。

 

それは最低時給1500円よりも、もっとあるんじゃないでしょうか?

  

 自分の時間、お金、権利を守る! 「武器」としての労働基準法 (PHPビジネス新書)

 自分を守れるのは最終的に自分だけだからねぇ〜。政治も政治に抗議する人も基本的に大味なことしか言わず、こちらの悩みを代弁する連中ではないし…

 

もちろん、いい会社・自分にあった会社に就職すれば考えなくていい問題だが、こればかりは運もあるし、向いてる・向いてないもあるからなぁ…。

 

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 手続きを知らない人、手続きしようとしても当てはまらない人は本当にこの国では救われないからなぁ…。 

働いてない奴が悪いやつというよりも、そもそもはじき出されてしまうケースもあるからなぁ…。むしろ、犯罪に走ったりしてる人は減ってるし…。 

本当に手遅れで体も頭も動かなくなったら、根気強い覚悟を持って通院してみるのも手かもなぁ…。数万の賠償金や裁判よりも、酷い体験や傷を癒やすほうが先かもしれない