読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

ヒモザイルはモテ本の新しい聖書になり得るからがんばって連載を続けて欲しい

恋愛・男女

今話題のヒモザイルだが…僕はかなり好きだ。無料公開中だから、ぜひとも見に行って欲しい。これこそ、今の時代に必要なマンガだと思う。

ヒモザイル/東村アキコ 【紐1本目】 ヒモザイル発足!!! 

ヒモザイル/東村アキコ 【紐2本目】 ヒガザイル一期生!!! 

 

このマンガ、簡単に言うと「(作者のアシスタントをしているような)夢追い人で低収入な男達の家事力・モテ力を上げて、独身キャリアウーマンにパトロンになってもらうことで、好きなことをしながらも生活や世間体を安定した将来を作ってあげよう」というもの。

 

ただ、アシスタントに対して

「金ない・仕事ない・モテない・ダサい・彼女いない・でも夢はある(ここ重要)のクソメン」

と言ってみたり、作者やその友達の優雅なアラサーライフが嫌味なほど自慢話でかつ失礼なことから、一部では「人権侵害」「パワハラ」と言った批判を浴びている。

 

でも、僕はこの作品が好きで好きでたまらないので、大々的に応援していきたいと思う。だから、そんな僕がヒモザイルの魅力を紹介したいのだ。

ヒモザイルはモテに於ける伊東ライフ的な革命

伊東ライフ作品について他人と語り合ってると

「アレは革命だ。何しろ、男が必要悪だと思ってることをしたら、女の子がほめてくれるのだから、アレはすごい!」

というセリフを頂いた。

 

…ヒモザイルにこのセリフがそっくりそのまんま当てはまる!

「まともな仕事に」「そんなくだらないことばかりしてるから」とまずは自分の好きなモノを批判したり、取り上げるところから始めようとするモテ論・説教のたぐいは多い中で、「クソメン」呼ばわりする代わりに、クソメンであることを許してくれている。

 

実際、2話を見ると

アシスタント「おしゃれをしろってことですか?」

作者「バカ!お前にそんなことを要求するほど私もバカじゃないだよバカ!(できるわけねーだろ!)」

というやり取りをしている。

 

「人をバカアホなんて失礼」という頭でっかちのために説明するが、これはかなり革命的なことだ。

なにしろ、ふんわりと女性ウケしそうなイメージとダメな例を教えて、服は作者含めた女性陣が、おしゃれなんてとてもできないオタク寄りのアシスタントに配慮したものをあしらってくれた上で、モテに近づけてくれるというのだからかなり良心的だ。

 

他のモテ本だったり、愛の伝導師様だったらこうは行かない。

 

これが通常のモテ本だったら、マニュアル通りの服をああでもないこうでもないとお金をかけるように促す。(しかもお金のかけ方が男のギラギラした方向性ばかりだから、モテ服ではなく、自信を持ちたい男が勝手に着る服)

これが「すべてはモテるためである」というモテ本のベストセラーでは服の指定こそないけど、「モテのためなら努力を惜しむな。すべてはモテるためであるし、そうやって自分が気持ち悪くて、女の子の土俵に乗ってあげられるぐらいの人じゃないとモテないんだ」ぐらいの求道的な要求が書かれている。

 

モテる、または女性との関わりが多い職業の人が書いた男のアドバイスでもこれだ。

モテる(とされる)女性が語るモテ論なんか、もっと酷い。

 

具体例としては「峰なゆか」さんであり、「うしじまいい肉」さんだ。

モテザイルのタイトルも酷いけど、峰なゆかさんの女くどき飯のこのタイトル(そして冴えないオタクのおっさんのイラスト)も相当ひどいよ?

峰なゆかの「女くどき飯」第3回:冴えないオタクのおっさん(47)と代官山のイタリアンで 

 

口が悪いの人権侵害のとモテザイルを批判している人は刮目していただきたい。

峰なゆかクラスの女性ともなれば、モテない人には人権すら認めてないから。

 

どっちが優しいか?

「モテないなら、服を選んであげるし、無難なおしゃれを教えてあげるよ」

という女性マンガ家と

「童貞なんて気持ち悪いんだから迫害して当たり前じゃないか」

という(言葉を濁しても)セクシー系ライター。

 

モテ論壇の相場を理解してたら、どれだけモテザイルが良心的かを理解してないから手を差し伸べている女性を悪く言う!

ちょっと口が悪いだけで見くびられてると思っちゃいけない。口が悪くても行為や言い回しに愛がある人は大事にしなきゃ!!

 

ちなみに、もう一人のうしじまいい肉さんはうしじまいい肉さんで、口説いてきた男を笑いものにしてディスり倒す始末であり、相談してきた依頼はほとんど蚊帳の外になるようなアドバイスしかしないわ…。

 

これらは「モテる私かっこいい。口説かれてる私素敵」ありきだもん…。

自分が色気振りまいたり、モテキャラであることをアピールして引き寄せた悪いものをディスりながらも、彼らを踏み台にして酔ってる連中ですよ…。

 

モテない人は今までならセクシー系女子の踏み台になるか、モテ男に「君はモテについてもっと頑張るべきだ」と説教されるだけ。

 

本当の問題は「女の子に罵られておびえるか、がんばる気がないからモテ男のいうことにも無関心な奴ら」であるはずなのに、彼らをモテの世界に連れ出したり、必要性を説こうとするモテ系の作品はなかなかないんだよ!

 

そこに、本当にモテないことが問題な男にモテを目指させる・ノンフィクションの形をとることで運命共同体で連載にして作者自身もリスクを取るところまでやってるモテザイルはすごい革命だよ!

 

非モテ・オタクのスペックでできること・したいことを理解した上で、しかも頭ごなしな説教や自分を上に置きたいというモテ女の踏み台でもない形はなかなかない。

そんな理想的な位置づけであるヒモザイルのすごさをもっと多くの人に理解していただきたいものだ。

 

ヒモザイルの革命的なところは女オタ的「擬体」の普及であること!

よく男のオタクと女のオタクの違いとして

「オタクを隠すかどうか」

「オタク以外のことにも金か手間ひまをかけるかどうか」

だと言われている。

 

わかりやすく説明しているのが、となりの801ちゃんであり、干物妹!うまるちゃん

辺りだろう。

なんでもコテコテのオタクでありながら、世間的にはそう見せないためのカモフラージュをしているのが女性のオタクである…というのが最近までは割と一般的な見解であった。

 

個人的にはこの定義はオタクが多数派になったり、それほど珍しい趣味でなくなった時から崩壊していると思っているし、アニメイトに行くと必ずしも女の子が小奇麗にしてるとも限らない(オタク男子顔負けのコテコテの見るからにオタクなやつもいる)ようになってきたから時代は変わってるとは思う。

 

とは言え、元々は女性の方が多かったことから「オタク趣味カモフラージュのための擬体を作る技術」が女性の方が発達しているのは明らか。

 

 …特に男のように「オタクと言わないことでオタクではないことを示す」という消極的なものではなく、「モテたり、おしゃれもするからオタクには見えない」という領域まで行こうと思うと女性の方が圧倒的に研究が進んでいると言っていいだろう。

 

 ヒモザイルはそうした擬体の普及だと考えてもらったほうがわかりやすく、実際擬体しか作れない(ガチガチにモテることを喜びにしようとするひとではない)人のための作品でもある。

 

モテ本で書かれている「モテを本業とする」「本業としてやるからなんだってできるよね?」という求道的でオタクである自分を認めない(認めたとしてオタクであることと同程度の投資をモテに求められる)事が前提になってるわけだ…。

 

でも、本来モテたい人はもっと「片手間に(世間体程度)でいいわけ」ですよ…。

 そして、片手間に抑えるべきところを知りたいわけです。

擬体とは擬体であるがために大々的にお金をかけることもできなければ、そもそもモテる挙動を板につけて自分がモテる人間になることとも少し違うわけです。

 

ヒモザイルが目指しているのはそういった女オタク的な擬体であり、擬体を用いて承認を獲得した後、女性にモテる擬体と自分の本体を両輪駆動していくことで趣味と世間体をうまく両立させていく(元々はそんな器用なことができなかった人のために、その人のレベルに合わせて教えていく)ところに魅力を感じるわけです。

 

また、少女マンガではこれをイケメンが芋臭い女の子をプロデュースしたり、先輩がアタックを手伝ってくれるたぐいの話はむしろ人気ジャンルの1つで好まれる。

でも、男性のジャンルになった途端にオタサーの姫という見下しが入ったり、オネショタと言って性的な捉え方をされる。

 

オタサーの姫もオネショタもなんやかんやいいながら好きな人は多いのに、斜に構えたような批判が入る。

 

本来、オタクにとって活路を与えてくれそうな人達は姫であり、オネショタであり、オタクの趣味やスペックを配慮した上でモテを作り出そうとするヒモザイルだとぼくは思うんだけどさ。

 

 

 かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 読んだことないけど、応援もかねがね貼っておくっす。

 

関連記事

さんざっぱら話題に出したので良かったらどうぞ。求道的だけど、得るものもデカい 

 

個人的に「モテに参考になりそう」だと考えてるゲーム。 女性目線とは多分こういうこと 

典型的なモテ本の欠点とか。モテ本の欠点は男と女の考えの違いを配慮できてないこと