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フリーゲーム「クロウルの洒落竜頭」に引き込まれた!

ゲーム-推理要素 ゲーム-ADV-ホラー ゲーム-ADV ゲーム ゲーム-週刊フリーゲーム ゲーム-週刊フリーゲーム-自作イラスト

うちのブログでは始めてとなるホラゲーの紹介。


といっても、がっつりとホラーを売りにしてるゲームではないため、グロ描写もほとんど出てこず、多くの人がプレイしやすいゲームに仕上がっている。(流れや内容はホラーだけど、作者自身はホラーと言わず「探索型アドベンチャー」と言ってる)

びっくりさせることでホラーを表現してるというよりは「ストーリーの緩急としてホラーを活かしている」という感じの作風だ。


ゲームの概要
探偵志望の少年が師匠と一緒に、師匠の旧友の洋館で開かれるパーティーに出席する。

洋館に着いたところで、少年の懐中時計から「未来人がいるから探すんだ」と言う声が聞こえ、その声に従って洋館にいる人物から未来人を推理することに。

ゲーム画面は後ほど。

作者サイト http://rabbitpotion.web.fc2.com/
ダウンロード クロウルの洒落竜頭:無料ゲーム by ふりーむ!

忘れた頃に怖さがやってくる…

僕はこのゲームの作者「絹笠マルニ」が作るゲームをやるのは2回目だ。

いや、僕はこの作者の大ファンだ。だから、ゲーム画面のイラストで作者を確かめて概要も読まずにダウンロードを即決した!

 

このゲームには作者の前作「Reincarnation」から共通した特徴が幾つかある。

まずは自作によるかわいいイラスト。

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ゲーム画面を除くと前作とは違うタッチでキャラを描いている上にゲームの性質上、イラストの数が増えている。しかも、今回は男女両方のキャラが出てくるから、イラストを堪能できるのもファンとしては嬉しい!

 

 

 

次に音楽。
作品に使われる音楽がとにかく、個性的。
他のサイトのモノを使用しているのに、よく使われるもの・聞き覚えのあるBGMが避けられ、耳に残るような曲を選び出してくる。
ゲーム画面のオルゴールの曲からして引き込まれるので、ぜひともダウンロードして聞いて欲しい。

 

最後は「物語の機微」であり…もっとはっきり言えば、「終わりにかけての伏線回収力」と「もう一回やりたくなるループ力」だ!
僕がダウンロードを即決した理由もこのストーリー作りの上手さを見込んでのことで、前作「Reincarnation」では終盤のシナリオで落涙している。
今でも時々元気がなくなると、ゲームのラストの台詞を片っ端から読みに行くぐらい好きな作品。(個人的にはアンジェリカと太陽・月が特に好き)

 

今回もストーリーで引き込む力は健在。
序盤はほのぼのと。自作イラストの画風とあまり腹が立つキャラも描かないで、優しい世界観を描いていくことでゲームを楽しむ方に引き込んでいく。
折り返す直前で心温まる、胸が熱くなるようなシーンを盛り込み、折り返しでは衝撃的な、ショッキングなシーンを盛り込んでくる。
そこから少し間を置いて、終盤ではこのゲームの中の世界の核心に触れることでアレコレと考えさせられて終わる。

 

暗い真実や理屈っぽい世界観の話が明らかになるだけではなく、キャラクターが成長して、笑顔で追われるエンディングをきっちり考えてくれる。

だから、考察好きにしてハッピーエンド至上主義の僕にとってはマルニさんのゲームの構成はプレイしやすく、ゲームを終えてもいい意味で余韻が残る。
もっと言えば、単純なハッピーエンドではなく全体を冷静に見通すとビターか鬱々しいぐらいの話をハッピーだと割り切らせてくれる言い訳を与えてくれるのが好き。
そして、そこまでやってくれた人の作品は「いい」じゃなく「泣いた」と言って人に薦められるぐらい好きになる。

 

本作「クロウルの洒落竜頭」で大事なポイントは起こってることはホラーなのに、終盤までホラーだと感じさせないこと。むしろ、ホラーとは遠い癒し系キャラが多く、終わりに来て始めて「あ、これはホラーだった。」「確かにこの世界はホラーだよ」と思わせるぐらいの温度差が作中にある。

 

すごく怖いわけでも残酷なわけでもない。
でも、緩急が秀逸すぎて、終わった時に「これは怖い!」「怖くないシーンまで思い出していくと怖くなってきた」と言う心理に陥るようゲームが作られてる。

だからこそ「引きこまれた」と言う感想で説明するのがこのゲームを最もシンプルに説明できている。

 

掘り下げたくなるようなエンドがすごい!

終盤の秀逸さは「それまでのほのぼのシーンをホラーに変えてしまうこと」もさることながら、登場人物や関連知識に興味がわくように作られている所がすごい。

 

だからこそ、エンディングはバットエンド・正規エンド系4パターン全て見て欲しい。

 

重ねて申し上げるが、このゲームはホラー寄りではあるが、びっくりさせることや生々しさで怖さを演出するゲームじゃない!
全部わかった時に「そう考えるとあのシーンもこのシーンも怖いし、変だったよなぁ」と思考を巡らせることで怖さを作り出す。

 

そして、同時にこの作者はそういったホラー(前作なら鬱々しさ)をハッピーエンドだと言い切れる言い訳を与える作風の持ち主だ!
だから、ただ「かなり怖い話だったことがわかる」だけではなく、エンディングとしてハッピーエンドに終われるような段取りを経ないと追われないようにできている。また、ちゃんと正規エンドで終わるとバットエンドのことを知ってるとより正規のエンドがわかる。

 

エンディングを全部見ると世界観がわかるだけでなく、登場人物の成長や心理の移り変わりがわかるように描かれてる。
恐さだけでなく、ホラー慣れしてない人が他のジャンルの作品としてみても納得できるような終わり方を用意してる。

 

また、エンディングを全部見てキャラを掘り下げる理由の1つに「作中のクトゥルフ神話要素」が大きく関係してくる。
もちろん、クトゥルフ神話を知らない人でも楽しめる設計だ。
しかし、クトゥルフ神話を知らない人が見ると調べたくなる・知っている(軽くでもいいから調べる)とストーリーやエンディングのつじつまがよりかっちりと合うような話が出てくる。

 

掘り下げたくなるゲームを作るのが上手な人がその作家性を活かしてクトゥルフやホラーを扱う。
そりゃ、相性がいいに決まってるよ!終盤どころか、レビューをぁくために、思い出したり・気になる所を再度プレイすれば、なおさらだ!

 

 

 こいつではないけど、「こんなやつ」についても色々と触れられます。

 

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