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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

ラノベがバカにされる理由はジャンル分けが雑ゆえに、低俗なものが悪目立ちしてしまうから

ラノベ

今現在、ラノベ界の鈍器と呼ばれるほど分厚い「境界線上のホライゾン」を読んでる僕には無縁な話だが、人のブログでこんな話が出てた。

ライトノベルが馬鹿にされがちな三つの理由 

 

掘り下げる価値のありそうな記事なので、僕もこの話を掘り下げていきたい。

 

いちご100%こち亀もジャンプですが…

根本的なことを言うとライトノベルというジャンル分け自体がそもそも不完全」というところから論じないといけない。

本屋のラノベ売り場にある…つまりは「ライトノベルレーベルから出ているもの=ラノベ」というわけ方なので弊害が多いのだ。

 

もっと身近な例で語ろう。

我々はよく「ジャンプ漫画」というが、ジャンプの絵柄やジャンルは実に様々。

デスノートみたいな頭脳戦モノから、こち亀のようなギャグ・コメディモノもあり、いちご100%みたいな恋愛モノもある。少年マンガらしいバトルやスポーツとは無縁な作品もジャンプの中には少数ながらある。

 

ところが「ジャンプ漫画」といえば、ジャンプ自身が「友情・努力・勝利」と編集方針に掲げるような少年の成長を描いたバトルモノ、時々スポーツや学園をメインに組み立てられたマンガを連想する人が多い。

実際、ジャンプの作品で最も売れてて、かつ知られてるのはドラゴンボールスラムダンク、最近だとワンピースやNARUTOというラインナップなので「(ギャグや恋愛もあるかもしれないけど)王道はバトル系少年マンガという位置づけがあるから、ジャンプ漫画と言うジャンル分け自体で揉めることもなく、言いたいことがフレーズとしてちゃんと伝わる。

 

話をラノベに戻す。

ライトノベルという分け方が雑である所以は2つ。

1つは先ほども述べたようにレーベル別…さらに言えば「書店のラノベ売り場」をさしてライトノベルというから。

これは「ジャンプマンガ=ジャンプの売り場にあるヤツ」と言ってるのと同じで、その理論で行くと連載が長いこち亀がジャンプの代表作のような位置づけになってしまう。(代表作であることには間違いないが、ジャンプといえばこれかと言われるとそれは違うよね?)

 

2つ目はレーベル単位ですらなく、ライトノベル売り場全体をラノベと指すから、話がおかしくなっている」というところ。

4大週刊誌すべてをさして「少年マンガとは何たるか」ということを論じてるから話がおかしくなっている。

 

当然、編集方針も違うし、ジャンルの扱い方も違う。

ジャンプに比べてチャンピオンの方がギャグマンガやギャグっぽい超理論に寛大だったり、マガジンの方が理にかなった作品やセリフ回しになるがマンガらしい面白さがぐさりと残らなかったり、サンデーのほうがジャンル自体がリアル路線で、日常的な題材を好んだり…。

 

雑誌ごとのカラーが存在する。そして、それは少年マンガだと配慮されるのに、ラノベだと全部混同してしまうため弊害が多い。

 

ライトノベル=程度の低い文章と低年齢向けの萌え作品」と言う人はガガガ文庫を読んでみるといい。そんな作品の方がむしろ少ない。

逆に、ラノベ=低俗と言われたり、酷いラノベの噂を聞きつけると「あーMF文庫J一迅社がやらかしたんだろ?」と思うわけだ。 実際にそういう作品が多く、悪目立ちしているのだから仕方がない。

 

実際に、アニメ化されたラノベ を見てもらった方が早そうだ。

例えば、僕が先ほど酷いラノベといえばと言う時に挙げたMF文庫Jだと…こんな感じ

MF文庫Jから出ていてアニメ化された有名作品

ゼロの使い魔

・IS(インフィニット・ストラトス) 

僕は友達が少ない

まよチキ!

けんぷファー

かのこん

・この中に一人妹がいる

…とまぁ、こんな感じ。最近だと「機巧少女は傷つかない」 「ノーゲーム・ノーライフ」などもここだが…一昔前にヒットしたラインナップがどれもこれも「萌えアニメといえば…」みたいな作品なので、「ラノベ=低俗・萌え」と言うイメージはかなりここの影響が大きいと思う。

あとはGA文庫の影響もありそう。アニメ化されたラノベが「織田信奈の野望」「這いよれ!ニャル子さん」「のうりん」だからね…。

 

一応、比較する意味で、僕が硬派なラノベレーベルとして挙げたガガガ文庫なども見てみようか。

ガガガ文庫からアニメ化された作品

・とある飛行士の追憶

ささみさん@がんばらない

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

人類は衰退しました

GJ部

・俺ツインテールになります

・人生

上の3つを見てもらえば「あーこれはMF文庫Jと違って、思春期をこじらせてるな」とわかると思う。どちらかと言うと、そういう作品が多いレーベルだと僕は思っている。

が、下の3つが面白いね。僕は硬派なイメージがあり、実際硬派なもの、実験的な作品をメインで出してるから「こういうイメージではないよね…」というのが前に出てくる。それでも、露骨な下ネタ・低俗さに走るレーベルほど酷くはならないけどね。

 

アニメ化された作品に限って言えば、電撃文庫のほうがまだ硬派なんじゃないか?大手なので、少し多めに書いてみる。

電撃文庫からアニメ化された有名作品

境界線上のホライゾン

キノの旅

とある魔術の禁書目録

狼と香辛料

灼眼のシャナ

魔法科高校の劣等生

・デュラララ

バッカーノ

ソードアート・オンライン

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

さくら荘のペットな彼女

…あれ?意外とまとも。俺妹除けば狂ってる作品はない。俺妹以外は一応世界観やテーマが建前上はある作品だからね…。硬派でもない、低俗な部分もあるけど、それがメインの作品ではないものが中心に来てるはず…。

 

そろそろまとめる。

 

戦犯は俺妹とゼロ魔とISだと思ってます

山のように作品を列挙したことで「意外とライトノベル原作のアニメにもまともなものが多くあること」はわかってもらえたのではないかと思う。

 

とはいえ、ラノベ原作アニメで売上が高いもの・話題をさらっていったものだけを見ると全然印象が違う!ジャンプのイメージが編集者が定義するジャンプらしさよりもむしろ売れてる作品によってその時々のジャンプらしさが定義されるように…ラノベもまたその時話題になったラノベ原作のアニメが大きく影響してくる。

 

そこで、DVDの売上が高かったものからラノベ原作のものだけを抽出してみよう。

ラノベ原作で売上が良かったアニメベスト10

(2006) *42,525 涼宮ハルヒの憂鬱

(2012) *35,879 ソードアート・オンライン

(2011) *33,813 IS<インフィニット・ストラトス

(2010) *23,888 俺の妹がこんなに可愛いわけがない

(2011) *21,814 境界線上のホライゾン

(2012) *20,881 境界線上のホライゾンII

(2013) *15,825 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。

(2012) *15,466 中二病でも恋がしたい!

(2008) *12,127 とある魔術の禁書目録

(2014) *11,750●魔法科高校の劣等生

 

参考記録

(2009) *78,671 化物語

 

アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki - 歴代/先発累計平均5000超アニメ一覧

境界線上のホライゾンのDVDがバカ売れした理由は「アニメが面白かったから」ではなく「原作の副教材としてホライゾンと原作を比較検証しながら見たい原作ファンがあまりにも多かったから」という極めて例外的な事情なので、この場合は除外する。

でも、それを除くといかにも「ラノベ原作のアニメってこういう雰囲気だよね」という作品が揃ってる。良くも悪くも。

 

ライトノベルファンから見れば、軟派か痛いぐらいのノリの作品が上の方に浮き出るようになっている。また、映像化されたことでSF要素など文章の良さよりもむしろ、萌えの要素が前に出て世の中に認識された感じがある作品もちらほら…。

特に顕著なのはブヒると言う言葉を当時流行らせた「IS」や、設定上テレビで放送してはいけないような無茶なキャラクターが出てくる「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」だろう。

 

声の大きさで言えば、この2つは絶大だが、ラノベをそこそこでも読んだ人に言わせれば「設定が矛盾やタブーでもかわいければなんでもいいようなラノベのほうが少ないわ!」と言いたくなる次第。

 

歴史的に言えば、ゼロの使い魔灼眼のシャナのせいで「萌えアニメ系」と言う印象がついたのかも…。特にゼロ魔のせいもとい、釘宮(病)のせい。僕自身の好む・好まないではなく、ラノベ発の作品で、楽しみ方や話題を示したものの中でターニングポイント担っているのがゼロ魔だと思っているからゼロ魔

具体的には、ルイズコピペ*1に代表されるような頭のおかしい愛情表現をするファンが流れこんで、ISのブヒるへとつながっていったと考えると…それはこじつけだと思うが、やってることはよく似てる。

そして、その手の層がつく作品の原作がライトノベルで、しかもラノベ周辺のファンの中でも声が大きく、人数が多くなりがち…というのが、今も昔も変わらないからラノベが馬鹿にされるのだろう。

 

で、バカにした人がゼロの使い魔やISの系列のライトノベルを探していくともうアニメ化すらできないような一迅社の酷いやつを探してきたり、そうでなくてもMF文庫Jは味をしめたようにイラストありきの下ネタ作戦を展開していくからラノベが悪目立ちしてしまったのだろう…。

 

もちろんそれだけではないのだが、そういう作品もレーベルや探し方次第ではある。

言い換えると、ライトノベルと言うジャンルは「情報を探しているようで実は自分の思い込みに見合った物を探している層」が思い込みに見合った作品を探し当てる程度には、低俗なものも、硬派で読み応えのある青春モノもあり、広大なジャンルだ。

 

広いジャンルだからこそ、狭いところでウジウジと人の揚げ足を取ったり、イラストレーター目当てのラノベ観測をやめて、もっと色んな物を読んで欲しい。

それに応えるぐらいにはジャンルとしての底が深いし、色んな作品があるからね。

 

 

冒頭でも触れたけど、質の高いラノベ・低俗だとか何とかと言うイメージから遠い所にあるラノベとして、ホライゾンを押したい。低俗な部分もあるけど、その10倍内容が多いし、濃ゆいし、低俗な部分も原作ではシナリオに組み込まれてるので。

ラノベ界の鈍器と呼ばれるように1巻だけでも上下で1200ページの大作、原作をより深く理解するためにアニメを副教材にするという変わったファン層を形成している不思議な界隈なので、ぜひとも触れてみて欲しい。

 

 

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