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フリーゲーム「東奔西走冒険譚」は子ども向けではございません!

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一週間飛んだが、久しぶりのフリーゲームレビューだが…今回は当ブログ初の「タイピングゲーム」を紹介する。

 

それもただのタイピングゲームではなく、昔懐かしいセリフ・ナレーションがオールひらがなのRPG形式のタイピングゲームだ。

タイピングだけでもフリーゲームの中では珍しいが、昔の子ども向けゲームのフォーマットやシナリオに即して作ってくる辺りに、最近のゲームに食あたり気味な人も楽しくプレイできるのではないだろうか…。

 

・あらすじ

人の悪意を実現させる妖精「ヨーマ」を倒すために、44個のキー(キーボード)を集める度に出る少年の物語。

 

ジャンルはタイピングRPGで、プレイ速度はタイピングの早さやレベリングなどにもよるけど、4~8時間ぐらいが目安。(公式では4~6時間と書いてあったが、僕は8時間かかった。)

 

良いゲームなのだが、敵に負けるとゲームオーバーになるため、タイピングになれないうちはこまめなセーブが必要。

 

ゲーム画面はこんな感じ

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ダウンロードはこちら

東奔西走冒険譚

 子ども向けのフォーマットだが、むしろ大人向け!

マンガ・ゲームであるだけで、子ども/オタク向けと縛り付けたがる人が多くて疲れるご時世だからこそ、僕はこのゲームを薦めたい。

 

このゲームは絵本や昔の子ども向けゲームの雰囲気を忠実に再現しつつ、題材はむしろ辛辣で大人に突き刺さるような内容を描き出したり、全体のシナリオを見てみると名作のフリーゲーム達に引けをとらないほど深い!

 

ポケモンジブリ作品、あるいは劇場版のクレヨンしんちゃんに大人の愛好家がいるように、製作者や形式美として子ども向けであるかのような作りにしても、大人がちゃんと楽しめるような辛辣さ・深みがある。

形式美としてご都合主義に理解の早いキャラ、ありえないキャラが登場することはあっても、全体の世界観やテーマ性はちゃんと整合性が取れるようにうまく帳尻を合わせている。

 

ジャンルや形式美で「これは子ども向け」「これは低俗」と分ける人が増えてるが、懐かしさを再現しつつも今大人になった人がその雰囲気を楽しむためには、敢えて雰囲気からして子ども向けにして、子どもがプレイしても楽しめるような形式に…という道を選ぶ製作者もいる。

そして、その方が実は難しくて、できるものもハイレベルであることがしばしばあるのだ。

 

「本当にゲームが好きな人が作ったんだろうなぁ」

と色んなフリーゲームに対して思うが、このゲームはパロディや昔のゲームへの再現度・愛着から来るであろう仕様などから伝わってくる「愛」がずば抜けてた!

それだけゲームをプレイしてるからこそ、「古くて新しい」「ありそうでない」という絶妙な立ち位置を獲得できるゲームが作れている。

 

タイピングゲームもRPGもよくあるもので「もう間に合ってる」というジャンルであり、このゲームが多大な影響を与えたMOTHER2についても、実はフリーゲームには有名なMOTHER2のパロゲーもある。(おまけにフリーゲーム界隈だけではなく、ニコニコ動画で有名実況者が扱ったせいで、ゲームしない人の間でもかなり有名)

 

1つ1つに似てるゲームの存在が幾つかちらつくが、完成したゲームは「懐かしいけどやったことのないワクワクするゲーム」に仕上がっている。

懐かしさはタイトルが表すような幅広い冒険要素と昔の子ども向けゲームのような形式美から。新しさはそれをタイピングゲームという作業ゲーになりがちなジャンルにメスを入れたことから。

 

本当によく考えられたゲームであり、良いところを攻めている!

 

なぜ宮﨑駿の最高傑作はラピュタナウシカと言われる?

このゲームにその答えがあり、またその答えをゲームの中に散りばめられてると感じたからこの話に触れていきたい。

 

僕はもののけ姫派だが、ネットで宮﨑駿の最高傑作について議論するとラピュタナウシカという声が根強い。

 

宮﨑駿作品には「想像上でしか冒険できないような場所、いけない場所のシーンを作品で出す」ところがあるが、その最初にして最も「想像上でしか冒険できない場所」に行ってるのがラピュタであり、ナウシカだ。

 

トトロも凄いよ…でも、猫バスとかトトロが異色なだけで、風景は日本の田舎の田園風景でしかないじゃない?

ポニョ・もののけ姫も特殊な生き物出るし、シチュエーションもでる(洪水、謎の液体に追いかけられる)が、別に冒険してありえないところに行ったわけじゃないね?

 

でも、ナウシカのマスクと飛行艇がないと入れない腐海であり、廃墟になった天空の城は宮﨑駿が描かないと誰も想像がつかなかったであろう冒険活劇ならではの特殊な世界観で、想像力掻き立てられるものだ!

 

ちょっと現実に手を加えただけで思いつくような空想じゃなくて、普通の人が思いつかない・思いついても超一流のアニメーターじゃないと描けないようなことをやってるから宮﨑駿は凄いんです!

 

このゲームの凄さはジブリ作品・宮﨑駿アニメが持ってるような大冒険・想像力をかきたてる・想像もつかない場所を設定して作品の中で描き出してるところだ!

 

東奔西走冒険譚というタイトルはむしろ控えめなぐらいで、ジブリドラえもんの劇場版でなきゃ行かなそうな世界を惜しげも無くいくつも作中に出演させてる。1つ2つじゃなくて、色んなステージを用意してる。

頭の中からひねり出さないとうまく説明したり、作品に登場させることのできないお目にかかれないようなステージがいくつか出て来る。

 

子ども向けならではの多少設定や科学的なことを強引に進めて作れる自由度があるからこそできることを幅広くやってる。(そのくせ、人の心理描写に関する部分は極めて辛辣で、リアリティと説得力を帯びてる)

 

ファンタジーらしい作り込み、作風をしっかりしてて、さらに冒険している主人公の心躍る感じが再現されててとてもいい!それでいて、話のたたみ方にムダがなく、おまけ要素も本編の感動を潰さないさりげないもので収まってるところがとても良い!

 

名作ゲームをプレイした直後にプレイしたが、引けを取らずに楽しめた。しかも、変化球ではなく王道で、普遍的な面白さを追求され、それを色んな人に薦めたくなる良いゲームだった。

まだ、出て1ヶ月直後のゲームだが、これは実況者やゲーム賞の評価を経て流行っていくんじゃないかな?少なくとも、僕にとってはそれだけのゲームだよ!

 

 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド

 タイピングゲーム繋がり。

ゲームでタイピングを覚えると本当に早くなるから、割とおすすめ。

  

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