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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

世界経済の半分は6カ国が占めてる事も知らずに、世界戦略と言われましても…

オピニオン

色んな基準があるが、少なくともGDPならば「1~6位のアメリカ・中国・インド・日本・ドイツ・ロシアの6カ国で世界の半分」を占める

 

日本はGDPが4位に転落したとは行っても、まだまだ世界中で動くお金の5%は日本が関わっていて、決して小さいマーケットではない。

GDP as Share of World GDP at PPP - All Countries 

G20全体で言えば、世界のGDPのうちの7割以上がそこで動いていて、世界中に200近い国があっても、ほとんどの国は世界から見れば微々たる影響力しか無いのだ。

 

ところが、経済を知らないトンチンカンな人がこんなことを言い出す

ハリー・ポッター」が世界67言語で販売されていること、ディズニーが常時80カ国に作品をライセンスしていることなども挙げつつ、日本を代表する作品すら20数カ国での出版にとどまっている現状を、「日本のマンガには世界戦略などまったくなく、日本の人々が思うほど売れていない」と語っています

 

「日本のマンガには世界戦略などまったくない」――文化庁委託のマンガ流通調査の報告書が言い切っている 

 くどいようだが、G20で世界経済の7割を占めてる。なので、その中で使われない少数言語で翻訳されても収益性は良くないばかりか、割損な仕事が現場で増えていくだけになる危険もある。

 

少なくともハリー・ポッターの68言語、ディズニーの80言語はやり過ぎであり、これは決して手塚治虫作品が少ないわけではない。

 

海賊版が出回ることへの危惧、グローバルにオタク文化が浸透してないことへの危機感からこういった話が出てくるのかもしれないが…「ちゃんとお金を払える・払ってくれる国で儲かる仕組みがあればいいのでは?」と議論を見てて感じる。

 

 

グローバル、グローバルという人は表面上の数字や強迫観念に惑わされていて、目的意識やべき論をちゃんと話し合ってないのでは?と思えてならない

 日本が経済大国になるまで30年近くかかってたよね?

グローバル戦略の必要性を説く人に僕は言いたい。

「いや、世界経済の半分は6カ国ですから、その6カ国を重点的に頑張るか、もっと生活水準が高くて富裕層の多い国にターゲットを絞って展開すればいいんじゃないですか?」

と。多少、生活水準が高い・関心が高そうな国にも適応する必要があるが、安い物価の国に進出しても得られる売上はその国の物価や経済規模程度にしかならない。

 

ところが、グローバルという言葉が好きな人が僕に反論する時には

「アジアや新興国の成長力を取り込むんだ!そのために、グローバルに進出するんだ。」

と言う。僕はBRICsで盛り上がってた時代に経済学部なんかにいたせいで、グローバルとか「これからは新興国だ!」「国内には稼ぐ気持ちが強い移民の労働力を活かすんだ!」みたいな話を死ぬほど聞かされた。…死ぬほど煽ってたのに、リーマン・ショック後には投資を引き上げ、移民を悪くいう人が先進各国で話題になった。

 

少しは懲りたかと思ったら、TPPの交渉参加・反対の議論で、またグローバルとかイノベーションとかそういう言葉が好きな人が

「これからはアジアだ!アジアの成長力を取り込むんだ!」

と言い出して、ベトナムしか現状では入ってないTPPの枠組みに入ることを煽っていた。

 

成長力を取り込む?待て待て!中国が世界2位になるまで、インドが世界3位になるまで…停滞した状態から急成長をし始めて何年で達成されたと思ってる?

20年・30年かけて成長して、やっと経済規模だけなら日本を超える国になったんだろう?日本の経済成長についてもそのぐらいかかってる。

 

成長の前に進出しても、海外進出ならではのリスクと格闘して骨折り損になってしまう事も多い。有名所で言えば、アメリカでは裁判が日本よりも盛んだし、中国では人材や品質以外にも共産党とうまくやって行けるかという問題があり「いい製品があるから海外で成功できる」とは限らない。(※国内の起業でも同じことが言える話だが)

 

たとえば、20年・30年先の事を考えられるほど強い基盤を持ってる大企業・国の戦略がその先を見据えてビジネスを始めようとするのはまだ理解できる。

だが、大半の企業は10年後生き残っていなかったり、衰退していたりするのが企業経営の世界であり、日本の大多数の人はグローバルよりもむしろ直近の問題に興味があり、対処するのに忙しいのでいつ芽が出るかわからない小国でビジネスをすることなんか考えていられない。

 

まだ、成長軌道にも乗ってない国への進出を薦めている人達の本質は

「10年先に生きてるかどうかわからないのに、20年先・30年先のためにがんばれ」

という今日じゃなく明後日を見てるから会話が噛み合わない。

 

国家や企業など大きなもので考えずに、小さなもので考えてみたらいい。

子どもが年端もいかないうちからスポーツを始めたとして、「10年後学校や強豪チームで活躍できるように今から経験を積ませたい。才能がなくても経験があれば学校やチームで頼られる存在になれるかも」ならまだわかる。

ところが、「20年・30年先にプロ選手として、指導者としてこうなっていたいから今からスポーツを始める。才能があるかどうかも、その子のやる気が続くかどうかも知らないけど、プロや指導者にはなるんだ」という親がいたら現実感ないよ!

 

もっと政治や大企業が遠くのビジョンを持って何かに取り組んでることが伝われば、評価する人もいるかもしれないけど…僕にはそれが伝わらない。

 

グローバルと言いつつ、結局は米・欧・BRICsだろ?

「日本に於ける世界戦略の意味」は「主にG20に対する戦略」であり、大きく動いてる国で儲ける機会を失わないための戦略でしかない。

 

抽象的に世界だ、グローバルだと騒ぐから経済的な数値を見ない人が「手塚作品だって20カ国にしか普及してない」とか恥ずかしいことを言い出す。

ほとんどのコンテンツや世界戦略なんぞ無くてもいく、本当に売れる確信があるものだって、G20と富裕層が多くて、文化水準が高い国に普及すればいいのに。

 

グローバルと言いながら、基本的には対米・対中(今後は対インド)であるし、お金を払える人の所で、もしコンテンツを輸出するなら「ちゃんとお金を払える人がいる市場を開拓できてるかどうか」を論じるべきだ。

 

そうした目的意識や、数字・具体性を無視して「グローバルなほど素晴らしい」と流布する傾向は、本当にやめてもらいたい。

 

そもそも、世界戦略があったから手塚治虫作品が広まったわけではなく、手塚治虫に限らず面白いモノがあるから海外の人や、日本のファン層が築かれてるはずだ。

世界戦略なんか無くていい。ましてや、「誰に売り込むか」「今仕事している人の負担や利益はどうなるか」も考えられない人に世界戦略なんて言われたくないよ。

 

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手塚治虫は多作だから一概に言えないところがあるが、今日本でウケているコンテンツはむしろ「ローカルでマニアックなネタ」が多いと思うんですよね…。

 

内向き志向だからこそできた作品とか、出せるリアリティとか、マンガやアニメという数字ではカウントされない経済効果(聖地巡礼や作中に出てくる文化の普及)などがあると思うんだよ!そこら辺を無視して 「世界戦略がなくて遅れてる」とか言われてもねぇ…。

 

たまたま鉄道むすめの広告が目に入った時にひらめいた話だけどね。 

 

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