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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

フリーゲーム「死の就職活動」が色んな意味で生々しかった…

ゲーム-週刊フリーゲーム ゲーム

就職活動のゲームといういかにも生々しそうなゲームをプレイした。

 

ゲーム画面はこんな感じ

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※ごく一般的な最近の就活の風景です


・簡単なあらすじ
就職活動中の学生が「博多弁で鈍器と下ネタにはめっぽう強いヒロイン」と一緒に適性検査を突破していくゲーム。

 

ジャンルとしてはアドベンチャーミニゲームが詰めあわせてできたようなゲーム。
「適性検査」という名前の通り、操作技術から知識や記憶力、シナリオクリアのための推理力まであらゆるゲームスキルが試される骨のあるゲーム。

タイトルがタイトルだけに「死にゲー」要素も多分に含んでいるが、死なずにクリアした時にのみ見られるエンドがあるらしい。

ただ、「無死エンド」を狙うとなると、難易度はとてつもなく高いのが悩みどころ。

 

タイトルオチのようにも見えるが、ゲームとしての完成度も楽しいので純粋にプレイをオススメしたい!

 

ダウンロードはこちら

死の就職活動

作者のゲーム用のサイトはこっち

のーぷろぐれむ

 ゲームをしてると思えないような親近感

このゲームについて大事なことは「どんなゲームで、何が面白くて、難易度はどのぐらいか」じゃない。
 

一番大事なことは「現役の就活生が、就活のストレスから就活のゲームを作った」ということである。当時、行き場が決まらず悶々とした感情を持った作者が持ちうる気持ちのすべてをぶつけたことにある

そこが一番、このゲームをプレイする上で大事なこと!

 

そのため、僕には決して完成度が低いわけではないのに、「ゲームをしている」という感覚になりきれなかった。

ゲームの問題ではない。だが、もっと「別のメディアに触れている時のような感覚」なのだ。書籍?雑談…いや、これはブログだ。「ブログっぽいゲーム」もとい「ゲームの顔をしたブログ」のように僕には映る。

 

ブログと言っても色んな種類があると思うが、ここで言うブログらしさとは「自分の気持ちに素直に、伝えるための最小限の小細工しか加えないで表現している」という意味と捉えてもらえると嬉しい。

ブログと他の文章媒体の違いは「自分の個人的な感情を鮮明に表現する・言いたいことを言い抜く技術」が問われてくるところだ。

 

小説や評論、あるいは雑誌などに載るコラムだと作者の顔が見えすぎてしまうことはかえって良くないことがある。が、ブログは手癖や実体験などを通じて作者像が見えてキャラクターがわかる方が読みやすくていいことが多い。

つまり、このゲームは「作者のむき出しな理想や恐怖や思念が反映されたゲーム」と言えばいいかな?悪く言えば「我が強」くて、良く言えば「色んな事をよく見聞きして悩みながら生きている」からできるゲームだ。

 

テキストにも適性検査にも自分が体験してきた事や、今考えてる事など「その一瞬」がブログ記事の用にぎっしりと詰まって作られてるのがゲームの特異な部分であり、言及しておくべき個性だと感じた。

実際、ゲームの前置きには煽りのテキストが入ったり、ゲームをクリアしたら作者の近状や就活してる作者が何を考えてるかが聞けたりする。(もちろん、キャラ設定などのおまけもある。だけど、近状を語り、世間話する作者はなかなかいない)

 

クリア後のおまけをつける作者はたくさん知ってるけど、付ける理由は「ストーリーを回収するため」「ボーナスステージの設置も兼ねて」「キャラ設定を今一度ちゃんと語りたい」あたりがほとんど。作者の近状が聞けるのはなかなかレアで新鮮だった。


ちなみに、作者ははてなダイアリーでブログを書いてるので、よかったらそちらもどうぞ。就活がどうなったかはもちろんだが、創作意欲も活発で他のゲームの更新情報なども見られる。

彼はどこに行こうとしてるかネ?ネ?ネ?

 

僕がタイトルで「生々しかった」と書いたのはエログロの話でもあるが、それは全年齢対象の範囲のお楽しみ要素だ。本当に生々しいのは就活生が今陥ってる気持ちや、不安や、ストーリーの中に投影されてる願望や恐怖の部類の方だ!

 

色んなゲームをプレイしてるが、ストーリーとか文章のあり方がもっと文章っぽくテクニックで小奇麗にまとまってる良さで作られてるものが多い。
だけど、このゲームは他のゲームが持つ「好きな事・やりたいことを突き詰める」より、自分の気持ちや等身大の現状を描いて作ったのが斬新だった

 

 

最近、就活サイトでさえ現実的じゃないと感じるサイトがあるからなぁ…。就活してる人間の体験が苦労している話、自分が社会的弱者だと思い知らされた話の対局にあるような浮ついた宣伝をちらほら見かける…。それでうまく行けばいいが、怖い風潮だ。

 

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