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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

徴兵制で「若者の根性を叩き直す」前に、おっさん達はもっと自分の素行を見直せば?

オピニオン

あまりにもバカバカしいからそろそろツッコミを入れる。

【老害】若者の根性を叩き直すために徴兵制を!【精神論】  【老害】若者の根性を叩き直すために徴兵制を!【精神論】 - Togetterまとめ 

この話、定期的に出るが、見る度に疑問点が多すぎて「なぜそんなこと言えるの?」 と感じる。

 

その話を掘り下げていきたい。

 

  • なぜ徴兵制が現実的ではないのか?

1、自衛隊/政治的な問題

1-1、自衛隊の練度を維持できるか?…実勢経験はともかく、練度についてはかなり高いと言われ、出動の度に成果を上げてきた自衛隊。しかし、それは徴兵制ではなく、むしろ少数精鋭の組織だからこそ高い練度を維持できたのでは?

1-2、そんな予算があるのか?年々防衛予算が削られているご時世で、徴兵制という新たな出費や場所・人手・武器を必要とする訓練がそもそも可能か?むしろ、そんなことをやる前に自衛隊の目的に見合ったお金の使い道があるのでは?

1-3、「自衛」隊なのに総力戦?…建前上、自衛隊は「自衛のための戦力」という言い方をしているが、それなら徴兵制をする必要はあるか?いや、よしんば戦力増強が必要な緊張状態が日本周辺の情勢に起こったとして、戦闘が高度に機械化・自動化された現在、多くの人が訓練しても設備が追いつかなければ、徴兵制の意味が無いのでは?

2、徴兵制をした際の経済・社会の問題。

2-1、移民の手の借りたい人手不足なのに徴兵するの?…人手不足過ぎてオリンピックに向けた建設ラッシュに対応できない、飲食店が営業できないなんて言われているご時世にだ!その現場の労働力である若者達を集めると、もっと酷いことにならないか?

2-2、そもそも役に立つの?徴兵制創造性や資格が必要な技能がないと高給取りに取れないご時世で、低所得者にしか求められないような「規律正しく、体力がある人材」ばっかりバカみたいに育てて何になる?

2-3、若い才能を潰す危険性さえあるのでは?…日本人が一番連想しやすい「徴兵制をやってる国」はおとなり「韓国」だ。その韓国では兵役を逃れるために国籍を放棄したり、お金やコネなどが絡まったりしている。徴兵制を原因とした人材流出・汚職の可能性は否定できないのでは?(それでも、韓国が徴兵制を行うのは陸続きに北朝鮮がいることが大きな要因。日本とは根本的に想定が違う)

2-4、いじめ問題…これもおとなり「韓国」の徴兵制で起こってることだが、いじめが原因で軍内部で射殺事件が起こったり、自殺者が出たりすることが徴兵制逃れをする原因になるそうだ。軍隊に限らず、体育会系が絡めば大なり小なりいじめやパワハラが正当化されたり、上下関係を間違った方向に運用されることはある。そういったシコリの中で若者を育てることが果たして現在社会の中では「教育的」と言えるだろうか?

3、結局のところ他人事問題徴兵制をしなくてもいい年代の人や立場の人ばかりが「自衛隊さんに鍛えなおしてもらおう」と言ってるばかりで、自分が体験をしたり、体育会系の中に身をおいて「これは素晴らしいからやるべき」という主張で述べている人は殆どいない。

4、右翼のアイデンティティ問題…よく左翼が災害救助に活躍する自衛隊を見る度に「自衛官はレスキュー隊のように運用されるべき」と言う。これを国防に関心のある人がが批判する光景をよく見かけるが、自衛隊の効率性を落としかねない徴兵制を推進することは「自衛隊を学校扱いし、防衛のための組織として扱ってない」と批判を浴びるのでは?

 

この辺りの問題点を踏まえると、「根性叩き直すために徴兵制なんだ!」という意見は薄っぺらくないか?防衛論としてだけではなく、社会情勢や科学技術、さらには教育論の知識から見てもとても薄っぺらいことを示している。

 

  • 「若者がだらしない」がそもそも疑わしい

徴兵制をやれという人の多くは「最近の若者はだらしがないからだ」という。

 

何を根拠に?「俺の若いころは…」「これだからゆとりは」とでも言いたいか?

 

統計的・あるいは文化的なアプローチで見ても今の若者のほうが野蛮ではなく、マイルドになっている。分別のあるモノに囲まれて、我々は分別のあるように育てられてる。それどころか、「最近の若者は」という年代の人が自分達の時代に楽しみ尽くした「不健全さ」を排除して、「マイルドさ」を押し付けたことを実践したはずだ。

会社に入ってから、あるいは高学歴化したことで小さい頃から競争にさらされ続けたことで辛い経験だって、嫌というほどしていて「あまちゃん」呼ばわりされるような人は少ない!

 

しかも、僕の時代なんか内申点制度導入のせいで、小さい時から先生のご機嫌伺いで点数化される世界を生きて生きている。

客観的に見れば見るほど、社会性・知性・見識(経験)などを見ても今の若い人のほうが団塊やバブル世代に比べれば、ずっと上だ!

参考:ナース、40過ぎて初めて書類選考に落ちて若者の悲痛を知る  ナース、40過ぎて初めて書類選考に落ちて若者の悲痛を知る - とある青二才の斜方前進

 まずは、これでも読むといい!あなた方がどれだけ時代について来てるかぼくはそこから疑ってるんだ!

 

「若者がだらしない」とは、年配者…もとい「経験年数がある自分」に比べてだろ?悪意のある言い方をすれば「自己評価でできてると思い込んでる自分に比べて、ダメなところばかり見えてしまう若者が頼りなく思える」という目分量の話では?

 

もちろん、世代論なのでダメな若者もできるおっさんもいる。理解のある人や社会に不満を言わなくても、目の前の若者と不満をぶつけあって問題を解決する人もいる。

  

よしんば、若者が徴兵制に行ったり、教育の質が上がっても結局は気に喰わないことがあると「年の功」を振りかざすんだろ?教育する準備や言葉に責任を持つ準備がない人にはどんな後輩ができても潰すことしかできないよ…。「ダメな若者」とやらをがんばって育ててる人もいるのに、なぜそんな頭ごなしになれる?

 

どんな印象を持っても構わないが、データなどの客観的な判断・相手への配慮など視野を広げて話すことができない人の部下なんかこっちから願い下げだよ!

別に世の中のことを論じたり、心配したり、言いたいことがあるのは構わない。だけど、伝えようとする意思もなく、「言いたいことを言って満足」程度の気まぐれで誰かを貶めるのは本当に辞めて欲しい。

 

若者でも、アスリートでも、ストライキを敢行した鉄道会社でも、気まぐれに罵る前に少し考えて欲しいもんだよ…。言われた方はものすごく傷つくんだから。

 反社会学講座 (ちくま文庫)

この本のようなデータに基づいた議論・認識、そして冷静さをネットで意見を述べる人達に求めたいよ。