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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

ナース氏、40過ぎて初めて書類選考に落ちて若者の悲痛を知る

オピニオン

衝撃的な話を聞いた。

 

バブルの頃から働いているナースさんは、ここ数年の転職で初めて「書類選考に落ちる」という経験をしたそうだ。

「書類選考なんてこの歳まで落ちたこともなかったけど、いざ落ちてみるとすごく凹むわね~…2社だけど自分を否定されたような感覚を覚えて傷ついた。今の若い人はそれが当たり前?それは大変なことね。」

2社なんてレベルじゃないほど落ちてる我々の世代から見れば、ナースに悪気がなくても無神経に感じる発言だ!

 

ナースさん以上の年代の親、そして本来なら理解者であるはずの大学のキャリアセンターには実は若い人の受ける悲痛が全然わかってない。

なぜなら、体験もしたことないのだら!就活で100社も落ちる人、働かせてほしいというごく当たり前のことを主張するために哲学や禅問答のように問い詰められることの一部だって体験したこともないのだ!

そして、いざ内定しても研修も大して行わないで、年配上司のさじ加減で出した命令に従えないと「お前の代わりなんかいくらでもいるんだ」とか言われる。

 

ツイッター上で社会不信や、年配者・企業への怨念が渦巻くのは「ネットが陰湿だから」だけではない。

僕らはそれだけの苦労をして、明らかに前の世代よりも勉強もさせられてる。それでもなお報われないのだから、虚しさや不正に憤ることを許してもらいたい。

 

そんな切実な感情を僕は形にすることでより多くの人に若者を理解してほしいと願うのだ。

バブルナースの面接が…バイト感覚だった。

「面接は一回。志望動機などをそこそこに聞いて、それが終わったら雑談。そして、面接結果を発表するまでもなく、いつから来られるかを聞かれて終わった」

というのが友人のナースの就活であった。

 

彼女いわく「内定という言葉を当時は知らなかった」「2次面接以降の存在が衝撃的。面接は1回しかやらない」だそうだ。

 

彼女が優秀なこと、看護業界が万年人不足なこと、看護師はアルバイトとして学生時代から看護の仕事を本格的にしていること…などを考えたとしても、僕には考えられないほど楽な就活戦線だった。

 

「ナースは引く手あまた」と言いたいのではない。むしろ、「不況の就活の恐ろしさを僕の親世代またはそれ以降の人は知らない」とはっきり言ってやりたいのだ!

例えば、うちの母もバブル絶頂期に寿退社して僕を出産したような人なので、こんな就活は絶対にしてないわけだ。

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申し訳ないが、この画像は特殊な事例ではない。最近の若者が就活をするとほとんどの人が体験することだ。

少ない人でも10社、20社ぐらいは受け、書類選考で落ちる経験や就活の費用に四苦八苦する経験は大なり小なりしてる。

 

この経験に理解がないだけではなく、もっと目に見えるところから理解がないことも多い。

 

 父の友人などにお会いすると「リクルートスーツ」自体が理解できないそうだ。神経質に無難なスーツを選ぼうとする娘さんを見て「なんでこんな喪服みたいなスーツを買うの?」と指摘したそうだ。

 

それもそのはず。今現在の黒が中心のスタイルになったのは1999年で、紺色のスーツは90年代には存在はしていたが、強く色を指定されることは少なかった。何より、80年代の親世代の就活はもっとスーツの色や巻いているスカーフなどがカラフルだった。

80年代-00年代『JJ』におけるリクルートスーツの変遷 - Togetter 80年代-00年代『JJ』におけるリクルートスーツの変遷 - Togetter 

親世代からみたら若者らしいカラフルなスーツではなく、会場を喪服のようなスーツの若者をうめつくす光景がそもそも想像できない。

 

リクナビなどのパソコンを就活で使っていることから「倍率が10倍は当たり前。100倍なんかザラ」の世界もここ10年以内の話ゆえ、おそらくは想像もつかない。書類通過やエントリー後の説明会に喪服の学生が同じような作り笑いを理不尽をこらえながら浮かべる無念さや屈辱をバブル就職組以前には絶対にわからない。

 

たとえ空回りであっても、内定するために必死に虚勢を張り続ける若者を不自然で不気味に思うかもしれない。でも、それは書類一枚、基準もわからずコピペのメール文1通で落とされる経験を何十回、何百回もして精神的に滅入った人間の悲痛な末路だ !おかしくなりかけた人間が必死に己を震わせて戦おうとする闘士そのものだ!

 

頭ごなしに批判する年配者が多いからこそ僕は言いたいのだ!

 

僕らは「自分の親世代からみて平凡でしかなかった生活」を営むために気の狂うような苦行を通り抜けなければ、人並みの生活さえままならない悲痛さを背負っていること…自分も自分の後に続く世代もこんな苦行を強いる社会や企業に常に恐怖と憎悪を抱いている気持ちをちょっとでもわかってほしい。

 

お手軽にメール一通で人格否定にも等しい仕打ちを受けながら、「はたらけ」と罵られながら働くという当たり前のことに高尚な理由を説明しないといけない。

 

そして、就職だけでもそれだけ大変なのに「スーツを着てビジネスしてない奴は社会人ではない」ような言い方をされ、「結婚しろ」「子どもを産め」とバブル期のぬるい社会で出た人に言われたりしてる。

挙句の果てには、かつてよりも高いパフォーマンスを求められるアルバイトが集まらないと「日本人は3kをしなくなった」と経営者が若者へ責任転嫁さ…。

 

何が恐ろしいかというと、データや僕らの環境から見れば無理強いに感じる意見をいう人に悪意はない。悪意どころか、善意のおせっかいだと思っている人までいるほどだ!

 

半沢直樹の台詞の中に「人の善意は信じますが、やられたらやり返す。倍返しだ!」とあるが…半沢直樹はバブル入行組だから善意を信じていられる余裕があるように(辞めたけど)野田政権下入社組の僕は思う。

半沢直樹がもし、リーマンショック以降の卒業だったら、「善意であろうと関係ない。やられたら塵の一片も残さない!」だろう。勧善懲悪作品の枠組みを超えて、コマンドーランボーみたいに降参した敵をも平気で潰していくキャラクターになっていく。

 

ツイッターほか、インターネットで若い人が語る社会不信や憎悪、社会学者の古市憲寿氏などが年配者批判をする姿の背景にあるものが単なるルサンチマンや甘えではなく、悲痛な叫びの1つとしてもっと真面目に取り合っていただけたらなぁ…。

全部に賛成をする必要もないが、必死さ・切実さ・悲痛な叫びさえ伝わらない現在の若者という立ち場は本当に虚しく感じるよ。

 

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 とは言え、ナースと言う仕事は流動性も高いし、資格職だからまだまだ安定した仕事なんですよね…大変だけどw

 

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