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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

デフォルメ絵師特集~「デフォルメ絵なんて誰が書いても同じだ」と思っているあなたへ~

イラスト・デザイン・写真

久々に、絵師さん特集記事をやりたいと思います。

一年前にサイドバーにリンクさせる絵師系サイトの紹介記事を作った時以来だ。

 

今回は1度も紹介したことない絵師さんばかりチョイス!

方法は、ツイッター上で見つけて僕が「絵師さん」リストに入れた24人の中から今回のお題である「デフォルメ」という作風に特化している人だけを集めた。

思ったより奥の深い世界で、絵師さんによってコンセプトも違えば、作風も違います。忠実な二頭身を書く人もいれば、ポーズとしてキレイにまとめる人、原作のキャラクターを活かしつつも、いい意味で「裏切り」を加えて来たり…実に様々!

 

僕がごちゃごちゃ語るよりも、早速行こうか!

  •  同じ龍田でもこれだけ違う

今回紹介したい絵師さんがたまたま同じ題材をデフォルメしていたからどれだけ違うかを検証して見るために、並べてみよう!

 

まずは、粗茶さんという絵師さんの龍田から。

f:id:TM2501:20140219174330p:plain

 

pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=10210

 

次はエルルさんという別の方が書いた龍田さんから。

f:id:TM2501:20140219175108j:plain

pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=356391

 

どちらも二頭身でキャラクターの特徴である武器や髪型までちゃんと再現しているのに、面白いぐらい違う。

 

艦隊これくしょんをやってない人のために「龍田」の性格について少し説明しておくと「ゆるいのにさらりと毒のあることを言うキャラ」だ。しゃべり方自体はゆっくりとふんわりしているのに

「死にたい船はどこかしら」

「やぁんっ♪私の後ろから急に話しかけると危ないですよ~?」

などちょっぴり毒気も持ち合わせマイペースで、アクの強いキャラクターとなっている。

 

そのため、絵にする際は毒気を強調するか、ゆるさを強調するかでこのように作風が変わる。ちなみに、この龍田は戦闘中でさえゆるい。ゆるいけど、不気味な笑いが入る…。

 

そのため、上の絵ようにちゃんとヤリを構えている龍田さんとは面白い構図だ。2等身・3等身のイラストは愛らしさやギャグを飛ばすものが多い中で、それを原作のある特色を強調した解釈を入れているのはとても面白い。(ここで大真面目な顔でやりを構えていたら「どちらかと言うと妹の天龍だよね」と言おうと思ったのだが、ヤリをしっかりと構えていても顔だけがゆるいのは龍田らしい)

 

どちらかと言うと下の絵に艦これのゲームの立ち絵では近い。キャラの性格と立ち絵を忠実に2等身にしつつも、自分の作風・バランスに合わせて頭の上のわっかなどのパーツを再調整しなおしている。

 

「二次創作特有の面白さ」だ。キャラの解釈によって魅せたいものに応じたポーズを取らせるのは全身の絵でも一緒だ。

でも、デフォルメの場合は自分の作風や絵のバランスに合わせて小物や顔のパーツなどの大きさを調整しないといけない。

 

特に、元が普通の人間の等身で描かれているキャラクターをデフォルメに直す時は作風やテーマ性によって小物や顔のパーツのバランスが異なる。更に頭が大きく体を小さくしてしまうため取れるポーズやバランスがまた違ってくる。(制限されたり、シンプルなものでも映えたりするバランスがぜんぜん違う)

 

デフォルメの絵を楽しむときにはそのバランスの違いを楽しんで欲しい。

 

もっと個性的に「タッチからして違う人」ともなれば、次のようになっていく。

  • デフォルメだからできるバランスが楽しい!

お次は最近、見てうっとりした、いにしえさんのこのイラストから。

f:id:TM2501:20140219184306p:plain

pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=16722

 

艦隊これくしょんの怖くてミステリアスなキャラクターもこの通り、癒し系ペットみたいにできちゃうのが…八頭身ではできないデフォルメの面白さ!

 

キャラ名に合わせたダジャレも面白く、茹で上がったのか、煮こまれたのかほっこりとリラックスした表情でこちらと少しだけ目が合う…という力加減も絶妙なイラストだ。

 

ツイッターで見かけていくつか作品を見た。この方の作品は名前やキャラボイスから得たネタをダジャレとしてあしらったり、より大きなものと対比して描くこと・小さいからこそ映えるポーズを追求(吊り下げてみたり、鍋に入ってくつろいでみたり)…と、一手間二手間かけて心をつかんでくる所が…アツい!

表面上のキャッチーさと、キャッチーでは終わらせないひねったネタを加えてくる所がダブルパンチでいい!

 

そして、トリを飾るのが、KOTATUさんです

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pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=153566

 

ただでさえ、大戦艦の長門さんをモチーフにしたキャラなので、艦隊これくしょんの原作でも装備の量はとても多い。

 

でも、デフォルメのまま装備の重さを残すとこのように不一致感が出ているところがなんとも面白い。不一致なほど重そうな装備を担いだ長門が凛々しい症状をしている所が…原作にはない愛らしさを醸し出している。

 

子どもの背伸びや身の丈に合わないさまを見ているような愛らしさが出たところが面白い。

 

絵師さん特有の面白さとしては色彩や文字に凝る所と、原作のキャラクター性を遵守したままデフォルメしているのに、なぜか違うものを見ているように魅せる「斬新さ」がある所だ。

色の濃淡を細かく分けて渋い色・淡い色までしっかりと分けているため、この方のpixiv全体を眺める度にいつも「ああ、この人ね!」と言う強烈なインパクトを植え付けられるので、ぜひともいろんな作品を見てもらいたい。

 

今回は作風の比較がしやすくするために、わざと艦隊これくしょんのデフォルメ絵だけをチョイスしたが、今回紹介した絵師さんは多作な人ばかりなので、pixivも是非見てもらいたい。

 

違う作品であっても今日説明したような特徴や工夫を原作の絵に付随させながら作風を遺憾なく発揮していて、興味深い。

ああ、これだから絵師さんをフォローして、イラストを巡回して、イラストの話をするのが僕は止められないのだよ!

 

 

萌えキャラの上手な描き方―美少女やデフォルメキャラを生き生き描くためのノウハウを満載! (漫画の教科書シリーズ (No.02))  

かなり参考にしました。何に気を使って書いているかが、こういう本を通じてわかると、語る時に考え方や発想がまとまりやすくていいです。