読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

原作を見てないことがわかるような二次創作が癪に障ります

アニメ ラノベ

ダメだとは言わない。でも、同人誌や動画に「原作を見ていないよね?」と感じることがある。フォロワーさんと盛り上がった話をブログに落とし込んでみたい

 

  • それ、このキャラじゃなくてもいいよね?

二次創作に限ったことじゃない。「創作をしたい」「何か作りたい」と思った時はどんな時かをよく考えて欲しい。

 

二次創作を作りたくなる動機は、面白い元ネタのリスペクトに加え、自分が見てみたい番外編や続編があるからだ。

一次創作を作る人でも、好きな作品があれば「自分の作品として作ったものがいつの間にか、自分が好きな作品の派生作品として(シナリオや設定・デザインなどが)組み込まれて、没個性的になる」というパターンになる。

 

この辺りは創作をやったことがあり、自分のスタイルを作るに至ってない人が「お手本」「骨組み」という形で自分の好きな作品・好きなシーンのことを思い浮かべてまねるため、経験する。

ここまでが「普通に創作をする・したくなると考えそうなこと」である。それが正しい・間違ってるという論争をするつもりはない。クリエイティブな分野に関わっている人間ほど「完全なオリジナルなんかない」ことをわかってるし、明言している人も分野に関係なくいる。

 

そもそも、創作が人を引きつけるのは「新しいから」じゃない。

1、単純に面白いこと(エンタメ性)

2、自分の好き/愛が伝わること(趣味の一致)

3、その人が描き出す世界観やクセに惚れ込むこと(作家性)

 

見たことない新しさとか、ためになるとか…は二の次。あるに越したことはないけど、それらがなくてもファンをつなぎとめることができる。

 

僕が二次創作を作る人に対して「なぜ原作を見ない?やらない?」と思うのは、同じキャラクターを用いるだけでは1・2の部分が二次創作の文法で再現できないからだ。

特に2番目の好きや愛情をより人に伝えようと思った時なんかなおさらだ。

髪型が好きとかツンデレな口調が好きとか…そういうのは二次創作でもわかるかもしれないよ?でも、そんなキャラはどこにでもいる。ましてや他人のフィルターを通り、短い尺でキャラを説明するために単純化された魅力でしかない。

 

もっとひどいと、原作の魅力さえ踏襲してないで、「ツンデレはツインテール」「生真面目でしつこいイケメンはヤンデレホモ」みたいな全然関係ない固定観念の押し付けとして原作にはこれっぽっちも出てこないキャラ付け・文法のもとに創作していることもある…そんなの見て自分の好きなものを主張されても「それ、その作品でやらなくてもいいよね?」としか言えない。

 

1番の「面白いかどうか」だって結局は1次創作にも2次創作にもなれない中途半端なおもしろさだよね。

ネタを考えている人や、ネタが自前でなくても原作をよく知る人が作る再現系のネタなんぞを見てたらやっぱり配役1つとっても原作を読んでないひとかどうかがわかる。

 

ちゃんとやっている人はイラスト一枚にだってちゃんとメッセージを盛り込みに行く。むしろ、エゴを全面的に押し出して自分の好きなものや作家性を表現しに行く。

 

絵が書けない・キャラを考えられないから二次創作をやるのではない。その作品が好きな人/自分が見てみたいものがある人が自分の血が通うように作り込むのが二次創作だ。

 

原作を見ていない…という人がやる二次創作と、原作をやってそれが好きでやる人の二次創作の違いがそこにあることを是非ともわかってほしいね。

二次創作全般をバカにしている権利者*1もいるけど、同人や創作畑の会社の製作者*2は感謝の意を込めてお礼の紙を配ってたからね。また、プロで自分の作品や制作環境を持っている人が同人で二次創作をやるのだって、思うところがあってやってる。

 

なんか、「儲かりたい・人気にあやかりたい…でも、自分で作品を作れない人のもの」みたいに思われるのはすごく癪だ。そういうふうに二次創作を見てる奴もやってる奴も僕にとってはすごく頭にくる。

 

何を考えているかわからない。別に山のように出典を読めというほどのことも言わないし、何回も読み返せとも言わない。せめて、自分が作品を語ったり作ったりするときに(何か見間違えがあってもいいから)せめてみよう?

細部を間違えるのは仕方がないけど、根本的な道筋からズレている創作物は目も当てられない。別に原作原理主義ではないけど、明らかに「これ、この作品である必要ないよね?」というモノを作る人・見てないことを自慢するまで行ってしまった人種はどことなく外道を見ている気持ちなのです!

 

  • なんで東方は二次創作だけでも許される?

ここからはおまけです。ここからはもうちょっと具体的な話。

 

僕自身、不思議なことはほかの作品なら頭に来ることが「同人や二次創作から入った東方projectだと許せてしまう」というもの。

 

初めは「東方のキャラクターは着色が薄いから東方を見ていない人でも二次創作が出しやすいのでは?(※大妖精など台詞さえないキャラもいる)」「東方MMDのおかげでイラストが書けない人でもネタさえ書ければ…ということでテレビやコントのオマージュ・再現ネタが増えすぎたからでは?」とか考えていたのだけど、議論していくにつれてそうじゃないことがわかってきた。

 

そもそも、東方は本編中での台詞が少ないけど、スペルカードや数少ないセリフ、さらには作中に出てくるステージの中にキャラクターと結びつく元ネタが入っていて…研究すると実はかなり作りこまれてる。

 

でも、東方だけはそういう原作の文脈を汲み取らない作品の存在を「まぁ仕方ないよね」と消極的に賛成できている自分がいる。(そして東方はそれが日々増えてる)なぜか?

 

2つの理由があると思う

1、多くのアニメやマンガと違って東方を1次創作で知った人よりも二次創作で知る人の方が圧倒的に多いから。(特にニコ動経由で知った人は9割ぐらいは二次創作で知った人。プレイ動画やゲーム方面で知った人は稀有)

2、ほかの作品に比べて原作と二次創作が行き来している。原作の世界観として発売されるマンガや設定集を見ると二次創作でできたであろう設定を飲み込んでいたり、取り入れていたりしてるため、垣根がほかの商用作品に比べて低い。

 

もちろん「これ東方である必要ないよね?」という作品をうんざりするほど見ているし、嫌になることもある。でも、東方やボーカロイドにはまだ許せてしまう耐性があるのは原作者と創作者の距離感の近さや、東方の歴史の長さ(長すぎてほとんどの既存のファンは旧作での東方をやってない)という背景があるからだろうね。

 

コレが東方が長く続いた理由になっていそう。作品を知らなくても、割とすんなりと二次創作に参加でき、二次創作から創作する「三次・四次」の創作を作っても割と怒られにくい。…もちろん、古参の人や配慮して作っている人は怒るし、軽薄だと思って蔑視するけどね。

 

そういう目で同人やイラスト、あるいは動画サイトを見てみると何かと違った人が見えてくるかもしれません。よかったら参考にしてみてください。

 

 

 

 

*1:ジャスラックさんとかね

*2:例えば、トリガーというアニメ「キルラキル」を作ってる会社のスタッフさんなど