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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

麻宮さんの妹1 あさの


麻宮さんの妹 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

僕がここ最近読んだ漫画の中で一番感動した漫画がアマゾンでは全然人気がないので、底上げしたく、記事を書く事にしました。(願わくば、映像化するぐらい人気が出て欲しい。細かくは後半で書くが、凄く映像向けな作品だと思う。)

3巻完結だし、濃厚すぎるエログロ描写もないため、僕のブログを読みに来てるあらゆる年齢層の読者に勧められる作品です。3巻までレビューをそれぞれに書きたいと思うので、良かったら買って読んでください。

  • あらすじ

いや、旅マンガだからなぁ…冒険活劇マンガ。「麻宮さんの妹」こと麻宮あおいちゃんがお姉さんを探して旅をするお話。博識でめっさ強いんだけど、内面的には少女のままで抜けた部分がある彼女が人に助けられたり、人を助けたりしながら物語が進んでいく姿を見守るようなマンガ

  • 作画とキャラ作りに強い愛情を感じる作品

「麻宮さん独自の面白さ」というよりは、作品を読む上で僕が人から教わった大事なことを書いていきたい。

昔、同人誌の紹介を盛んにしていた時期に、さる絵師さんに言われたことでこんなことがある。その人の絵は子どもが中心になっているのだが、ファンタジーの世界観はもちろん、イラスト一枚一枚に描かれる子ども以外のキャラクターの書き込みがすごい。ロボットやおじさんを書かせてもうまい(書き込み量を想像しただけでひざまずいてしまいそうになる)。

その人から言われたのは「幼女(少年)を輝かせるために、背景もおっさんもロボットも全部うまくかけるようになりたい」とのこと。
その人に限らず、感情移入しやすいキャラクターを複数作ることで物語というアプローチで複数のキャラへの愛情を表現する人もいる。

麻宮さんの優れているところはそういう所。モブキャラを除けば、おおよそのキャラに見せばやかわいく描かれたシーンがあり、セリフが少ないキャラも表情豊か・おっさんキャラも格好良く描く。ロボットや小物など細部のデザインにもこだわりが垣間見られ、1巻に限定して言えばラジオと動物(なんの生き物かわかんない動物)の人形が秀逸。あと、バスガイドの渡辺さんがかわいいです。1巻しか出てこないけどすごく何気ないキャラだけど、めっさかわいいです!!

実にいろんな意味でバランスが取れてる作品だね。最近の作品の中にはかわいいも強いのも全ての作品の魅力をヒロイン周辺の美少女キャラが担う作品が増えたため、作品全体の「魅力」とか「空気感」を重視してくれる麻宮さんみたいな作品が減った。

萌えキャラはオッサンだから!ヒロインは剣崎とかいうおっさんキャラか、サカキさんというジジイキャラだから!

え?主人公の「麻宮あおい」は何か?アレは(少なくとも1巻では)ギャグ要因だから!!

…○○キャラって言うのが麻宮さんだとおかしいかな?有名どころで言えば、「鋼の錬金術師」みたいに喜怒哀楽全部を描くように努めてるから、主要キャラはシリアスにもギャグにもアイドルにもなるように作られてる点が深いと思う。

僕が「良いマンガ」と推薦する作品の多くは読み終わったあとに「やっと終わった!読みきったぜ」という充実感があるが、麻宮さんもその例外ではない。物語を読んで、セリフについてあれこれ考えながら読んでいくと、マンガや映画は映像なので、実は読むだけですごい労力を使う。

だけど、それが幸せに感じることで、僕はオタクだったんだといい意味で誇れる瞬間なんだ。(その瞬間がアニメを見るときに減ってるから、現行のアニメについて批判的なわけで…。)

  • コマ割りが素晴らしい

絵師さんに見せた時に「麻宮さんの妹」について述べられたことは「コマ割り」だった。
イラストについては特に書けるわけじゃないから、感覚として「テンポがいい」「迫力がある」と感じ取れてもそれを技術論的に説明できないのが僕の強みであり、弱みである。
「強み」と書いた理由は、技術論的に「すごい作品」ではなく、絵やオタク知識ではなく単純な面白・つまらないを基準とする一般読者の目線に立てるから「強み」でもあると思ってる。

でも、一般人のままでは謎が解決されず、「何かすごい」でおわってしまう。そこで、わかる人に聞くようにしてる。絵心がある人か僕よりもこむずかしいことを考えてるオタクに聞いてみる。

すると、技術的裏付けについて解説してくれる人が居る。
その人によれば、麻宮さんの魅力はコマ割りだそうだ。その一言から細かくシーンや演出とコメのサイズに注意しながら見返していくと…なんということでしょう!

演出のために細かい作画崩壊が起こってるじゃないですか!一人とっても5等身ぐらいになってたり、8等身ぐらいになってたり…絵柄がいい意味で安定しないのです。演出のために空間や読者の感受を促す作りにしようと思ったら、こういうマンガの方が本当はいいのです。

これも同人誌のレビューをやった後絵師さんとSkype上で対談したときに出たネタで頂いた知識です。彼のイラストの背景や物語性を評価して、ほぼ無名の彼の絵(本当に1枚の絵)をレビューした事があり、その人もまた、キャラクターの表情や描きたい情景・カメラアングルによってキャラクターの大きさや等身・目などのパーツのサイズを細やかに書いて「イラスト」として完成させるタイプの絵師さんでした。

その絵師さんがイラストでやっていたことを、マンガで細かくしたのがあさのさんの魅力です。

たとえば、3巻で出てくる「麻宮ひなた」というあおいちゃんのお姉さんは1巻ではめっさ怖い顔で写真で出てきたり、荒れ果てた大地にボロボロのマントで背中だけ出てきます。…マンガ上の世界観でも印象操作された存在なのですが、そのことを書かないことでマンガの世界観のキャラ達と同じような認識で麻宮ひなたをイメージさせている。

それが終盤いでてきたときに、出てきただけで「何が始まるんです?」というワクワク感になるように1巻の段階で計算されている。

ざっくりとおとぼけて描いたように見える漫画だが、めちゃめちゃ計算され尽くしていることが3巻読んでから読み返すとわかる。それがシビレルアコガレル…ええ、ジョジョです。

  • チラッと触れておきたいこの記事と麻宮さんのつながり

僕がこの記事で多くの絵師さんや絵心ある友人のアドバイスを載せました。実はこれは麻宮さんという作品の「肝」を分かってもらうための演出として、載せました。

僕の中で「麻宮さんの妹」と「鋼の錬金術師」は似ていると考える。なぜなら、「レベル100の力をもった主人公でありながら多くの人のお世話になって、あるいは助けることでつながることで得た知識や友情が目標達成の足がかりとなって物語を形成すること」が共通していると考えるからです。

麻宮あおいはレベル100主人公です。夜神月と同じです。最後まで特にパワーアップしません。
でも、彼女は人にいっぱい助けられるし、それでこそ生きてこられたキャラクターです。

僕は麻宮あおい程じゃないが、観察力の高さはピカイチでそれだけでブログがかけるぐらいだと思っている。いや、それを使って書いたことで人とつながった。

麻宮あおいという主人公を僕が尊敬し、このマンガを愛している理由は、いつも麻宮さんの周りには「なにかできるかもしれない」というふわりとした感情を彼女が人に持たせたり、彼女自身がその期待で人々を勇気づけてストーリーが回っていること部分がすきだからだ。

僕は悲しいほど絵が描けない。技術論がわからないのではなく、あまりにも手先が不器用すぎて本棚もろくに作れない。ゆえに僕が絵を書こうと思っても自分の目が納得いくようなイラストなんかこの不器用な手じゃ描けないと誰よりも先に知ってる。

だけど、知識や観察力はピカイチで、ブログの発信力も高い。そんな僕がうまい絵師さんを見つけ人気がないなら宣伝する。上手くなる原石のような才能を見つけたときに僕の見た感想を伝える。

絵だけじゃない。ブロガー同士の座談会の場所にナースさんを連れていったり、鬱っぽい女の子の話を聞いてあげたり…そういう事だって、人がふわっとした期待に突き動かされて能動的になる瞬間が見たくてやってる!!

このマンガはそういう「人が一番生きている実感を噛み締めて、歩き出す瞬間」をよくわかってる。いや、もっとも希望がある形で、優しさが人に分かるような形で描いてる。

だから、僕はこのマンガが好きなんだ。

(2巻・3巻へと続いていきますが、今日はここまでといたします。読んでいただき、ありがとうございます)



麻宮さんの妹(1)

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