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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

テレビ人が怖い〜そもそも、音楽業界は音楽なんか売ってなかったんや!!〜


口パク歌手に関するニュースを見てから、ネットの様々な場所で音楽やCD・アーティストに関する議論がなされているので、そんな話をしてみたい。

…ついでに言うと、mixi日記でやったものにひと手間加える「主婦の残り物料理」の感覚で記事を書いてみたい。

  • 「音楽業界が音楽を売ってなかった」という事実

※これの初出はmixi日記の僕のアカウントです。誤字や意味の通りにくいところの推敲・注釈などを加えてますが、ベースはmixi日記です。

ジャニーズ・AKB48・EXILE何か見ていてもわかるけど、音楽以外のドラマ性みたいなものが売り物になっていて、音楽がおざなりになっていたのがよくわかるわなぁ…。音楽を売りにしてるというならそもそもこんな番組は許されないし、作られるはずもないんだ。

散々、「CDが売れない」と嘆く声があるけど、アレって2つの意味でずれてるのよね。1つはCDという媒体がしょぼいこと。*1もう一つはアーティストや歌手がもっているドラマ性・カリスマ性がしょぼいってこと。

個人的にはアーティストの完成系って「尾崎豊タイプ」と「ジャニーズタイプ」の2種類があると思ってる。

尾崎豊タイプは存命で現役の人なら椎名林檎きゃりーぱみゅぱみゅなんかが相当する。
音楽もすごいけど、音楽も含めた「その人が持つ世界観(キャラクター全般)」がすごい。とにかくグサグサと刺さるような言葉で、自分の鬱屈していた感情や状況を歌ってくれる存在。と同時にファッションであり、何かのシンボル的な存在でもある。それが尾崎豊タイプ。

このタイプは、一般的には「実力派」で通るんだけど、あまりにもタイムリーな存在ゆえに、旬がすぎると「盗んだバイクで走り出すなんてキチガイだよ」とか「椎名林檎なんか怖い」とか言われちゃう(笑)
BUMP OF CHICKENなんかもこっちだろうなぁ…。思春期に聞くとものすごくいい曲なんだけど、後々大人になってから聞くと感動するものと、やや子どもっぽいものと別れちゃう。*2

…音楽って言葉が少ないゆえに「生もの」なんだよね。 

次に「ジャニーズタイプ」はAKB48やモー娘。などのアイドル、EXILEやK-POPもこっちだね。彼らにとっては「何をする」のでも良くて、たまたま音楽だっただけ。『みんなで何かやる』というドラマを売ってる。「尾崎豊タイプ」のようにパフォーマンスそのものに強烈な魅力があるわけじゃない。カリスマ性も一人じゃ少ない。でも、ジャニーズやAKB48として「1つの作品・1つのシナリオに生きる」事を売りとしている。

こっちは「音楽が好きで、テレビや流行はどうでもいい人」には馬鹿にされやすい傾向にある。でも、売り出しやすいからテレビや芸能事務所はこっちばかり作った。今

日、テレビがつまらなくなった理由・CDが売れなくなった理由は「テレビやユニットに付くドラマ性・カリスマ性」ばかりを重視した結果コンテンツそのものの魅力をないがしろにしたこと。口パクでも番組が成立してたのがその証拠。音楽を売りにしてたなら、むしろ即興だから作られるライブ感は売り物になるが、そんな技術や自信がないから口パクで音源再生になる。また、バレバレの口パクでも許してくれる。

そう考えると、音楽業界について新しい側面が見えるニュースでこれはすごく面白いよ!!

  • テレビ人が怖い

ここからははてなダイアリー版のオリジナルです。せっかくのオリジナルなので、テレビに話を広げていきたい。

「テレビ人が怖い」というタイトルは、拙作「アニメが怖い」のオマージュです。パクリじゃないです。パクリという名のオマージュです。

最近、実家の近くに引越した関係でテレビを見る機会が増えたのですけど…バラエティー番組とか見てても、昔に比べて「ドラマ」がなくなった。昔は学校へ行こうやガチンコみたいなドキュメンタリー色・ドラマ色があるバラエティーや企画モノがいっぱいあったけど、お金がかかるなどの事情もあって、「情報番組」が増えた。ドラマを仕立てるのではなく、クイズとか、県民論・世代論などの情報・ネタに触れる事で、バラエティー番組に出てくる芸人達は視聴者の代わりにリアクションをとってくれる。そんな番組が増えた。
芸人に対して、あるいはテレビや芸能に対して求めているものが理解できてないのは「音楽業界」という集合ではなく、音楽業界も含めたテレビ全般のように感じる。

ぶっちゃけ、今のバラエティー番組レベルのことは「はてな」では毎日やってる。痛いニュースか何かの人気サイトの「はてなブックマーク及びツイート」を見れば、芸人並みの面白いアクションや返し文句を言える人がいっぱいいる。

「ドラマ」とか「芸」とか「時代」とか…テレビが持っていた強みがごっそりとない癖に、美味しいもの食べて、人をいじめて、偉そうに仕事してる政治家や実業家を豚みたいなおばさん達*3が批判してる。

拙作「アニメ人が怖い」では、本来露出や、体目的で見られることを好まない女性がアニメで出てくるときはそういった女性の本能と矛盾する行動が怖い…と述べた。((童貞のままアラフォーを迎えたおじさんたちから『「アニメ人」になっても女性としての本能や匂いは踏襲すべき』という僕の意見は大変保守的で生産性がないと批判されまくりましたけどね(笑)))

今回の場合も、同じ。テレビ人がテレビ人たる所以は「芸があるから出てる」ということであったはず。だが、今や芸を発揮する場所はいつも「人工的・台本的に与えられるばかり」で、自然体に限りなく近い場所で彼らが力を放つことはほとんど見られなくなった。それゆえ、彼らの本業や努力についてなんにも知らない僕からすれば「なんであんなに偉そうにできるんだ!」と思うわけだ。そして、バラエティーに出ている人の多くが、テレビの向こうにどれだけの人がいるのか…そんなことは想像できず「台本でやってるだけ」だという態度で居直る。

私はその無責任なさまを見ていて、恐怖する。ドラマにも政治にも知識にもあらゆる情報に対して『台本だから』と他人事に切り捨てる勢いのみを評価する文化が非常に怖い。

『政治報道が「論拠ない精神論」を勢いで押し通すこと』はTPP問題や2008年の政権交代などでみなさんも覚えがあると思う。だが、これは政治だけではなく、エンタメ分野にも「芸能人・テレビの役割」として「代弁」を位置づけているような番組が多い。

だが、代弁ではない。「思ってることをそのまま代弁するだけ」ならネットで足りる。凡庸にみんなで騒げばいい。頭で考えず、知識も用いず、言いたいことをいえばいい。だが、先ほど紹介した売れる音楽家の魅力は「代弁」より上の表現力があったからウケてる。

特に「尾崎豊タイプ」の人何かは代弁よりずっと上だよね?音楽の良いところはシンプルにメッセージを圧縮できることと、メッセージを明確なフレーズではなくメロディーまで含めて「こんな感じです」と言えること。

テレビがドラマを作らないから、テレビに対して自発的に熱狂しようがないのよね…。だけど、音楽は作った人の作品に触れたり、その場に行くことで、自発的な「参加型コンテンツ」に変わるんだよね。

これが「ジャニーズ型」だと「参加」をあらかじめ目的としてるから、メッセージ性が借り物でも一緒に熱狂していられるし、そういう場所がいっぱい儲けられる。ジャニーズでも美少女アイドルでもライブに行く・作品買う・その子のことを紹介することそのものが彼らのドラマの登場人物になれる。

ドラマやミュージカルの良さは『キャラやテーマ性など、共感できる部分を自分もドラマの中に参加していける』という事。
テレビが好きな人って一体感が好きで、スポーツの祭典にはより良いテレビが売れる。普段、政治・思想面ではナショナリズム的言動をしない人でさえ、「共感」するためにその時ばかりは日本代表を応援し、日の丸だなんだと言う。

テレビの魅力は筋書きの有無にかかわらず、ドラマを語り、ドラマの中に自分が参加できるという「その時代・時間を共有していることの喜び」だった。いや、今もそうなのだが、それを履き違えた関係者が多く、テレビはつまらなくなった。

憧れではないのだ。辛い努力をしてまでアイドルにもオリンピック選手にも悲劇のヒロインにもなりたくなんかない。ただ、その場所にいる・そこに生きてるという感情を共感しあいたい。それは代弁ではない。考え抜かれた言葉であったり、悲痛の叫びだったり、精一杯の一歩だったり…ドラマってそういうものなのだが、それを見下すコンテンツにテレビが成り果てたのは非常に不思議だ。

そう思えば、バカ当たり前のことしか言えないスポーツ解説の男キャスターが、スポーツに興味がない女キャスターにドン引きの眼差しで見られる光景が微笑ましい。


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ツイッターやってるよ

https://twitter.com/tm2501

*1:以前、2chの中でも出ていた意見だが、今の若い人はそもそも「CDプレーヤー・CDラジカセを持っていない」という説もある。それほどにCDは媒体としてマイナーになり、DLや着うたにシフトした。

*2:BUMP OF CHICKENに限らず、ロックンローラーは最終的には尾崎豊みたいなタイプになるんだと思う。音楽がウケてるように言うが、「その人がやるから自分もついていくんだ」と言う気持ちで聞く・見るようになる。

*3:もしかしてマツコ・デラックスのことですか?