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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

なぜマクドに客が戻ってこないのか


今はこんなのでも、ブラック企業にいた頃はハッタリでも喩え話でもなく「命をかけて商売に取り組んだ」人間としてそういう現場から見えることをいくつか話してみてもいいんじゃないのかな?そう思ったから、この記事を書く事にした。

  • 簡単な概要

痛いニュース(ノ∀`) : マクドナルド原田社長 「おかしい…顧客が戻らない…」「もはや100円メニューにお得感はない」 - ライブドアブログ 痛いニュース(ノ∀`) : マクドナルド原田社長 「おかしい…顧客が戻らない…」「もはや100円メニューにお得感はない」 - ライブドアブログ

にあるように、マクドナルドの売上は芳しくないようだ。僕は前々からこの人を名経営者のように崇めるマスコミ各社の報道姿勢が大変気に入らない。

ネット世論でも「楽天の三木谷クラスのクズ」という意見があるが、これも気に入らない!!そもそも三木谷はクズじゃない。三木谷は儲けと社員育成のシステムの上であぐらをかいているからバカに見えるだけで、実際には楽天の強靭なシステムと、マクドナルドの経営システムには大きな差がある。

そこらへんの話をやろうかな?

  • まずはリーダー論の話からやろうかな?

アメリカ被れのクソインテリ共が「リーダーはプレイングマネージャーが理想」「リーダーは強くて能動的であるべき」という「歯切れのいい洗脳」を日本中に流布しては、バカな経営者が感化されて現場は大変迷惑を被る結果になっている…大変迷惑な話だが、なぜか日経ではアグレッシブな経営者ばかり出演するし、世の中には「維新」だの「改革」だのという「変わることそのものが良く変わります」みたいなイメージさえ先行してる。

…「維新の会」だとか「構造改革」だとか「政権交代」だとか…。まだ結果が良いとも悪いとも言う前に変化することを振りかざしただけで、我が国ではその人が官軍のように扱われる文化があるのが僕は甚だ不愉快である。*1

ここまではありがちな議論。これをどう経営に落とし込んでいくか…というとこんな感じ。

経営者は会社全体のバランス・オブ・パワーで動かないといけない。赤字に陥ったり、スピード感・変化を失っている「空気」が強いときは経営者はガツガツと動いて会社を変えていかないといけない。

マクドナルドで言えば、かつての低価格戦略を見直すときに今の社長が頑張ってましたよね?

あれはいいんですよ。カリスマ経営者(創業者)の後継者とかだと、路線変更をやるときに以前から居た人・創業者に使えていたイエスマンみたいな人があれこれ言ってくるから大鉈を振るうべきなんです。

でもね、日経他各種経済記事の間違っているのは社長のお仕事がそれ(経営改善・経営改革)だと思ってること。

え?そう思ってた?違う違う。社長っていうのはお飾りでいいの。出ていくのはピンチの時と、社長以外決められないことを決める時だけ。お飾りとして「演じる」社長もいるけど、「改革者・変革者」を演じているようで、実は根幹の部分はいじってない。

楽天とかワタミの経営者なんかは「演じる社長」で有名だよね?楽天の三木谷さんにしても、ワタミの渡邉さんにしても色んな問題発言はしてるけど、根幹のビジネスモデルに関わるところはいじらない。

例えば与論で「バカじゃないの!」と罵倒されたことの中に「社内英語化」というのがあるけど、アレについてUNIQLOの英語化は「バカじゃないの!」と思ったけど、楽天についてはむしろ「楽天らしい」と思った。

楽天はIT版の佐川急便とかリクルートみたいなもので、ハードなんだけど、仕事にお給料はいっぱい払うんだ。僕もブラック企業でこの手法で鍛えられたからよくわかるんだけど、わざと無理なぐらいのハードルを上司や経営者が設定するから離職率がすごく高いし、こなせないぐらいの仕事をわざと振られるからクレームも多いんだ。でも、人材は育つから事業は拡大するし、金も払うから人が集まりやすい。よしんば流出したとしても「元佐川」「元楽天」はユーザーとして、会社を脇から盛り立ててくれる。

ライブドアとか楽天が必要以上にM&Aに熱心だったのは時価総額とかそういう問題じゃないんだよ。本質は「社員に競争する場所を作る」ため。特に楽天はもはや単なるECサイトじゃないよね?コンサルタント集団でもあるし、技術者集団でもあるし、デザイナー集団でもあるし…会社がソフトパワーの塊と化してる。(堀江氏がいた頃のライブドアも技術を買ってくれる会社で有名だったと聞くけど…今はどうなんだろうね?)

楽天に於ける三木谷社長の仕事は「経営改革」じゃないんだよ!社員に仕事や課題を投げまくって、社内で競争させることだ。何でもかんでも自前でやることで、社員の力を限界まで高め、コストはかかってもその中に優秀な人が生まれ続ける状態を作る。

佐川もそうなんだよね。どんだけ仕事振られても、その分のお給料もらえる事・功績があることが佐川のスピードを支える訳だ。(と言ってみたけど、佐川出身者によると一時期問題になってからの佐川は健全化の方向に向かっているから、昔ほどひどくないらしい。)

話をマクドナルドのケースに戻そう。

マクドって社内に強烈な競争文化があったの?あるいは作ることで対価沢山渡す事ができるビジネスモデルなの?

例えばさ、楽天の多くは正社員がやっている訳だし、動かしている金額も大きいから人材の成長と比例してお金をあげることも下げることもできるよね?でも、マクドナルドって大多数はバイトでしょ?国籍不詳のバイトから、ジジババや学生まで色々いるけど、60秒でビックマックつくってる奴のほとんどはバイトでしょ?

バイトは忙しくないほうがいいのよ?だって「時給」でプラスアルファないんだから。もし売上や客入り次第でプラスが出るならバイトだって頑張る人もいるだろうけど…違うでしょ?

あと、楽天だと企業が儲かったり、英語やITを社員が学べば学ぶほど、そういう人が入ってくるでしょ?でも、マクドって60秒でハンバーガーが作れる奴がバイトで入ってきても、別に定着しなきゃ意味ないし、よしんば定着してもそれはマクドという巨大企業の中では「粒」のような話しで、本質じゃない。

そんなことでお客を逃すリスクをやらかして何が「改革」だ?

竹中平蔵という経済学やってる人間の間じゃ恥さらしのような人が「私の改革思想はワクワク感です。」とか自分の本で言ってたそうだけど、これも通じるのは「ENJOY!60秒サービス」なんだよね。フレーズが。

改革とか、「自民党をぶっ壊す」とか、言っている人はそりゃワクワクするだろうさ?ただ、そこにお客がいて、社員がいて、その現場で誰一人ワクワクしてない改革に何の意味があると言うんですかね?

経営者の資質ってのは、「儲かるシステム(人材育成と収益モデル)を作ること」「作ったシステム(人材育成モデル)を維持するために常に働きかけること」で、最後は「システム(収益モデル)の崩壊の可能性があるとき、崩壊している時のみ経営者は大鉈を振るうべし。ただし、「単価が低い・回転率が低い」など「要改善」の場合はなるべく穏やかに行うか、時代に合った別のモデルを創設し、移行するべき」というのが私の考え方です。

次に、もっと現場目線の話をしたい。マクドナルドの社長が現在の原田氏になってからというもの、オシャレな店舗に、尻が痛くなるような安い椅子…というハリボテみたいな店舗が多くなったが、これについて言及しておきたい。

品川区に住んでいた関係で、商店街をいっぱい見てきたが、僕が特に詳しいのは武蔵小山と戸越銀座の商店街だ。不動前・大井町戸越公園・旗の台・荏原中延も行ったし、それなりに好きな店もあるんだけど、お店同士の興亡までじっくりと観察できたのは戸越銀座と武蔵小山なんだ。

特に戸越銀座の変化は面白い。この商店街では驚くほどチェーン店の敗北率が高い。てんや・銀だこ・某ラーメンチェーン・東京チカラメシなどが進出してきて、撤退してた。

ちなみに、ご近所の商店街である武蔵小山荏原中延には「銀だこ」が駅の近くで定着しているのですが、戸越銀座だけは潰れた。駅前の一頭地の好立地だったのに、潰れた。

…代わりに面白い店が生き残ってるんだよね。1つは「渓」という唐揚げ屋さん。これがね…基本メニューが唐揚げだけで3品しかないの。俺、絶対潰れると思ってたんだけど、それどころか大繁盛してるのよ。しかも、唐揚げにしては高めの100グラム200円以上というアレな価格なのに、売れちゃうんだ!

真夏に店を開けてから、多少お弁当や夜飲めるようなイスを店の外に用意したりしていたけど、それでもメインの揚げ物のメニューは増やしてない。

戸越銀座のお惣菜屋事情はすごいもんがあってね…。東急戸越銀座駅から餃子の王将側に歩くと「天河」という老舗のお惣菜屋さんを中心に隣にスーパーオオゼキ、スーパーの斜めにからあげ屋、駅前の餃子の王将の前にはお米の専門店がおにぎり出してるし、天河の向こう側にはからあげ屋まで行く前に和菓子とオニギリの惣菜屋さんがある。

ちなみに、王将ではなく、セブンイレブン側の方に出ても、チェーンの惣菜屋さんや中華屋がいっぱいあるから色んなものをテイクアウトできる。大崎の方へ歩いていくと肉屋や焼き鳥屋があるからそこらへんの惣菜屋も美味しいけど…そこまで熾烈な興亡がなかったからここでは省こう。

僕はただ、「天河」と声に出して読んでくれる美少女が僕のブログのおかげで現れたら、日本中の男子を幸せにできるんじゃないか…そう思っただけだよ(*´∀`*)

…続き書くね。

他にも、沖縄そばのお店が潰れた跡地におばさんがやってる立ち飲みバーが銭湯の前にあったのだけどこれもヒット。

個人的に何度か行ったのが「えにし」というラーメン屋。これ、土日に行くとラーメン雑誌みたラーメンブロガーみたいなのが来て、食う前に写真撮ったり、デートで使ってるちゃらい客が居るんだけど、平日は全然違う。
老夫婦が酒飲みながら店主と喋ってる。とか、商店街の人がワイワイガヤガヤしてたりする。

…戸越銀座の商売の面白いところは、一部を除いて「戸越銀座「化」する」ところ。餃子の王将ココイチなど人気のチェーン店は戸越限定メニュー出すし、息の長い個人店は商店街の人や古参の戸越銀座のジジババがお店に来るのよ!!


天河を筆頭にチェーンだろうが、スーパーだろうが、激安店だろうがお構いなしに戦える強いお店が多いけど、そういうお店はやっぱり店長が愛されてたり、地域に馴染んでる。マクドにいるジジババもいるけど、戸越のマクドはあまり儲かってない。

ただ、戸越銀座の商店と、マクドナルドを見ていて参考になること。それは「マクドナルドは入りやすい」って事。

地方都市(神戸)出身だからこそ言うが、マクドって誰でも入れるし、入り浸っても誰も怒らないから学生も利用したし、子どもがいるお母さんや主婦同士、ジジババの社交場にもなってた。戸越銀座はそういうお店が多いことと、別に100円マックで済ませなくても済むような金持ちがいたから、その役目の多くは喫茶店が担う。

マクドナルドについて店舗を改装したり、24時間営業にしたりする傾向があったけど、そんなことしなくてもいいんだよ!マクドはもはや社会インフラの一部で安いとか高いとか早いとか遅いとか…それ以上に強みは「簡単に入れて、入り浸れること」なんだよ!!

だから、マクドが単価を上げたいなら、メニューをなくすことよりもむしろ甘味を増やすことだったと思う。一時、ポテトとドリンクのセットがオヤツ時に出されていたけど、それも最近はなくなったよね?

今のマクドって地域から見て無味乾燥な印象しか与えないような路線を取ってるけど、マクドって地域の憩いの場になってたわけですよ。元をたどると。

そして、先程の話しとつなげたい。戸越銀座ほど商売が熾烈を極めた場所では「収益モデル」よりも「地域になじむこと」が大事だとわかった人は多いと思う。というより、収益モデルを最大限研究したはずの外食チェーンが地域からしたら疎遠な印象だったり、みんながこない場所になると、収益モデルなんて犬の餌に程しかならないんだって事はわかるんじゃないかな?

そりゃ、渋谷とか、新宿に於けば犬猫でもまともなお店・まともな接客すりゃ儲かるよ?新規の客だけで。

ただ、東京って港区・渋谷区・新宿区除いたら下町気質が残ってて、各地に商店街があるような町が多いのよ…。そういう所って結局は地域の人が気軽に利用できる、それだけの安心の商品が提供できる、お店に清潔感がある、来たときに「自分」を認識して接客してくれる…口にはしないけど、そういうことが意外と重要なんだ。

でもマクドって何した?地方の不採算店舗整理して、遊び感覚(わくわく感)でぐちゃ味噌な商品出して、お店からメニューを消した。ジジババからしたら座りにくそうな狭い椅子・机にして、臭いに敏感な女の子なら胃もたれするような店内の油の臭いを醸し出し…誰が入りたいの?そんな店。地域のマクドとして重宝してきた主婦や子供の気持ちってどこにあるの?

だいたい、おぼんの上の紙に「マクドでは途上国で食育ボランティアをやってます」とか書いてるけど、目の前の子供に毒物スレスレのジャンクフード食わしておいて、何が食育だよ!!自己満足垂れ流してサービス下げるような店に誰が投資したいんだよ!!


お店のサービスのレベル、クォリティーのレベル程度のお客しかこないんですよ。商売っていうのは!
安くすればくるってもんじゃないし、笑顔の接客やテクニックで売れるもんでもない!

客の気持ちがわかるぐらいに商売を体で覚え、顔と名前を本気で覚えるほど目を見て接客して…そういうのって60秒で処理しようとしてる人から伝わる?

そんなことするぐらいならジジババの戯言を聞いてやるほうが意外と利益になるんだよ?ジジババはかねはらうかどうかは置いておくとしても、評判やお客の獲得には凄く役立つ。

  • 評価経済としての商売

CSRってあるでしょ?企業の社会的責任とかなんとかってやつ。アレで社会貢献事業をやって宣伝している企業がいくつかあるけど、そういうことするために金使うぐらいなら、「節税とか宣伝のためにやりました」ってはっきり言ったら?そういうのが見え透いているからいくら宣伝されても興味がわかない。

さっきの戸越銀座の話にもどるけど、魅力のある店長・魅力のある店員のいる店は経営ノウハウの有無にかかわらずリピーターが来て一人暮らしのジジババが「頑張ってね」って言いに来たり、ナンパしに来たりするの。

商売の現場ってそんなもの。この心理だけで商売が成り立って、AKB48やホストクラブみたいに「その人を応援」だけで成り立つ商売もあるの。

商売に投資するっていうのは物々交換ではなく、自分が気分が良くなるようなお金の使い方…つまりは自己満足も買っているんだよね。

マクドに投資する自己満足ってどこに見出されるの?僕はそれがよくわかんない。わかんないからマクド何かよほどの時にしか使わない。

戸越のジジババみたいにマクドに行けば仲間がいるわけじゃないし、地元の主婦みたいに騒がしい子供やマクドが好きな子供がいるわけじゃない、そして大きなお友達だけど欲しいハッピーセットもない。(テディーベアの「テッド」がハッピーセットになったら考えてやらんでもない)


…最後にもう一回だけ。戸越銀座にデートで行ってみたい女子がいたら、必ず「天河行こう!」と言ってみてください。男子は「え?どこどこ?」と必ず聞き返すこと!!

絶対だからな!!

*1:余談を申し上げれば、「西尾維新」という作家の「維新」ってのはなんで付けたのかな?個人的にはすごく気になるんだけど