読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

『まおゆう魔王勇者』2話を見て

アニメ

一話感想はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20130105/1357370174

本業は経済とかオタクをメタに俯瞰して、その時々のニュース・ネットでの流行りに応じて記事を書く…というのが当ブログの本来の手法だが、今季は実験的に「まおゆう」と「ささみさん@がんばらない」だけ1話単位の感想をやってみたい。

洗練されたアニオタっぽい考察を楽しみたい人は「隠れててもいいよ」みたいな有名なアニメ系ブログ行ってもらえばいいと思います。うちのブログはなるべく違う方向でやるような努力をしますから。

  • ああ…頭でっかちのかわいさってこんな感じなんだ

20代で数少ない「はてな村」入りを遂げた「エリートはてな民」(※実際に呼ばれたことある)の私は同世代ではよくいえばユニーク、悪く言えばひねくれ者の頭でっかちとして評判だった。

でも、そういうところをかわいがってくれる女子が数人知り合いにいて、「何がいいんだろう?俺なら議論にも参加できないようなモヤモヤをぶつけてくる男何か絶対ウザいと思うんだけど」と思っていた。

自分の話?いやいや、違う違う。「魔王」というキャラクターについて。

「魔王」ってイチイチ言い回しに凝るから、勇者に伝わらないままに一人で空回りしてるキャラでしょ?1話でも少しあったけど、そういう所が自分を第三者化させて、かつかわいい部分をわかりやすく際立たせたキャラ。

視野が狭いとか、頭でっかちだとか言う人の半分ぐらいの少ない割合ではあるけど、「なんか一生懸命でかわいい」とか笑って許してくれるような人が居るんだけど、その人達の心理はどこにあるのかなぁ?と魔王を見ていて
考え、理解することができたのが僕の中でこのアニメを見た収穫。

頭がいいとか、変わってるとか…要するに自分のことを特別視してるヤツってそのプライドで自分で自分のハードルをあげちゃって、たとえ好きな人の前でも自分の思う「カッコいい」を演じてしまう。魔王って典型的なそういう性格のキャラ。ぶっちゃけ二の腕とか太ももなんて誰にでも肉があるところが「太ってる」とか言い出したり、Hするような深刻さで膝枕をしたり…。

運転教習所の教官から「運転をうまくやろうとしちゃいけない。そういう無駄な気合(空回り)が返って事故のもとだ」と言われたことがあるけど、そんな感じ。かっこよく・あるいは相手に見合う人間になろうと背伸びする思春期的な心理が返ってその人のドジを際立たせてしまうというパラドクス。

良く言えば「一途」、悪く言えば「不器用」。勇者〜勇者〜と魔王城で自分一人のときは抱きついていたお人がメイド長や勇者の目が気になると急に恥ずかしがって、無駄に理屈をこねくり回して空回りしてる。思考垂れ流しになって…考えようとするんだけど最後は思考が追いつかなくなるか、まとめ役にねじ込まれちゃうか…他人とは思えないぐらいに魔王に「あるある!!」と言いながら見てました。そして、魔王が異性でかつ、裏側にある心理まで手に取るようにつかめてしまったから余計にかわいくて仕方なかった。

  • 自分の運命をつかめない奴は虫か?

「自分の運命をつかめないものは虫(無視?)」
この台詞がすっごい引っかかった。嫌悪する気はないけどさ…「凄く外野からの発言だな」と。

あ、もう1度も言うけど「嫌悪する気はない」よ。乞食見つけたらお金を渡せとか、上着をかぶせろとは絶対に思わないもの。

それにはそれを救済するふさわしい方法があるからそこにちゃんと落とし込んだ点が「いい茶番」だなぁ…と。

最近、「レ・ミゼラブル」という映画を観たときに似たような場面があったんだよね。その映画では乞食を救った牧師の恩に背いて、金目のものを盗んで逃げたんだよね。衣食を得ても礼節を知らないと根性は貧乏人…ひどけりゃ乞食だったら、結局その人の懐はずっとあったまらないんだよね。

メンタル的な部分変えないと!自分がいろんな人・いろんな場所で働いているとよくわかる。労働そのものに被害者意識持ってる人はほぼ例外なく、収入低いし、評価も低い。その人の言う「夢」だって、ただの「理想」で、血潮が通ってない。

もしさ…「有名ブロガーになってブログで食っていきたい」とか俺の前でほざく奴いたら、いくらでも怖い話できますよ。自分が見たものも、他人の体験も。もう一回言うけど僕は「はてな村民」だから、ブログやネットの怖い話・辛い話はけっこう知ってる。

レ・ミゼラブル見て、あるいはまおゆう見て思うのは「真摯さ」とは何かをつくづく考えさせられる。

楽な生き方としては「かっこいいから有名ブロガーになりたいです」とかほざく人には「いいじゃん!かっこいいじゃない!」と適当な賛同で流してやればいい。でも、メイド長が敢えて相手のことを虫呼ばわりして、威圧する…というのは非常に愛のある行動だと思う。

ミゼラブルはどういうふうになるか?開始10分ぐらいのでき事だからネタバレしちゃうと、牧師は許しちゃうの。許しちゃうどころか、警察からも開放して、おまけを持たせてあげるの。

「本気で相手のことを思う」ならば、相手を自発的に「変わろう」という意識にするところから始めないといけない。それは茶番だっていい。迫力(熱意)が付けば茶番じゃなくなる。それは現場にいる人だけの空気だから、アニメという俯瞰した表現の中で茶番っぽさを取り除くのは難しいけどね。

…そこが過大なんだよな。アニメに限らず、テレビドラマやバラエティーで「いい話」を語ると、他人にはその場の緊張感や、思い出補正が共有できないからどうしても安っぽく見える。すごく理にかなっているいいシーンなのに、僕にはフレーズと結果がひとり歩きしちゃって、そこに心理的考察が入らないのはちょっともったいない気がした。(某動画サイトで反響をチェックした時のことですけどね)

非常によくできてると思う反面で「もっとやる方法が思いつけば、この「茶番だ」とかほざく上から目線の「視聴者様を黙らせられるのに…」」とアニメ見ながら、なぜかもどかしさを感じた。

-壁えええええええええええ
印象に残ったもう一つの反響が「壁ええええええええ」というコメント。

魔王と勇者がイチャイチャしてるのをみてむかついて壁殴りたい奴がいっぱい出たんだって。

くぎゅううう→くずううううで、今度は「壁ええええええええ」が流行るのかなぁ…。
少なくとも俺は初めて見た。心理的には共感できなかったけど、新しいブームが生まれるかも…と思って、一応言及しておく。

…いや、だから彼女作れよ!いちいちイラつくなよ…というのが俺の本音なんだけどさ。


あ、今回はおしまい。飢えがうんぬんという言及もあったけど、あれは一人暮らししたり、求職期間が長引く経験をしたりすると飢えが経験できるよ。1日食わないでお金調整して、友人のライブ見に行ったこともあるけど、あの時はなかなか辛かったね。

あと、諸事情で一日一食生活してたことあるけど、空腹と満腹を一日の中で行き来するから食ってる時に吐きそうだった…なんて経験もしたことある。飢えを知らない?幸せなことだよ。知らなくてもいいけど、ないとは思わないで欲しいね。同情しろとか、手をさしのべろとかそんなことは言わんが、上にしろ、貧乏にしろ、存在ぐらいは認知していただきたいね。

まおゆう魔王勇者(1)

まおゆう魔王勇者(1)
著者:橙乃ままれ
価格:1,260円(税込、送料込)