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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

なぜ、イギリスと日本では「ニート」の定義が違うのか?


この間、楽天ソーシャルニュースで僕のニートに関する記事がヒットして、いろんなコメントをもらった。その中に面白いのがあったから、紹介も兼ねて、それを題材に記事を再度作ってみたい。(赤字が引用)

 

私自身は日本で言われる(ニート)が(ほぼ架空の言葉)だと思うようになりました。​ニートの言葉は最初、イギリスで出たと聞いた事があります。【略】それがなぜか日本では、(自ら仕事をせずに楽をする)というような意味合いで発せられています。​【略】お金や仕事に関することは、とても多くの嘘がある気がします。ニートが楽をしているというのはほぼ架空の事だと思います。仕事が無い、​ブラック企業でこき使われた。心も体もボロボロ。​などなどの人々が、何とか生きている。本当は、そういう現状なのだろうという気がします

 

この指摘が気になって、再度ニートという言葉を調べてみたところ、厚労省の資料の中でイギリスのそれとは別の定義が存在することを知り、確かにニートという言葉の定義は架空であり、誰と戦ってるかわからないような間違った認識の人が多いと感じられた。

イギリスと日本でニートの定義が違う

色々調べてみたところ、はてなキーワードの記述がわかりやすかったので、そこから抜粋してしよう。

まず、イギリスのニートの定義はこう。

「16~18歳の、教育機関に所属せず、雇用されておらず、職業訓練に参加していない者」

…あれ?本家NEETの定義ではいわゆる「大卒ニート」という概念自体が存在しないことになる。日経新聞が報じていた「今年、大卒から3万人のニートが誕生する」という報道はウソだったのか?

 

いいえ、日本には日本でこんな定義があります。これもはてなキーワードから。

内閣府の「少年の就労に関する研究会」の中間報告によると、「若年無業者」は「学校に通学せず、独身で、収入を伴う仕事をしていない15~34歳の個人」と定義されている。また、「ニート」とは若年無業者のうち「非求職型および非希望型」、つまり「就職したいが就職活動していない」または「就職したくない」者である。

…あれ?年齢層が広い上に、無職で独身という区別も入ってる。

でも、わかりにくいからもっと決定的な違いに迫っていくとしよう。

 

まず、イギリスでは日本よりも義務教育の期間が長い!日本は9年間だが、イギリスでは11年も義務教育になってる。イギリスのニートは義務教育中(もしくは直後)も含まれているのが日本とは大きく違う。

 

次に、イギリスでニートという言葉の元ネタになった報告書を作ったのは社会的排除防止局という内閣府の機関だ。でも、「社会的排除」という言葉自体が日本人にはそもそも馴染みがない。

 

欧州では人種、教育事情などで「社会から排除されてる」人からいるから、「格差」が生まれや育ちの段階で大きくついてしまっている。

イギリスでニートという言葉が生まれたのは「格差によって、仕事や教育、もしくはその訓練が受けられない人・または訓練に参加してない人を調査して政策に反映するためであり、日本のように無職・引きこもりの数を出すためじゃない。

 

つまり、イギリスでは「社会に参加させるために、政策的措置が必要な人間の数」を出すものだが、日本では逆。日本の場合はニートは失業者としてカウントされてなかった」そうだ。

 

 保守政治家によるニートへの誤解

イギリスでは政策決定のために定義された概念であるわけだが…日本ではニート(引きこもりや病気なども含めた若年無業者)をどう救い出すのか?

 

ニートについての政治家達の発言をまとめてみよう。

 

ニートの問題というのは、国家の緊張感の問題に関係があると思う。例えば、韓国には徴兵制度がある。途上国には貧困や食糧の問題がある。そうした色々な問題が緊張感を生んでいるから、恐らくニートが非常に多いのは日本とアメリカだろう」(石原慎太郎

※これは大きな誤解!韓国はOECD諸国平均を裏回るニートの数。おまけに、韓国では若者が解雇されるのがニート増加の原因だと考え、解雇を規制したところ、今度は就職難。

 

ちなみに、韓国の政策をあざ笑う保守派のために補足しておくが、日本におけるニート若年無業者)の8割は就労経験があるよ?芥川賞受賞者の田中慎弥さんのようにバイト経験さえないまま40になった人の方がレアだ。

 

だから、韓国の政策は石原慎太郎の認識に比べれば、そこまで外れたもんじゃない!そして、的外れな石原氏はこう続けている。

 

「結局、これは私たち大人の責任で、社会全体が子供たちを甘やかしすぎた。(動物行動学者の)コンラッド・ローレンツは、子供の時に(虐待ではない)肉体的な苦痛を味わわなかった子供は、大人になって非常に不幸な人間になると言っている。我慢するといった作業の中でこらえ性が身に付くのだ。日本の子供はこらえ性がないから結局ニートになってしまう。ニートなんて格好いいように聞こえるけど、みっともない。無気力・無能力な人間のことだ」(石原慎太郎

 

そして、自民党議員の武部勤氏・ジャーナリストの宮崎茂樹氏などはニートに対して「徴兵制」を、稲田朋美氏は「徴農制」を提言しているが…こう言う発言をする人は恐ろしいね。

 

徴兵制については、はてな左翼と呼ばれていた程の左である有村悠さんから「兵隊の練度を下がる。右派は職業訓練所のように自衛隊を使おうとするが、それこそ兵力として自衛隊を軽視してる」との趣旨の発言をしてる。

 

次に農業についてだが…舐めてんの?労働基準法が適応されない肉体労働の世界に普通の労働で挫折した人を放り込むって…いじめ以外の何?稲田朋美は保守派の間では「女性初の総理になって欲しい」との声さえ聞こえる人だがこれじゃ日本版毛沢東だよ!しかも、本人には自覚がなさそうだし。

 

筋違いだと言い張るには、ちゃんと理由がある。

 

まず、ニート若年無業者)が求職しない・できない最も多い理由は「病気・けが」で、次が「進学・資格勉強中」だ。

テレビに出てくる「働いたら負け」とか言ってる人はニートの中でも過激な人達。(8割ぐらいは働いたことある人だし)

 

日本のニートの定義の困ったところは、こういう風に事情があって仕事してない・給食してない人まで全てひっくるめて「ニート」と呼ばれてしまうため、政策的な目的意識よりも「だらしない若者を差別する言葉」として活用されることが多い

また、よく定義を理解しないまま誤解を招くようなニート批判が報道されることが多く極めて差別的な言葉になってしまっている。

 

…病んでて求職してない人も含めるから厚労省定義では僕はニートだよ!そして、そんなニート認定を受けてる僕に言わせれば、政治家たちのニート批判は大変迷惑にして押し付けがましく思える次第だよ。

 

・参考資料

ニートWiki

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88#cite_note-44

ニートはてなキーワード

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%cb%a1%bc%a5%c8

 

 

 僕が「(病んでて)仕方なくニートになってた人」なら、この人は「ニートになりたくてなった」プロのニートです。 

僕ごときとは格が違います。

 

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