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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

『日本一社員がしあわせな会社のヘンなきまり(山田昭男)』を読んで

読書日記

 僕がこの本の帯びを読んで「わかってらっしゃる」と思った。理由は「報連相禁止」。短いながら、中間管理職・現場責任者と言って差し支えないポジにいた僕は、そこで報連相がいかにバカバカしいかを反面教師から学んだ。

例えるなら「太平洋戦争の大本営との通信」かな?通信のやりとりは現場を無視してあちらの都合が先行した指示が飛ぶ。もちろん「なんとしても売りきらないといけない」という気持ちはわかるが、絶望的な事情・時間帯もある。逆に命令系統を通すだけ無駄なシーンで「なぜ通さなかった」とトラブルを招く事もあるが、指示はひどいのだ。*1

愚痴・自慢話になるから注釈に回したが、現場を見ないで指示をする人間にろくな奴はいない。会長や専務みたいに「その場はこらえてくれ。埋め合わせはするから」ならわかる。だが大多数の上司・経営者は「会社のために尽くすのが当たり前」の勘違い君だ。

そもそも、そこが間違えだということを説教するところから始めよう。この本を語る最もわかりやすい説明だ

リーダーの資質という議論があり、無い物ねだりを羅列する自称専門家がいるが、もっとシンプルで良い。
私なら経営者の資質は「時間や労働を頂いている自覚があるかかどうかが問題だ」と答える。*2筆者は「経営者はバカだと自覚しろ」と言い、『経営の神様』松下幸之助は体が弱かったため、従業員への感謝を口にしたり、示しのために自分から進んで減俸した話など「社員を大事にしてるエピソード」が残した。(トヨタか、日本電産だったか、「采配の重要さ」を説いていた経営者がいたが、そういうことだ。クビにする、無能だと罵るのはもったいない。せっかく働きに来ているのだから。)
前職の会長さんだって金の話では罵り合うが、赤を出しても「仕事に『来てもらった』のだから」と操業するし、息子の社長もその決定に従った。*3

実は「ワンマン経営」とは社内政治・『責任なき権力』の暴走を抑えるために最適なシステムだから採用するケースも多い。もちろん「搾取のためにある」システムでもあるが、そういう失敗は創業者には少ない。二代目が「働いてもらって当たり前」「持ちつ持たれつなんだ」と言って、社員に感謝しなくなって会社を私物化するケースが怖い。*4

つまり、『残業や安月給を申し訳ないとも思わない上司・経営者は辞めちまえ!まして「当たり前だ」と押し付ける人は万死に値する!』と言いたい!*5

その点、筆者はすごい。残業がかさめば人を雇って良し・営業所だって経営者が知らない間にできてるから名刺の裏を見て「へぇ〜」と。ここまで丸投げにする勇気(無謀さ)には脱帽するが、経営者直属でお仕えするとこれが如何に最適な方法かがわかる。

  • 報連相とは「相手の時間をいただく行為」である事を忘れるな。

1つケーススタディーをしよう。それは僕が最近してる仕事でのことだが、自衛隊出身で一から十まで報連相するロボットみたいな奴がいた。彼は僕や上司に怒られ、同僚からも怒りを買っていたよ。商売の世界は「臨機応変」が命なので、真面目と書いて「クズ」と読む。

なぜ「クズ」と読むか?「言われたことしかやらない」「仕事でやってるだけ」はそれ以上の結果を生まないし、それ以上の事をしようとしない示唆でもある。また、思考力の欠如が彼の行動を作っているパターンさえ想定できる!
「いや、報連相しないといけないことだってあるだろう?」
もちろんある。ただ、お金が関わること(商品・備品の破損・経費に関わる問題など)や指示を頂いた変則的な仕事には報連相は必要です。

だけど、毎日のようにやる仕事で「報連相」のプロセスを組み込むとろくなことはない。社会インフラ系ならまだしも、商いはそうあってはいけない。自分で考え、主体的にトラブルを見つけていかないといけない。

例えば、私の場合には暇な時間に会社の掃除をした。そのおかげで不良在庫を3つ見つけた。誰も関心がないから「暇人」だと思ったらしい。だが、その「ひまつぶし」が十数万の金が動いた。
1年が経とうとしていた在庫の存在を支部長に相談したところ、次の日には山のような廃棄処分品が出た。「言ってみるもんだなぁ」と思った。
 
報連相の話だから言うが、掃除は僕の独断でやった。他の社員に相談したら「他のことやって」と仕事を振られるから、敢えて相談しなかった。仕事とは「他人と痛みを負担し合うもの」のように考えている人が多い。だが、そうでない仕事の仕方もある。

掃除ができないヤツなんていない。大事なのは「スキルの使いよう」で、引き出しの多さは二の次。報連相とはその「使いよう」を強引にコントロールすること。それも、相手の時間を頂戴して行う行為であるである。そして、自覚がないと目も当てられないほどの直列回路型組織ができる。
いくつものスイッチが電極から電球までの間に存在し、一つでもダメだったら明かりを灯さない。バカバカしい喩えだが、「君の家の電気は全て直列なのですか?」と問いたい。 

…指示が集まること・指示を聞くことで安心する無能たちはそういう常識すらわからってない。人は彼らのことを「野暮」と言うべきだろうが…なんで言わないの?ねぇ?なんで言わないの?

  • 「残業禁止」「7時間15分の労働時間」「年140日の休暇」のキツさ

報連相のことばかり話してもこの本の魅力が伝わらないから、最後にこの話をしよう。

報連相禁止以外にユニークな文化が多く、特に目を引くのが「残業禁止」「7時間15分の労働時間」「年140日の休暇」という『働きたくないでござる』と言っているような会社の文化だ。
営業マンなら得意先から「困るよ!」と怒られるし、管理職なら「忙しいのに、時間足りないんですが?」と言い出しそうなこのシステムにする事が会社が儲けるための『肝』になる。

「千円札を拾うな」という本の著者も同じことを言っていたかな?「仕事の生産性を倍にしたけりゃ、残業するよりも『一日休んでも成立する仕事の仕方』を考えろ」と。

例えば、タバコ屋さん。なぜ、タバコを売る人が座っているのに、販売機があるのでしょう?タバコ屋さんにしか売ってない珍しいタバコ(葉巻・パイプ)もあれば、自販機でもいいものもある。これは人を雇うのと一緒であり、単に人を雇う以上のトリックがある。タバコの自販機は3人分ぐらいは働いてる。

「タバコ屋のスーパーバイヤー」のお仕事振り

  1. 営業時間にタバコ屋に来た客で「店員から買わなくてもいいタバコ」を待たずに買える。
  2. タバコは専売商品なので、タバコ屋はエリア内の自販機に補充に行く時間が必要になる。
  3. そして、その時間は店舗が締まった夜である事が多く、その時間はタバコを買いたい人にとってもまた、タバコが欲しい時間でもある。(水商売でボーイがタバコを買いに行くのは定番のシーンかと)

接客も店番も店舗整理(品揃えの充実)にも貢献する。タバコ屋さんは寝てたり、あまり動きが俊敏でない高齢者が店番をしていてるケースが多い。
「単なる機械化」とはちょっと違う。仕事を肩代わりしてるだけならタバコ屋は開ける必要がないが、タバコ屋はタバコ屋で新しい付加価値を付随する。その分担作業が素晴らしいのだ。

『不自由の自由』で発想すれば、色んな発想が出てくる。そして、それを現場で促すときには「自分で考える習慣」が必要になる。そのために必要なのは「上司への報告・部下への指示」という主従関係ではなく、「休んでいい・こんだけ働いちゃダメ」という安直な手段を絶つ事です。

例えば、僕一人で商売をしたときにはいつも終電になったことは1度しかないです。それは僕がプロセスを全部考えて、それでいて誰からの圧力も受けないようにしたこと、早く帰りたかってブログを書きたかったことにあると思います。会長も僕の考えを読んで、可能な限りは好きなようにやらせ、あまりうるさい部下・同僚を僕に回さないように務めました。(ただ、どうしても売れないときには「直帰していいから最後まで売れ」と言って終電勤務をさせられた。が、あくる朝には会長専務が口を揃えて「ご苦労だった」というのだから、文句なんて言えませんよ。それだけ名誉なことはありません)

その時に、生活水準が上がったときは幸せだったね。新卒半年も経たぬうちに一人で営業者ブイブイ乗り回して毎日小旅行。給料が据え置きorアップで経営者一族から特別なお言葉をいただき、現場に人を連れていく時は女子であちらから世話を頼まれる。これがピークでした。 

僕だけで僕の幸せを噛み締めることは好きじゃない。この会社の筆者の気持ちを代弁すれば、みんなが幸せになって欲しいのですよ。そして、自分が幸せになる方法を参考にしてもらいたい。

必要最小限の報連相・時間制限への意識・行き過ぎた売上意識から一目置く考え・会社を「利用する機会」と捉える狡猾さ…それらが悪知恵も知恵も育てる。知恵が育った社員はどんどん人を育て、それらを全て正社員で勝つ同じように定時縛りをかけ売上が上がることに人をどんどん雇う。


「未来工業(株)」…私の短いサラリーマン経験で見た理想の姿がそこにあったよ!もし、このブログを見て「You、東京でうちの営業マンしちゃいなYo!」というご要望が来れば是非ともやりたいです(笑)

*1:特にひどかったやつを一つ言うと『夜の9時に老人二人と女を抱えて自分・一つ応援を経て俺も足が痛いわ、運転を4時間しとるのに「お前が中心となって売れ」と指示するレオパレス氏(※当時は上司でもなんでもなかったし、まとめ役は俺の同僚の尾部君だった)。現場は雨と疲労とトラブルでこっぴどくやられて売ってすらなかった老体と障害者。そして、相方の女と疲労の俺。その状況下であまりにも我慢ならなかったから僕は社長やチーフの尾部に掛け合って撤収指示を強引に根回しして、レオパレスを押さえ込んだ。それでも別働隊の合流が遅れて11時にレオパレス達・尾部チームと合流』という話。もし、レオパレスの指示どおりやってたら夜中の12時はまで商売して、全員が職場泊まりの危険さえあった。

*2:ちなみに、政治家なら「権限の移譲と『責任の受容』ができる人」がリーダーの資質がある人だと僕は言います。具体的な政治家名で挙げろというなら『石破茂』がそれを野党時代の国会答弁の中で言っています。『麻生太郎』に至っては首相時代の所信表明演説で「責任は私が取る!」と野党席を睨みつけながら宣言してる

*3:私に「経験が少ない」というなら、3年間一般企業に勤めたやつに聞きたい。社長と夜の仕事場でかけっこしたことあるか?会長のイチモツを見たことがあるか?そのぐらいの付き合いをしたから僕は「同世代より3年リードした」と僕は常常思ってる。

*4:一般論でもあるが、僕・尾部・中本などの実力派を押しのけて、実力的に低かった社内政治家を選んだこと・数々の実力者を辞めさせたり、やる気を削いだレオパレス政治を登用・さいようした社長に対する僕からの恨み節でもある。俺は辞める気だったからいい。だが一生務める覚悟できてる尾部の気持ちを社長が考えているなら、これは尾部に対する裏切りだ。タフガイ『中本』に対する甘えだ!言うだけ虚しくなるから敢えて言わなかったが…僕が退職してもなお尾部のことを夢に見てしまう事を鑑みれば、僕は尾部派で、負けたのは僕であり、尾部だと思った。…こんな涙を流す日が来るサラリーマン生活は一般企業だと5年先だそうです。1年目にここまでこないそうです。…中本・尾部コンビの逆襲が始まってることを祈るばかりです

*5:ついでに言うと、詭弁を弄して責任から逃げるワタミの創業者は犯罪的だから逮捕されろ!と。