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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

ブラック企業は本当に「悪」なのか?


結論から先に言います。多分、ひどすぎて「これはひどい」タグではてブで虐められる記事です。なぜなら『僕に言わせてもらえば、間違ってるのは労働基準法の方で、正しいのがブラック企業だと思ってる。』というお話だからです。

あんなものは「目安」にこそなれど、実際の事業モデルとは乖離した「机上の空論」だよ。(記事中にどこがどう変かを説明するから、ちゃんと読んでください。)

…まずは議論のきっかけになったこの記事から
痛いニュース(ノ∀`) : カイジで有名な福本伸行氏のアシスタントは時給450円? 「ブラック企業すぎるのではないか」と話題に - ライブドアブログ 痛いニュース(ノ∀`) : カイジで有名な福本伸行氏のアシスタントは時給450円? 「ブラック企業すぎるのではないか」と話題に - ライブドアブログ

マンガ家のアシスタントの募集なのですが…どうもアシスタントさんの相場は時給換算すると恐ろしく低いそうな。それどころか、福本伸行さんの待遇はマンガ家アシスタントとしてはまだマシな方らしい。

労働基準法…というほどかっちりと働いているわけではないが、法律的に見て岡田斗司夫さんの「FREEexモデル」はどうなんだろう?お金を出して岡田斗司夫と働く権利を買う、従業員が払ったお金で岡田さんは生活費・活動費をまかなう。(『岡田斗司夫クラブ』だと捉えて、『アレは世間の言う労働と一緒にするのはおかしい』という論法もあるのでしょうけど、スタッフは事実上タダ(マイナス)働きしているわけで…)

法律を守ってない…拘束時間が長いor安いという意味で確かに福本伸行氏も岡田斗司夫氏もやってることは『ブラック企業』的なのですが、ブラック企業は果たして、ダメなものなのでしょうか?世間が言うほど労働基準法が重たくて、8時間労働・労働者への負担をさせること・賃金を払うことは重要なのでしょうか?

私は敢えてこの話をやってみたい。

  • 商売は「板に付ける」もの

同じお題、同じ時間を使っても文章を7年間書いてきた僕を超えることを素人は出来ない。…世間(はてなブックマーク)ではこれが「自信過剰」などと言われるが、世間(はてな村)には自分がやり込んで来たことが素人にやすやすとできて良いとお考えの方の方が多いのでしょうかね?

僕は社長から商売を教わったときに言われたものだ。
「俺とお前は言っている言葉は確かに同じだ。でも、俺が客に言うのと、お前が客に言うのでは雲泥の差がある。それだけ俺は商売を板につけていて、お前は慣れていないし、まだ商売についてノウハウがない。」

社長は「板に付ける」ということ大事にした。俺が上手くなったと思ったときの褒め言葉は「板についてきたね」と相場が決まっていた。
正直に告白するが、僕の前職は労働基準法を大幅に違反している。確かにそれなりの給料をもらっているが、歩合制だから朝から晩まで走り回っても、一銭にもならない事が結構あったし、社会保障もついてない。だけど、20代…少なくとも20代半ばぐらいまでの世代の中では僕ほどの実力を付けた人はそうそういないと言い切れる自信と結果を作れた。

前記事で僕の今の職場に「クズがいた」という話をしたが、僕はそいつが28歳…つまり、23の僕から見ても無能な…僕からすれば5年ぐらい時間無碍にした労働者の姿。これは職場の人全員のコンセンサス(合意)として「あいつは無能だったが、君はよくやってる」とみんなが言ってる。

そのクズが辞めた経緯なのですが…自分が壊した商品(1000円そこいら)のモノを弁償しろと会社に言われて、それを彼が労働基準法を盾に「払いません」と言った事が原因だと彼は言ってる。他の従業員でさえ、自分が商品壊したときは弁償してる会社の規則を無能な奴がやらないと言ったのだから、会社が擁護する理由はない。
僕が前の会社で、無理が通った理由は僕の才能…潜在性に信用があったからだと思う。実際結果を出すと知っていた人物にはとにかく手厚かったが、日に日に結果を出さない人物の周りには会話が減る。僕がクズを見ていて…いいや、ほかのところで僕がチーフ・現場責任者やったときだって、そうだよ。

僕がダメだと思ったヤツはやっぱり会話や勤務日数が減った。挙句は辞めていった。

灼眼のシャナというアニメ・ライトノベルをご存知でしょうか?あの作品では現実から消える人物の存在は主人公を除いてほとんどの人に気づかれない。そんな感じさ。消えたときには「いたね、そんなの」or「あ、やっぱり」ぐらいのもんさ。中二病こじらせたような言い方をすれば「弱い存在感は緩やかに死んでいく」んです。

『「労働基準法」を振りかざした彼が正しく、会社が間違ってる』という解釈もあるでしょうが…僕はそうは思わない。労働基準法は目安として適応されれば良いと思っているし、労働基準法原理主義では会社が回らないような産業がこの世にたくさんあるのは知ってる。

代表的なのは外食とクリエイティブでしょうね。

外食を労働基準法通りの8時間にしてみ?ランチか、ディナーのどちらかでしかお店が稼働できないからそれだけ、経営がリスクに晒されるから。僕は小売も外食も色々やったことがある上に経済学・経営学に通じているからこっちの業界わかるんです。お客の需給が変わるのはすごく繊細。

雨が降れば、それだけでお客の出入りが半分になる。僕の初バイト先であった、某回転寿司屋は日本でも有数の忙しい店舗だったため、雨や雷でお店がイメージしていた需給が狂ったところをなんども見てる。出勤2時間後に「調整」と言って帰ったことが2回あった。営業時間を労基法に従って1食だけにしているとそういうリスクをモロに受けることになる。

僕は法学部のクソッタレ共に言いたいね!!法律守れば、生活を保証してくれるの?労働基準法で告発した人に報酬があるの?ねぇ、答えろよ!バカどもよ!!

…まぁ、煽っても対応してくれないのは知ってますけど。言いたい事は『臨機応変が命なんです。商売とは臨機応変が命!!』。

リスクヘッジのために昼夜両方ともの仕込み、準備をするとなれば、お店はどうしても、外食・小売はブラック化せざるを得ない部分はある。人を育てるのは忙しいところほど求められる半面で、忙しいところ人を育てるのが難しい。

僕は商品があまり売れない時期に入ったから三役が手塩にかけて育てた最高傑作4人衆の一人になれたが、その前後に倍以上の人間が入ったが、結局は僕らに匹敵する逸材はどれも外部で経験積んでるような連中ばかりとなった。不動産営業で7億の商談を作ったレオパレス氏、ヤクザとしてキャバクラ経営の経験を持つ釜元氏、飲食店経営者の所帯持ち塩谷氏…まぁ、僕も「(月)11万PVのブログ管理人」という実績はあるんですけど、それは非貨幣な実績だからね。弓道経験者がムエタイ始めるようなぐらい違う。

商売は何か1つ自分の得意分野を板に付けるまでやれる人でないとうまくなれない。逆に言えば、それが板に付けばあとは「微調整」だけで良いが、1から商売を教え生き残るのは生易しいことじゃない。

僕は寿司屋でも前職でも「始めから終わりまで」を見たこと、やったことあるから言いたいのですよ。終いまでやらないと本当の意味で「現場のための仕事」なんかできない。そう言う強さを持った人材を育てようと思ったら労働基準法の定める8時間を超えるのは仕方ない部分が大きい。

労働基準法なんていうのは理想論です。法学部などというろくに働いたこともないクズ共…僕は経済学者ですら「労働現場を知らん」と思ってるけど、法学学んだ奴なんて労働も知らないし、『健康で最低限度の生活』を感覚的に定義・説明できない。(できるなら、コメント欄に書いてよ。説明できないと知って聞いてるけど)
実際、社会知らんからおかしな法律ができたり、法律と現実の乖離が生じる訳だし…。ネット触ったことない人がどうしてダウンロード規制何かできるのかいい加減聞いてみたいよ。*1

現場を隅々まで知る人材が複数いて、人が足りている時に初めて適応できるのが労働基準法。だけど、その「隅々まで現場を知る人」を育てるためには法を侵すような過程も含まれるし、コストを大きく肥大させないといけなくなる。僕の前職のように遠方まで販売に行くお仕事ならまず無理だ。できもしない事が明文化されていたって、困るし法律を運用する人間が声高に言うこともまた無理があるだろうよ?

  • クリエイティブ産業のパラドックス

これはクリエイティブも一緒な。音楽でもマンガでも良いんだけど、アレって「時間給」にできないだろ?だって、「何をやったらいくらもうかるか」なんて誰にもわかるわけないもの。ある一時の事ならわかるかもしれんが、トレンドやその傾向は刻々と変化するんだから、ムリな話だ。

テーマ何か関係ない。ほんの少し伝え方が、それを発信した人間のブランド力が…それが変わるだけで、大きく変わる。テーマや要旨が同じだけど、伝え方が違うことによって僕のブログが30ブクマで、某大学教授の記事が800ブクマだった事があった。向こうはいくつもヒット記事飛ばしていて、僕は当時10はてブ1つしかなかったから、無名で相手にされないor舐められて頭ごなしな批判をされたことがある。

ブログよりも音楽…それもポップスなんてもっとそうだろ?同じような歌詞、コード進行でも誰が歌うか、時期的に「こういう歌は良いね」と言われるような世相(もしくは事件の後の世の中の気分)を反映しているかどうかで何年も売れ続けるか、今しか売れないか…

だいたい、ヒットが予想できるならブログも音楽も漫画も…それら全ては「工業製品に過ぎない」という結論が下る。媒体が工業製品と化すだけならまだいい。食べ物や生活用品と違ってアイデンティティ的なものに関わってくるもんだから、予測できるとしたら大衆心理とか人の心の構造とかが完全に理解できている人種なわけで…

作る方も何がいいのかわからないなかでやってるから、8時間カッチリ…というリミットを加えやすい産業かどうか…だいたい、作業の進捗状況がそれほど明確に管理できるのかね?それに仕事が殺到する作者以外に仕事を教えたとして、それはどこまで仕事を投げていいんですかね?他の産業と違って、完全に継承して組織で同じ役割を担ってもらうのは難しいのでは?

クリエイティブでなくとも、あんまりにも高度化して「その人にしか作れないもの」になってしまうと技術の継承も難しいし、完成度以前に「その人が作ることの意味」が大きくなっていくだろうから時間を区切って働くというのは難しい気がしますね。

産業の考え方が近代的な欧米の場合は「儲けるシステムを作ること」に重点が置かれてるけど、日本の場合は一品豪華主義的に「匠が作る」という前時代的(だけども高品質へ)のこだわりが出てくるから、良いものが生まれている反面で「みんなが同じように働く」のが難しい産業が発達した…という捉え方もできる。
「日本でうまくいけば、世界のどこでもうまくいく」なんて話が商売の話であるようだけど、アレは製品やサービスの期待されるレベルが高いから。そして、なんの分野でも高度なものを作れる個人(銘柄)への尊敬が強いブランド志向な国だからだと思う。

いくら儲かるかわからない、作業がかっちりといつに終わるかもわからないような仕事に労働基準法的な発想で福本伸行さんをブラック(企業・職場)呼ばわりする事は果たして、正当な批判と言えるのでしょうか?
それとも、マンガ家は週5回、8時間労働カッチリにしないと人を雇ってはいかんのでしょうか?(だとするとほとんどのマンガ家はアシスタントなんて雇えないのでは?)

最近の経済学はどうも「臨機応変」という視点、「人の心が気まぐれに変わるなら、お金の流れもまた気まぐれに変わっていく」という事実が考慮されていないで「いくら人・カネ使ったら、どの程度作れて、それがいくら儲かる」という発想で制御できると考えられがちだ。

だけど、マンガや音楽や文章…どこまでが作るための経費で、いくらの利益率で売って…そんな風に計算可能な代物なのだろうか?だいたい、タダでコンテンツがバラ撒かれるようになった時代に明確にお金を払って買う理由を作り出し、それが希望された利益率を裏回っていて、産業として成立している漫画がどれほどいるのだろうか?そして、誰が値段決定権を持ってるのか?本当に作者か?出版社か?

やりたい事をやってる(金にならなくても作り続ける)マンガ家やそのスタッフが安いのは「いくらでもその仕事に就きたい人がいるから」という倍率の問題だけではなく、収益構造を形成しにくいという産業としての目線もあるだろう。

労基法的な発想はそういう意味じゃ危険だと思う。適応できる産業もあるけど、適応できない(すると現場でスキルがつかないor産業そのものとして成立せず、別の口実(友達の手伝い、趣味であって労働ではないといった風体)にしてただ働きが当たり前になる危険がある)産業も存在することをご認識いただきたいものだ。

ただ、僕はブラック企業という構造はよし(消極的賛成)としても、以下の条件が揃ってる企業には反対である。
仕事以外のセミナーや宿題があり、事実上休暇が存在しない。(ワタミのことです。)
中間搾取や罰金制度があまりにもひどく、従業員をいたわる気がこれっぽっちもない企業。(僕が昔、バイトした警備会社がそうだった)
責任を取ることができないような人が、勝手に上からの命令を厳しくして現場を不当に支配する企業(僕の前職の末期がそうでした。不動産の営業である「レオパレス氏」が仕切る(それも半ば指揮権を強奪した状態で仕切る)ようになってから、過労で人が死にかねないのにも関わらず、30分前出勤を会社で義務化したんですよ。僕みたいに遠方から出勤してる人はそれはもうエラい目に遭いました)
いくらやっても他の会社で通用するスキルがつかない松屋とか何かはそういうタイプのブラックだろうね)

僕に言わせてもらえば、会社が…もしくはその上司の儲け・出世のために行われているだけの蛮行が通る企業こそが一番危険なんです。法律の理にかなってるかどうかなんて関係ありません。それ以前の問題です。

ブラック企業という言葉、労働基準法という空論への信仰が働くことそのものに対して「消費者的」「被害者的」な意識を作っている構造が存在します。しかし、そういうやつは僕の知る限り仕事ができたヤツは一人もいません。

同じ職場にいたクズは共産党と繋がって訴訟を起こしたとかなんだと言っていたが、果たして悪いのは企業なのか…彼がろくに仕事をできなかったからこその残業だったり、不当労働だったりしたのではないでしょうかね?

僕はそこからして疑ってます。だいたい時間だけ働けばいいなんて楽な仕事はないんです。そういう意味ではブラック企業になってしまう事は仕方無い部分はある。だけど、それが経営者や出世欲の強い社内政治家による理不尽な搾取であるときは抵抗しなければならないでしょう。

ブラック企業にせよ、労基法にせよ、もっと細部まで行き届いた議論、それこそ労働にたいする倫理的なアプローチまで考えた上での議論をしていただきたいものだ。


就職先はブラック企業

就職先はブラック企業
著者:恵比須半蔵
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*1:あ、少しだけ恨み節を書くと「東大法学部が官僚(及び官製企業)の間では一番エリート」というステータスがあるでしょ?なんで、財務省や東電で経済じゃなくて法の出身者が幅を利かせるか僕は謎で謎で仕方ない。頭でっかちなバカがバカであることを隠すために自分の事を高尚だと持ち上げている愚行でしょ?