読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

書店の倒産ラッシュをどう見るか…


昨日の夜久々にニュースチェックをやったらこういう記事が目を引いた。

痛いニュース(ノ∀`) : 街の本屋を襲う “倒産ラッシュ”! 1日1店が店じまい - ライブドアブログ 痛いニュース(ノ∀`) : 街の本屋を襲う “倒産ラッシュ”! 1日1店が店じまい - ライブドアブログ

前にも書いた気がするネタだけど、気になるものは気になるので、このネタをやってみようかな。

お品書き

  1. キーワードは「多様化」「専門化」「二極化」
  2. 生き残りのためのセグメンテーション
  • 実は書店は意外と追い詰められてない。

元記事の中にこんなグラフがあった。

確かに、痛いニュースに出ている通り「品揃えが悪いからアマゾンで頼む」というのも正解なんだ。ただね、それが書店に向けた打撃よりも、コンビニやほかの販売店に向けた打撃の方が大きいのですわ。

また、書籍自体の売上が電子化によって減っているのですよね。色んなところで働いた人はわかると思うけど、ネットや書籍を一切触れない人と、それを人生の全てであるかのように触れないと仕事も趣味も何にもできない人との二極化してる。

それ自体はいいんですよ。引越し屋さんの控え室には東スポしかなくて、彼らが仕事しにいく大手広告企業にはそれぞれのデスクや共有して読める書籍が溢れてる。

僕みたく「ブロガーだからね」と言ってる人はやっぱり本を読むけど、世の中には本を読まない・ネットを見ないでも生活が成り立つ人がいっぱいいる。そして、そういう人は世の中が忙しくなればなるほど、増える。

ネットで発言してる人達にはその「二極化」の話がどうも出てこない。過重労働を強いる職場が増えれば、増えるほどに本であれ、食事であれ…「余暇を楽しむ」文化的なモノは限られた人のものになってしまう。

僕はその余暇でオタクをしてるわけだが、そうなってくるとみんなが知らない名作漫画やアニメをやっぱり観たいし、探したい。どの趣味にも言えることだけど、多く趣味を持つ時間がない・あるいは自分がその趣味の中では評価される人になるとそこに自分のライフワークを見出して真面目にやる。

僕なんかはブログ周りのこと…経済ネタやアニメ・マンガの話はやっぱり必死に調べる。

そういう時に言えることは絶対に街の書店にはいかない。近所の書店にはね。Amazonや(僕に向けた)ネットのタレコミも使うけど、やっぱり書店行って自分の目で見る。

一番上のグラフで象徴的にだったことはコンビニの本の売上が落ちてること。これって僕みたいに大型書店や特化した書店は使うけど、街の書店を使わない人達のことなんじゃないのかな?

それで、街の書店が捨てられた時に選択肢が2つ出てくる。僕みたいに都内某所に住んでいる人は山手線でも私鉄でも使って、大きな本屋を見に行く。逆に地方…それこそ、大型書店に行くまで膨大な時間と交通費を費やすような人はアマゾンに流れる。(都市にいても買うものがかっちり決まってる場合は密林を使う人が居るけどさ…)

これがここの分野で起こることから「多様化・専門化」となる。

  • 「戦略プロフェッショナル風」に書店の立ち位置を把握する

僕が重宝している経営書の中に「戦略プロフェッショナル」という経営書がある。

【送料無料】戦略プロフェッショナル

【送料無料】戦略プロフェッショナル
価格:680円(税込、送料別)

今回はこの本の中に載っている「セグメンテーション」という考え方に沿って、本屋の経営分析・行くべき道の話をしてみたい。



多分、書店が生き残るために必要な戦略は多様化に対応する「品揃え」と、専門化に対応する「提案力」が要になってくる。

例えば、妹御用達の隣駅の本屋は漫画についてはアニメイトとらのあなにも決して引きを取らない提言力をもったお店だが…参考書や雑誌は普通の街の本屋だったりする。例えば、うちの近くの本屋で繁盛しているところを見るととにかく雑誌だけは品揃えがいい。だから、立ち読みしている人が居ない時間がない。

小さな本屋にはこうした「選択と集中」があれば、まだ生き残れる可能性がある。

縦軸・横軸に品揃えと提案力をとってみて、自分の持ってる資源や目指している書店像に合わせて位置を決める。中途半端にどちらも追うより、提案か品揃えのどちらかに特化したほうがいい。

品揃えで最も特化してるのはAmazonや楽天ブックスなど通販系だろうね。でも、彼らにも弱点があって、彼らのやり方では消費者が決めている以上の単価が増えてこない。あれも欲しい・これも欲しいという欲望を作り出せない。

提案力系の本屋の典型はとらのあなヴィレッジ・ヴァンガードだろうね。あらかじめ絞ってるターゲットが狭いから爆発的な売上を上げることは難しいけど、一人あたりの単価を上げやすい。それは流行や定番を自分達の店の中で作れる(位置づけられる)からお客を制御できる。

品揃えの話については百貨店が似たようなことをしていたのよね。新宿だったかな?周りにライバルが多いときに百貨店がよく狙う女性ではなく、男性に向けたお店を拡大しちゃったという話。

共通しているのは誰が来て、何を買うのか?という意識の下でやる事。それがあると、別に「ベストセラー」も「このマンガがすごいランキング」もいらなくなる。

書店って置いてるものを見てると「なんでも屋さん」になってるところが多くて、何がしたいかわからんことがしばしばある。人気雑誌・人気漫画の最新刊が全面的に見ているだけでその本や特有の雰囲気を持っていない本屋にぶち当たってしまい「結局は通販の方が」となるケースが本屋の倒産ラッシュを招いたいように思える。

逆なんだよ。例えば、僕は車のカタログを見ても面白くないが、コミケコミティア同人誌即売会)のカタログなら3時間は見ていられる。経済や時事問題のニュースなら何時間でもチェックできるが、競馬やスポーツばかりの新聞は3分も読めない。人間というのは自分の興味・関心でしかモノを考えられないようにできているのだから、相手の興味があるツボを刺激してあげて「これだ!」「こんなものがどうしてここに…」ぐらいのことを言わせて、もっていかせるのが私にはいいように思える。


わかりやすい言い方をするなら「本屋という名称は不十分」だ。マンガ屋でも、ビジネス書屋でも、科学本屋でも特化したらいい。書店行ってワクワクする感覚ってなんでもあるところ、暇がつぶせるところじゃなくて、行くと読みたくなる本が転がってるかどうかなんじゃないですかね?

それはみんなをワクワクさせる必要なんか特に「特化型」の本屋にはなくて、客ではなく「ファン」を、新規よりもリピーターをちゃんと確保できる作りであることの方が重要に思える。

私は人から紹介されてハマったサービスが2つある。1つはmixi。今でこそシステムが使いにくくなったが、紹介制でも拡大できていたということはそれだけ既存のユーザーがmixiを重宝していたということ。(人に薦めるって事は相手にそのサービスの(感謝も不満も)感想を押し付けられるのだから、紹介するということは結構めんどくさいことなんだ。)

もう一個がヴィレッジ・ヴァンガード。本屋もアニメイトも紹介しないような本・グッズを紹介してくれるから広い目でトレンドが見られて未だに重宝してる。そして、僕がブログでヴィレヴァンの名前を出すたびに行ったり調べたりする人が増える。

その点、紹介して面白い本屋…という意味ではやっぱり何かしらの強みやユニークさを持ってる本屋になるだろうね。妹が紹介した隣街の本屋しかり、僕が紹介されたヴィレヴァンしかり。

まとめ・倒産ラッシュをどう見るか?コンビニや大型書店のように特色を打ち出しにくい本屋が潰れて、本屋にも経営学的なセグメンテーション(選択と集中)が求められる時代になった。それができている本屋は客が客を呼び、一部の人の生活の中に溶け込んでいく。本のない生活をしてる人がいる一方で本なしでは生活できない人がいて、その人達がわずかな時間を見つけてでも来る場所になっていく。