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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

ブラック企業の駄サイクル〜引越し業界の「ブラックorホワイト」〜


久々に、日常経済ネタをやる。自分自身の体験もそうだが、友人が「引っ越してきた」ことをきっかけに「あ!このネタやろう」と思って、これにすることにした。

記事のメッセージ性としては「ブラック企業に仕事頼むと、危ないわよww」って話。仕事以前のところが危なすぎるからそこをちゃんと書く事で世間に「いい企業、良い商売とはなんぞか」を考えてもらいたくて、これをやり始めた。

お品書き

  1. ブラック引越
  2. ホワイト引越
  3. 「疲れた」は「憑かれた」かもしれない
  • 派遣が残業・現場解散なら、正社員は何時に帰ったらいい?


引越しや事務所移転のお仕事を繁忙期中に複数の企業に潜入してやると、面白いことが見えてきた。特に対象的だったのが引越し。

一つは「安い早い」をモットーにして、作業員はダッシュ原則・ダンボールは2つ以上もって動けがの企業。…初めてやったときに三日間筋肉痛が治らなくなりましたよ(笑)…階段で三階までかけってオタクのお引越し手伝えばねぇ〜(※知らない人に補足。事務所系引越しなら一番厄介なのは金庫だが、普通の人が持つ分に一番重くなり売るのは実は「紙」だ。…ぶっちゃけ洗濯機・冷蔵庫・ソファーなどは荷姿が厄介なだけで、重さは大したことがない。)←バキというマンガのファンなら「虫と人間のサイズが同じぐらいだったら、虫の方が圧倒的強い」というアレを思い出してもらえるとわかりやすい。本の詰め合わせが冷蔵庫サイズ並みになったら…あ〜考えたくねー!!

ちなみに、この引越し業者…相当無理のあるスケジュールを組むので、結局現場レベルのところで…引越しをするかどうか以前のところで、致命的に悪くなる。
…生まれて初めて車の運転で死ぬかと思ったのがこの会社。スマホで地図見ながら、電話しながら、あるいはタバコ吸いながら、コーナーギリギリもそうだし、乗員が飛び上がるほどボコボコの道で全力疾走したり、制限速度30キロのところでトップギア入れたり…歩行者には優しいが、車には進みが遅い、曲がるのが遅いともなれば、後ろから迫ってプレッシャーをかける。

おまけに残業上等と来る。定時上がりでノルマの2軒が終わっていても、3件目に行く。(6時からお引越しすると、夕飯時に隣の部屋で大男が走り回る構図ができあがるが…これが何を物語るかは、常識のある人ならわかるはず。

それをご近所や管理人が許可してくれれば良いが、問題は従業員だ!肉体労働の朝は早いのよ…。引越しも派遣で営業所なら7時半ぐらい、現場なら8時・9時。ってことは社員はその前。「どこで引っ越して、これだけの資材を使うよ」という指示書を受け取って、読んで、資材を積んで…営業所を出発ともなれば、派遣なんぞよりは仕事してるのは確実。ちなみに、僕と仕事した人は9時に来たけど、営業所が遠いかったし、資材も一人で積んでるからおそらく7時には出勤してる。それで、3件目の引越しの時点で7時開始。終わるのは引越先が近くても10時以降。その上、トラックから1トン以上廃棄を下ろさないといけない。トイレ休憩が9時出勤から3時まで取れないというのも相当おかしいが、社員に寝る間しか与えないで仕事させる時点で「この会社は…」とワタミの社長以外なら思うだろう。

ただの労働じゃない。肉体労働の過剰労働だ。町中を大きなトラックで走り回る人が寝不足なんだ。…こういうのが危ないから労働基準を守らせるために公が仕事すれば「事故や犯罪や医療費が社会全体から減って、みんなが趣味や余暇を楽しむためにお金を使えるようになって景気が良くなる」と言ってる。

当然、その派遣会社内では「地獄の現場」として評判。厳しいノルマや勤務事情が社員にしわ寄せが掛かり、結局その八つ当たりが派遣や客にくるのだから…誰も行きたくなくなる。引越しの仕事を期間限定でするのはフリーターか、学生か、土日が確実に空くサラリーマンなど「顧客になりうる連中」なのに…それに八つ当たりとぞんざいな荷物の扱いを見せつけては将来の顧客は居なくなる。

僕は強かった頃のフォード・松下(今のパナソニックの何十年前の体制)何かを例に出して「従業員が客になるんだから、従業員に優しい商売の方が栄華は続く」を持論にしてるが、その真逆をやってる。車や家電は趣味性や機能がいいのがなければ、例えGM社員でも日本車を、ユニクロの社員でも海外ブランドを買うかもしれんよ?

でも、引越しはどこがどういいかなんかわからないし、平均的にドライバー・作業員の質が良いところなどわからないのだから尚更、利用者と従業員は同じ人になる可能性が出てくる。

  • ブロガーも引越スタッフも結局は「楽しく」が「より良く」を作る。

もう一個がホワイトな肉体労働。…もちろん、重いものをもったりはしますし、残業もあるのですが、引越しという差が付きにくいビジネスでどうやって差を見出すかを勉強する上で、すごく真逆の企業だった。まぁ、テレビでCMやってる企業だからみんな知ってるよ。ドライバー・作業員や案件によりけりだから、無責任に「この企業良いよ」という気はありません。

ただ、いい企業・いいサービスって言うのがどんなものかを学ぶ上でこの企業がよかったという話はしたい。

さっきも言ったが、冷蔵庫・洗濯機は大きくさえなければさほど重くない。正直、僕だってブロガーという陰気な趣味のヤツでも一人暮らし用ならそのぐらいホイホイ持てる。…だが、ここの社員によれば「それは自分達から見た都合で、お客から見れば、それはぞんざいに荷物を扱ってるって捉える人もいる」というのだ。

ここの社員に上記の体験談(ブラック引越)について語ってみると、こんなことを言われた。
「君!その人達は『走ることで、自分達が頑張っているというアピールがしたいだけ』で、客のことなんかこれっぽっちも考えてないんだよ。…そもそも、お客さんからすれば、壊されちゃ元も子もないじゃないか!」
…まぁ、大前提だわな。そもそも、引越しの早いか遅いかの差はファミリー以上の案件じゃない限り差がつかないのに、それをダッシュでやることそのものが理解できない。…あるいはハードな仕事を強いながら生え抜きのスタッフを育てない事などがね。

その企業の場合は時間をかけて何をしてるか?荷物リストを作って整理する時に使ってもらったり、養生のマニュアルもブラック引越しさんよりは厳しい企業であるゆえ、時間はかかる。しかし、従業員のスペック限界まで強いて引越しをさせるような仕事場ではないから無理による事故も冷やりとする瞬間も少ない。

個人的に大きな差だと思ったことは、同じ制服を来てるのに、客に挨拶したのはこっちのホワイト引越しだけ。ブラック引越しの方は一人が挨拶するとどこの馬の骨かもわからん人が仕事する。他にも無意味なトラックチェックも参加させない。(午前の部ならまだわかるが、午後に廃棄など積んでる時に、資材を片付けたあとに資材をまたぎながら客に「これであなたの荷物は以上です」と言われたって意味あります?)


そんな現場からすれば「いい企業」にも欠点はある。…現場に出てない人の評判や能力が疑わしい事。これが欠点だけども…まぁ、それは派遣で言った人が心配することじゃねーからいいや。

…ちなみに、この会社さらにホワイトなのは「ご飯が出る」って事。引越しではなく移転限定だそうだが、ただでお弁当が末端の労働者まで出る。…これって相当なコストよ?移転業務って事は沢山の人使ってるのだから、弁当だって数がバカにならない。

  • いい仕事は疲れない。

僕はこの引越し業者の現場をやった時に思ったものだ。「あれ?肉体労働なのに、疲れないぞ。確かに引越しの件数はこなしてるのに、働いた気分にならない。…冷蔵庫?一人で持てますよ!俺にやらしてください。」…もちろん、もっと厳しい案件の日もあるし、様々な事業に振り当てられれば…ということもあるが、そんな日もある、あるいは作れるところがこの企業のすごいところだろう。(ちなみに、私と同じ日に入った人はなんと1時に上がれた運のいい人もいた。定時いっぱいまで仕事を割り振ることも出来ただろうが、それもしない。)

人間というのはクセがつくから怖い。
重いものを持つ達成感を知れば、それをやってみたいとどこか武者震いしてる。
貰うという楽で嬉しい感覚を知れば、乞食のようにモノをもらいたがる。
気持ちいい事は何度だってしたくなる。快感がないと体に負担がかかってもその真似事をしたがる。

だが、その感覚に任せてしまうと、自分の仕事が周りにどういう影響を及ぼすかが見えなくなる。ホワイト引越しとブラック引越しで学んだことでいえば以下のようになる。

客は無知だ。だから、差異を分からず安さ・早さを求める。
客はわがままだ。だから、自分の思う最低条件は満たしてくれる事を期待する。
客は優しい。ちゃんとやってる人には失敗でも遅くても許してくれる。それどころか、思わぬ幸運すらある。


これってブログや文章も一緒。

疲れきって書いた記事の9割はヒットしない。見返したくないような記事の事が多い。やりきった感はあるけど、それが消える感覚も早い。…だが、同人誌紹介の記事何かをやるときに僕が疲れたことはない。
代表的なのは「ロボと少女(仮)」というアニメを紹介した時の記事。その時にはアニメ監督の裏をかく気で「勝負」と意気込んでやった。ガイドブックにすら書いてない解釈を見つけて描くのはすごく楽しかった。書いてる途中ですらゾクゾク感が止まらない。

プロデューサーさんから「ジャズの生セッションの様な、その瞬間でしか生まれないアーティストの真剣勝負に似たライブ感を感じた」と言われたように、やってる方がそもそも楽しかった。
この感覚に持ち込めると、引越しの仕事も強い。引越しの作業自体は楽しい。筋肉つくし、一期一会で良い人に出会うこともあるし、作業にも達成感がある。それを早く、楽しくできれば、なかなかいい仕事だと思う。

ブラックで痩せた労働環境ではそれは無茶や無謀の中で客を考慮しないところでしか作れない。だが、ホワイトの中ではほのぼのと仕事をし、早く終われば給料がたくさんもらえる。…ゆるい仕事をしてる気分になる日も或だろう。だが、仕事を毎日疲れたものにしてるのは自分達の悪い癖だ。

それに経営者がかかってるとタチが悪い。人事屋が「採用者以上の人間は採れない」と言ったが、僕に言わせると「社長以上には企業は育たない」と言いたい。経営者が社員を私物化して、「君らを働かせないと、私が雇ってる気分がしない」なんて気持ちでやるから誰も仕事をしたくなくなる。見えないところで手抜きをしたがる。外部不経済(引越しなら危険運転やマンション破損など)をまき散らす。(「疲れた」ではなく、「疲れるまで仕事する快感に憑かれる」の間違いをまき散らしてね。)

そんで、誰も依頼しなくなる。…引越し一つ楽しくやらせられん会社に俺の荷物を担がせたくはないよ。


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