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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

【Pixivにて公開中】つくしあきひとさんの同人誌「スターストリングスより 」が…心がぶつかってて、泣ける。

同人誌 マンガ棚

前回、柊正という絵師の同人誌『オハナツミ』を紹介したら思いのほか、思いのほかだったので、もう一作紹介する

今回はつくしあきひとさんの「スターストリングスより」という作品を紹介する。

そして、これがスターストリングスよりの表紙。(※コミケの集客用ポスターなので、下の方のデザインが若干冊子とは異なります)

あらすじ

主人公のコロル(画像の彼女)が星と星の間に通った糸を渡って自分が知らない向こうの星に冒険していく話。
タイトルの「ストリングス」というのは弦楽器やその演奏の事を指し、天まで続いている糸に弓をこすりつけた事が物語の転換点になっていくことからこの「ストリングス」というタイトルが付いてるみたい。

作者紹介
つくしあきひと』さんのサイトはこちら。
◎ドアビートル◎



この作品はPixivで無料公開されているので、ぜひ見て下さいね。

www.pixiv.net




たとえ見えなくても『希望を持ち続ける』という事の大切さ

例えば、『知らないから騙された』『知らないから、バカな目標設定をしてしまった』みたいなこと、ないかな?
子供の頃、ウルトラマンになりたかった人の何人がアレを着ぐるみだと知ってたか?小学校を卒業した時にプロ野球選手になりたかった少年達はあの人たちの収入の半分が税金で消えてしまうばかりか、10年位しか仕事の出来ない厳しいお仕事だとどのぐらいの人が知ってたのやら…。
女の子だって、プリキュアになりたい奴、お嫁さんになりたい奴はその実態をどの程度知っているかは非常に疑わしい。

でも、子どもはマジなんだ。
マジでウルトラマンプリキュアがいいと思ってるからそれになりたいし、しかもそこに対して余計な計算とか疑いを持たない分マジなんだ。

大人になり、歳を重ねていくと色んな事を知ってできなくなってしまうから、馬鹿にすることはできない。
バカなことだとは思うけど、それはそれですごいことなんだ。

「未来」は見えないけど、努力をしなければ「今」も見えない。
そう思って子どもは「今やること」を「かっこいいもの」「いいと思うもの」から「夢」を作っていき、そこに対して笑ったり泣いたりが本気でできる。

『スターストリングスより』はそんなお話
コロルは自分の住む星の中で一人だったからこそ、仲間の存在を「良い」と思い、向こうの星が見えるわけでもないのに、誰かがいると信じて旅にでた。

この同人誌の絵柄を見たときに、僕は「メルヘンだから、これで友達が見つかって歓迎されて帰っちゃう話(浦島太郎的な感じ)」だと思ったが…違う!
ちゃんと、挫折を書いてる。自分が思っていた事情とは全然違っていて、糸をたどってたどり着いた場所には誰もいなくて落胆する。

そこで落胆する姿を書いているところがこの同人誌を僕が購入してから何度も読み返した理由だ。

僕らはどんなに辛くても『明日が来る』んだ。
坂本九の『明日がある』みたいなポジティブな意味ではなく、本当は『自分の失望や落胆を明日も引き継がないといけない』と言う意味もあるんだ。

どっちがいいってことじゃなくて、真実は「明日に投げることもできるが、引き継がざるを得ない部分もある」んです。今日できなかった仕事を妖精さんがやってくれてる?そんなわけないでしょうが!

『目標や夢』が自分の思っていたものと違う時にどうしていくか?その次も自分の想いを信じられるか?他人を信じられるか?そもそも、頑張り抜けるのか?

この作品で表現されていることは【若いうちに味わう挫折とか葛藤の繰り返しの縮図】だ。

歳を重ねることに痛い目にあいたくないから人はズルくなる。妥協したり、我慢したり、手を出さないことで自分が傷つくことを避ける。…それを「知恵」と言う人の意見は事実ではあるが、それで手に入るものが少ないことも事実だ。

正面から挑んで、失敗しても、わからなくてもいいから挫折する。挫折した後こそが人間の本当の真価が試される。…現代人に贈りたい一冊があるとすれば、僕はこの本を選ぶ。メルヘンな絵柄とは違って、中身は綺麗な熱血でまとまっている。本質的な部分を「人の批判じゃなくて、コロルの生き方一つだけで表現している」というところがすごい!

失敗を恐れる心、目標が自分の思い込みと違って挫折するところ、夢があるから努力できるところなどはとてもリアルな表現だ。…この話を貫く重厚な価値観を寄り多くの人に呼んで欲しいと心底思う。そして、それを読んだ上で失敗を恐れないで、コロルみたいに自分のやりたいことに希望を見出して欲しいと思う!


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圧倒的な『手書き』感ッッッ!!

とにかく手が込んでる!!

だから、トレース・トーン・コマの再利用や背景の省略・台詞を大きくする・コラージュを貼る・難しいカメラアングルは書かないと言った『描かないテクニック』がはいっぱいある。これは商業用・同人問わない。
作品が仕上がらないと元も子もない上に、面白いモノが書ければそれがどんな道具を使ったから悪いとは思わない。

でも、もしも「描かないテクニック・技法」に逃げずに、コツコツ書いたのが、素人目にわかる作品があったら??
そこが、

この作品はその点で作り方が「実直」だった。
トーンやトレースだと思われる部分は見た限りなし。背景・人物・動物・小道具・服装全部手書き!一切の妥協がない。おまけに1つ1つのコマが大きめで、細部まで書き込まれている。(好きな人が見れば、パラパラめくるだけでニヤけてくるようなデキ)

最初の画像を見てもらえば、わかると思うが、髪の毛も衣装も手間がかかるデザインにしているのに、それを全部書いている。手間暇をかけているとわかるのは髪や服・背景など目に見えるところだけじゃない。カメラワークの種類も多いし、コロルの目の作画だけで結構な種類がある。(あまりにも、よくできてたので、見返して検証してしまった)

大変だからみんながやりたがらない事、やる時間がないことをワザとやってる。…いや、【やるスキルがあるからこれだけの作品ができる】というべきか。


とにかく、そこがすごかった。
デジタルで見ても十二分にすごいのもPxivを探すとあるんだが…同人誌は紙が大きいぶん、紙媒体の方がすごみが出る。

ぜひとも紙で、つくしあきひとさんの作品をチェックして欲しいですね〜

というわけで、つくしさんの作品を貼っておきますね。


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