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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

他人という自分を罵倒する〜人気AV女優「幸せになれないとか言われたが、仕事のせいじゃない」〜


「ここまで人間とは醜いものなのか?」

と思うに至った事件があったので、その話をしていきたい。聖書に「広くて大きな門が滅びの門だ」と書いてあるが、これはあながち嘘じゃないんだろうね。 だって、人間は無自覚に醜いもの

お品書き

  1. あらすじ
  2. 人を非難するという卑怯さ
  3. 3.11でエリートが役に立たなかった理由
  4. 真実とは「嫌でもわかる」モノ
  • あらすじ

今回もはじめに言っておくけど、私はこの当事者である「横山美雪」さんについてはYouTubeフットボールアワーの人と絡んでいる動画を1回見ただけ。(しかも、その動画を見たのは1年ぐらい前で当時はその人がなんの人かわかんなかった)

つまり、その人に私情があって擁護する気なんぞこれっぽっちもない。その前提だけはご理解ください。(要するにこれを別の人が同じことを言っても僕がする行動は一緒です。)

■あらすじ
話は人気(らしい)AV女優の横山美雪さんのブログ上のこの発言がライブドアニュースで悪質に切り取られたことから始まった。

(前略)この仕事がきっかけでいいひとたちにめぐりあえて、可愛がってもらえて、教えてもらえてやっぱり温かい場所が好きなんだって身に染みて、自分も温かい場所にいれるような環境にしなきゃと思ってそうやって仕事してきた。この仕事してるからかわいそうとか簡単に誰でも股開くんだろとか、結婚できなそうとか幸せになれないとかどこの誰か知らないひとに言われたことあるけど、そんなの仕事のせいじゃない。惨めな思いしてこの仕事してるんじゃない。恥ずかしいとか思ってない。結婚だってできると思うし、子どもだって幸せにできるさ。だってみんなと同じ人間でしょ?職業違うだけで同じ人間でしょ?そこに優劣はないはず。間違ってるとか正解だとかひとはわたしの意見に対して言うけどそんなのどーだっていい。わたしは賛成されたくて言ってるわけじゃないし、味方がほしいわけじゃない。もちろんできれば反対もされたくないけどさwわたしの中で大切なのは、わたしはこう思ってるよって"発信"すること。横山美雪はこういう人間ですよって発信したいんだ。(後略)  【出典・横山美雪のこんなの初めて】より

僕はこういう風に経緯がわかるように長めに切り取ったけど、そういう切り方をしないメディアでは【「職業が違うだけで同じ人間なのに、(AV女優は)幸せになれないとか言うな」と言ったことが物議を醸している】という切り方になっている。(ライブドアニュースより)

『AV女優という商売柄、メディアの食い物にされるのは仕方ないことかなぁ』と思っていたんだけど、ネットの連中の反応を見ていてると、どうもそうじゃない。
というのも、そのライブドアニュースも大概なのですが、その2chの反応を載せた【痛いニュース】というサイトの反応があまりにもひどい!(痛いニュース以外も少しみたけど、かなりひどかった。例えば、ニコニコニュースにもこの記事とTwitterの反応がある。)

ネットで語られていることなのだから、ちょっとこの人の名前を打ち込めばブログに行って調べられるのに?それもせずに「肉便器が喋ってる」だとか「厚顔無恥」だとか言ってる。
『…そっくりそのままてめーらに返したいよ!』というような台詞を平然と吐いてしまう見苦しさを見て「これはちゃんと解説したほうがいいなぁ…」と思ったのでこのネタをやることにしました。

  • 「人を呪わば穴二つ」の意味

昼間に書いた「同人誌の話」でも、語ったことですが、人の悪口や否定を頭ごなしに言う人は自分自身に悪口・憎悪が跳ね返ると思ったほうがいい。

この場合ならAV女優に「幸せになれない」とか「結婚できない」という言い方をするのは卑怯な言い方だと思う。

自分がAV女優が嫌なら嫌でいいし、僕だって好意にしていた女性がAV女優だと聞いたら、ためらう。

だけど、ちゃんとこういうね。「私は周囲の人にあなたの職業を説明できる自信もないし、ましてや偏見を一緒に背負う覚悟なんぞありません」と。そりゃ「性病が怖い」とか「どうしてもエロの対象としてみちゃう」とかそういう事もあるよ?だけど、それって全部自分側の事情じゃん!相手がそうだからというよりは相手に対する自分のリアクションであり、全員が自分と同じ対応をするとは限らないわけだ。

健康ならいいという人もいるし、気が合うなら職業なんぞ関係ない人もいる。(偏見がどの程度のものか実際にTwittermixiでアンケートをとったが、性格が合えば、健康ならば、と歩み寄る姿勢がある人がほとんどだった。)

これって、AV女優の彼女への批判だと思うから批判者の言っていることがさも正論のように思える。

だけど、僕は「論法そのもの」がおかしいと言ってる。何がおかしいかというと「みんながそう思ってるに違いない。お前のような奴を僕と同じく幸せにもしないだろうし、関わりたくもないと思っているに違いない」という前提で「お前は○○」だと、自分の意志や態度を言わずに相手を避難する論法がおかしい。

自分の「嫌だ」という嫌悪感すら口に出せない臆病者が相手のことを批判する資格ってあるの?僕はAV女優ほどすごい経験はしてないけど、そういう卑怯者をいっぱい見てきたから同じ角度の方を見ることはできるよ。
別に、幸せか・結婚できるかはその女優の自助努力の問題。それを他人がいう資格なんてない。図が高いよ。僕は友達からも親からも「お前みたいな奴は…」と言われたことがあるけど、それは結局自分の醜い部分・嫌悪感を相手にぶつけることでしか表現できないんですよ。「残念だけど、僕はあなたのことを好きになる度量がありません」と言えないんですよ。

「あなたが嫌い」と「僕に好きになる度量(感性)がない」は同じ意味だけど、全然違うぞ?

そういう繊細さすらない人がAV女優を肉便器呼ばわりしてるの?いや、あんただって一時ソースも確かめずに人に噛み付いてる獣じゃん!国会中継とかブログの発言みたいに確かめられるものは1フレーズで批判する前に確かめたら?僕はつくづくそう思うよ。

  • 職業も学歴も「人のために」なるんじゃない

もう一個バカバカしいと思ったのが「お前はAV女優であることを子供に言えるのか?」とスレッドに書いていたやつが結構いたことだ。

そもそも、言う必要のないことをわざわざ言わなくてもいいだろうし、子供の憧れる仕事何かやってる奴がどれほどいるか問いたい。…が、そうでなくとももっと根本的な疑問がある。

それは「職業って自分の権力や立場を振りかざすために選択するものですか?」と言うこと

何度も言うけど、AV女優という職業に特別愛着もないし、擁護するほどいい商売だと僕も思ってない。だけど、子供に自慢することが仕事のステータス・目的意識であるかのような質問を何人もの人がぶつけているさまを見ると「だから、日本の役所や大企業はダメになったんだなぁ…」とつくづくそう思うよ。

はっきり言うよ。役人・弁護士・研究員以外になりたい奴は東大と京大に行くな!

最近、なんだってそうだ。「欲しくもないけど、金になるから」と言う理由で、コミケで徹夜したり、銀座で無料のダイヤモンドの配布の噂を聞いて並んだり?特に学びたいこともないのに大学行ったり…。したいこともないけど、大企業受けたり。

なんなのさ?そういう奴って。

僕にはその質問をしている人が『仕事を振りかざすもの』と勘違いしているように思えて仕方がない。仕事をするのは本人だし、楽しさや収入に満足できるかも本人が決める事。もちろん、職業病・職業による弊害なんかも全部ね。

子供なんてその次にあるもんだよ。職業の弊害なんぞ自分が嫌でも知ることになるし、恥だと思ってもやっちまったもんはもうどうにかなるもんじゃない。まして、開き直って言うことでもない。

変な質問だと思ったね。

  • 相手をバカだと思って話しているが、僕にはそうは見えない。

さっきも話したけど、「自分の職業を起因とした功罪」なんぞ自分が一番よく知ってるんじゃないのかな?嫌でも体感するし。

AV女優になる人がなったとき、なってるときに「セックスが好きで」とか「目立ちたい」とか言ってなった時はどういう商売か分かってなかったのかもしれないし、偏見で見られる覚悟もないのかもしれない。

だけど、横山美雪なる人をWikiで調べた限り、4年もAV女優やってる。

僕はブログの文だけを見れば、表も裏も知った上で「色々いう人もいるが、それって自分が選択していくことだ」というポジティブな意味で言っているように思えるが、どうもレスやtweetを見るとその前提がぽっかり抜けている。

「なんでAV女優がそんなたくさん金をもらえるか知ってるか?」とか言う人がいたのはまさにそういうことで、そんなのは自分でもわかるだろうさ。

肉体的にどうかは仕事によるだろうけど、精神的に追い詰められていく感覚は常にあると思うぞ?友達や親に対する背徳心もそうだろうし、自分の知っている人が堕ちていくところも見るだろうし、何よりも他人様にはえらく批判される。
それも、自分のことをオカズにしている奴から偉そうな口をきかれる事だってありえない話じゃない訳だ。いや、むしろそれを考え始めることで人間不信に陥る人だっているんじゃないの?僕は男だからそんな商売したくてもできんが、もしなったらそうなるだろうね。
真偽の区別がつかなくなることが嫌になるだろうね。本当のことを求めたくなる。自分からウソのおおいもの(作られた興奮、作られた声、一時的な富)に飛び込んでしまった事で精神的にはグラグラになるんじゃないかな?

それを自覚した先にある言葉だと思って捉えると「この人は冷静な人だなぁ」と評価できる言葉だと思うのですが、それをやってる人がほとんどいない。…僕にはそれが恐ろしくて仕方なかったね。
差別をしてる・してない以前に、自分の偏見に満ちた愚鈍さを相手のせいにしてぶつけているように見える。僕にはそう見える。

僕にだって嫌な部分はある。人の事をよってたかって叩こうとする奴とか、頭ごなしに批判する奴とか、真面目にやってる奴を蹴落そうとする奴には憎悪にも似た嫌悪感を覚える。ドロドロした部分は誰にでもあるだろうけど、僕はそれを認めた上で、自分が嫌だと思うものをはっきりと「ヤダ」と言うことに使おうと思いますよ。


無意識にドロドロとした部分に気づかないで相手を叩きつつ自分の愚かさがポロリと溢れて逆ギレする奴よりはそっちの方がずっといいよ。