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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

アニメ評論『真剣(マジ)で私に恋しなさい』 7〜12話

アニメ

この国では男が少女好きならロリコンだと言われ、女が少年好きならショタコンだと言われる。『かわいいものを愛でる権利』すらもこの国にはない。自由?人権?逆差別のための口実を振りかざすのはもうやめなさい。(当ブログ管理人・TM2501)

…良いこと言ってるアニメだとは思うのだけど、言い方がまずい作品なんだよな。結局問題はそこに尽きる。

お品書き

  1. 政治アニメとしては評価したい
  2. 面白いもつまらないもいっぱい
  3. 完全に性別が転換しちゃったアニメ
  • まさかの政治アニメ!!

未見の方へ

どう見てもキャラクターデザインが麻生太郎の人が活躍します!!

もう、それだけでも見る価値があると思う(笑)

マジ恋は後半になってから、それも麻生氏の出番が増えてからというもの説教臭い・青臭いシーンが多い作品になっていったけど、それらの伏線を回収するために12話では直江大和の父親の回想シーンを挟み、麻生さんの登場となった。


今までの政治アニメは回りくどく政治・役人全体のあり方への批判、新しい価値観・視点の提示が行われてきたが、マジ恋はちょっと違う。
剛速球のド真ん中で現政府である民主党の、それも鳩山由紀夫氏が政権交代の時に語っていた「埋蔵金」の話を批判している。民主党を持ち上げた「労働組合(連合)」「左翼」への批判が入った内容になっている。(※連合と左翼の名誉のために言うと連合は鳩山政権で、左翼は野田政権で民主党に見限っています。)

だから、マジ恋に続いて政治批判をするような作品は「経団連批判」をやって欲しいですね。間接的でも直接的でもいいので。

色々政治ネタを書いてる私が見ても「いいのかこれ?」と思うぐらいの内容ですが…放送できちゃうのだから、この国の「表現の自由」というものがいかにすごいかを思い知らされる。民主党から放送の差し止めが入らなかったことも意外だった。
まして、銀魂という別のアニメで蓮舫さんのアニメ出演に伴って放送規制やネット上からの削除依頼が相次いだ直後であるだけに「まともなテーマなら放送しても良くてギャグ要因はダメ」という不思議な線引きに戸惑いを覚えましたね。

  • 詰め込みすぎた結果がこれだよ。

別のアニメを語った際に「アニメは20分×12話しか尺がなく、中途半端なところで切れない。だから、ゲームよりも脚本家泣かせだ」という話をした事があるが、マジ恋は「量的制限」が少ないゲームを圧縮してのアニメだったから「ゲームの全ての要素」を詰め込むことができなかった。

『エロゲーのアニメ化』が失敗する原因の一つがそう言った「消化不良」である。

他にも『ライターが未熟だから』とか『エロがないから』とか『アニメとエロゲでは作画の目指すところが違う』とか色々あるのです。だけど、最も大きな原因は容量が圧縮できないままアニメ化されてしまうことでしょうね。

その上でマジ恋は1月の後半に新作の『本気(マジ)で私に恋しなさい!S』の発売を控えているため、アニメはその宣伝としての役割も担わねばならない。宣伝である以上、本編で出番の少ないキャラを出したり、次に向かうフラグも残さないといけない。

だから、余計にごちゃごちゃする。

そんな難しい状況の中で政治・エロ・男キャラの活躍・恋愛要素・アクションといったじっくりと語れば面白いテーマを全部圧縮したためややこしい話になった。

だから、僕はアニメとしては評価しづらいところがある。

テーマ性としての『好きなものを好きと言って本気になってやり抜く』という事には同意です。正直このテーマで筋を通してくれたら、僕は身銭を切ってでもマジ恋の原作をやってたと思う。(※今のアニメの完成度だったら「家計が楽になったらやろう」程度ぐらいの惹かれ具合)

本当はどれか1つで作品が成立するものを5個も1作でやったから作品として成立しなくなった。例えば、政治に興味がある人は東のエデンみたいにある程度は「硬いアニメです」というほうが見やすいし、エロ目的でアニメ見ている人にとっては「なんか説教臭いアニメ!」「シリアスいらね」となる。アクションの作画なんて言うのは京騒戯画みたいにアニメが成立しちゃう。(京騒戯画は哲学的な要素を挟んでるから、作画を1回目に楽しんで、2回目以降に解釈する楽しみかたができるアニメ)

つまり、「ターゲティング」が不十分で「誰に見せたいアニメ」という目標がないままにアニメ化してしまった。誰が見てもこれに100点はあげられない。いいところはすごくいいけど、不愉快な部分も同じぐらいあるから70点以上を出せない。

逆に不快感があったから、ハーレムモノをドロドロにして最後に「俺は○○○○が好きだ!!」という話にもっていけたところは面白いと思う。政治の部分もそうなのだが、どれもこれもたどり着くまでに不快感が伴う作品で伏線を回収する脚本家・原作のライターさんの力に感心しつつも、釈然としない部分をもって終わってしまう。

だけど、アニメとしてではなく、キャラクターや構図を見ると見やすいと思える部分はたくさんある。その1つが「悪役5人組」「風間ファミリーの男衆」がすごくキャラが立っていること。ただの萌え・エロだけではなく、別の楽しみかたができる作品という深みがある。実際そういうゲームからのアニメ化だっただけに、面影を残しているところがよかった。

  • もっとも完全に性転換したアニメ

初代ガンダムぐらいからオタクをやってる人は「最近のアニメってなんで女の子が戦うの?」と疑問を持つだろう。私も漫画では未だに男が戦う作品は健在だが、アニメになると女の子が「萌え&強い」の両方を兼ねてしまう。不思議な風潮だなぁ…とは思っていたのだが、それが完全に完成したのが「マジ恋」なり「未来日記」だと思う。

とくにマジ恋は面白いシーンがあって、男が「俺の初めてを男に何か…」というごつい男キャラが自分の初めて(アナル処女(?))に言及する訳だ。

これってすごいことだよね。昔は男が戦うし、男が女の子を攻略するし、奪う側だったのに。
今や戦えないヘタレ男子に、女の子がアタックして、夜這いするアニメの時代ですよ。

そこらへんの性別の構図が完全に逆転したのが、このアニメの一番すごいところだと思います
ちなみに、主人公『直江大和』もヒロインの一人「椎名京」に夜這いされて「そんな、ヤドカリも前で…恥ずかしい(つд⊂)」という台詞があるぐらいだから考えようによっては「すごいアニメ」「すごい時代」だと思える。

昔の人がこのアニメを見たら「これって男の威厳としてどうなの?」と疑問におもったり、怒ったりするのですが…今日では笑ってみられる。

このアニメはそういう意味では「アニメ界」にも「社会」にも是非とも見て欲しいユニークな作品だと思いますね。アニメとしてのバランスや技術は悪いのだけど、中身は面白い。原作や次回作までやりたくなるようなしっかりと掘り下げられた作品だと思う。