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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

アニメ評論【僕は友達が少ない】1‐4話


せっかく原作も読んでいるので、そろそろはがないを見た感想を書いていこうと思います。今季最大の話題作(※前評判)をすごい作品について語っていこうか。

僕は友達が少ない 第1巻 [Blu-ray]

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原作についての評価が読みたい方は
ラノベ評論【僕は友達が少ない】
ラノベ評論【僕は友達が少ない2】
をお読みくだされ。

記事の内容

  1. はっきり言って、キャストで作品が読める
  2. はっきり言って、改変されすぎ。
  3. はっきり言って、好き嫌いが分かれる。
  • 上級なるアニメオタクはキャストで作品の路線が読める。

…私はちょっとしか読めないから上級ではないけどね。

今回実は上記の【ラノベ評論】の1巻のもので、「はがないのスタッフが【そらのおとしもの】のトップクラスだから、悪乗りしたエロ路線に走る危険性がある」と言ったら本当にあたってしまった。(見た人はわかると思うが、エロくないシーンまでなぜかお色気カメラアングルの多い不思議な作品。原作ファンから言うと「なぜかエロい部分ばかり先に抽出されて、会話やら話やらがカットされている」ことに気づく。)

最近の人だと細田守さん*1とか今石洋之さん*2とかヤマカン*3何かが監督及び重要スタッフだとどういう作品になるか予測できますよね…。逆にどんなものでも手がけるが故に予測がつかない人もいるけどね。(脚本家でも肌に合う人合わない人がいる…というのが結構検証できる訳で…。)

脚本・絵コンテに関しては「この人いいね」というのが結構ある。「そんなに差がつくのかよ」と思う方はノエイン鋼の錬金術師(1期)・サムライチャンプルのどれかを検証してみるといい。いい回と悪い回で恐ろしく差がつくから。(原画マンやらその回の作画監督にお任せするタイプの会社とそうじゃない会社という体質の問題や、下請けの技術の有無によって作画の質の変化・ムラが起こったり、安定していたりということが起こる。)

と偉そうに色々言ってみたが、私は自分で絵が描けないから「上級」のオタクにはなれていない。というのは「作画監督によってアニメの質が変わる」という検証がすごく苦手なんです。(以下の画像のように作画監督によって作画が大きく変わるので、絵がかける・見分けられる人は【この作画監督・原画マンの絵は見ればわかる】という人が居る。…ここまで行くと上級のアニオタ名乗ってもいいと思う。)

もう一つは女性声優が豪華な場合は【これは萌え一直線の路線になるだろうなぁ】という法則がある。(逆に新人・マイナー声優ばっかりの時は演技力を補完するために演出・作画が凝る。)まよチキという作品を見て気づいた事だが、その法則はこのアニメでもかっちり当てはまる。現に声優がすごく豪華だ。(声優名の後ろのかっこは代表作と役。)

羽瀬川小鷹  木村良平(東のエデン(滝沢朗))
三日月夜空  井上麻里奈天元突破グレンラガン(ヨーコ・リットナー))
柏崎星奈   伊藤かな恵(侵略!イカ娘(長月早苗))
楠幸村    山本希望(新人ゆえ2011の作品しかない。)
羽瀬川小鳩  花澤香菜化物語千石撫子))
志熊理科   福圓美里ストライクウィッチーズ(宮藤芳佳))
高山マリア  井口裕香とある魔術の禁書目録(インデックス))

…幸村だけ例外だけど、それ以外のアニメの名前をみて「聞いたことぐらいはある」と思わない人はオタクの中だったら居ないだろう。(※私もイカ娘以外は全部見たことある。)

放送されているTBSはアニメに力をいれているため、予算が潤沢なのだろうけど、相場観から言わせてもらえば、ゴールデンタイム・ノイタミナ枠・NHKのアニメじゃない限り、声優が有名どころぞろいの時は声優にエロいことを言わせて声優を活かすアニメ作りになりがちな傾向がある。(全部とは言わないが、相場はあるわけで…)

  • お茶の間オタ小説な原作から萌えポルノアニメ路線へ

「あんだけ話題だったものを蓋を開けたら萌え豚アニメかよ!」
と言いたい視聴者がいると思うから言わせてもらいたいことがある。

原作ファンからすれば、ものすごく改変されているので「時系列改変してまで萌えに走るとは思わなかった」というのが私の本音です。

はがないの原作の面白さは「生徒会の一存」みたいな感じなんですよね。個性的な人達がやまなし・おちなし・意味なしの漫談を繰り広げて、それが面白いと言う部分が6割。2割がエロいシーンの描写。残りの2割ぐらいとしてストーリー性がある感じ。
ところが、なぜかアニメの質としては「まよチキ!」っぽくなってる。別に普通のところまでエロシーンになるようにしたり、声優に恥ずかしい台詞を読ませまくったり、ストーリー性が多いシーンや漫談のシーン・会話としての間などはとことんカットされて、話が平面的になってしまった。

私がワーストアニメとして「神様のメモ帳」というアニメを挙げるのですが、そのアニメと同じ傾向の脚本になっているからすごく怖い。というのは神様のメモ帳も原作の時系列をバラバラにしてしまったため、アニメの視聴者が設定・伏線を追いかけられないという状況に陥ってしまったという事がある。

今回もはがないは1〜3巻まで6〜8月という時系列があってその時系列と共にストーリー性がある部分や読者の理解力に応じたストーリーを持ってくるように組み込んである。が、そういった原作の配慮が生きてこないような並びであることが私には「萌え狙いで原作を間引いた」ようにしか見えない

原作者の配慮をも潰してまで成し遂げたい意図があれば、別にいい。だが、原作の読者にせよ、原作者にせよ「改変するならば原作より面白くしろよ」と思うのが情だ。そこらへんのプレッシャーをどうするかがアニメ脚本家の技術なのだろうが…今後争点になってくるんだろうなぁ。

  • アニメオタクにも何種類かいる

男でも女でもなく、オカマ・女に見える美少年・スカートが似合わない女の子が居るみたいにオタクにも何種類か居て、その相反する存在が「萌え」(女性なら「ヤオイ」)と「燃え」だ。

ざっくりと言えば「燃え」のアニメオタクはSFやロボット、バトルモノといったストーリー性やかっこいい戦闘シーンを期待してアニメを見る連中で、「萌え」(ヤオイ)のオタクは主にキャラクター性を重視してアニメを見て、キャラクターを好きになれるかどうかが焦点になってくる連中を指す。

このアニメは明らかに原作を改変したことで「萌え」のオタクを狙った作品になっている。私は商業的な観点で見ても、原作ファンとして見てもこの戦略は甚だ疑問を呈する。

というのは「萌えアニメ」が真の実力を発揮するのは「共有」という現象を経ることにあるからだが、【ニコ動配信をやらない】という戦略をとったからだ。リアルタイムで意見交換しながら見るとオタクネタにせよ、萌え(エロ)シーンにせよ盛り上がるのだが、一人で見るとそれをクスクス笑うだけでそれ以外の時も普通にアニメを見るしかない。

「共有」する事でほかの人と「そうだよな」とか「これの元ネタはこれなのか」とか言いながら見られるが、共有しないことでこのアニメのマイナス面に目が行きやすくなる。それが平面的なシナリオであったり、エロばっかりのカメラアングルであったり、痛々しい子供のセリフだったりと色々あるが、これらは共有すると誤魔化しが利きやすい。(リアクションやツッコミが面白いから飛ばさなくても楽しく見られる)

はっきりと言えば、今テレビで流されたものはほぼ全部どこかの国(主に支那・途上国)で不法に流されていると思ったほうがいい時代だから、どうせなら開放したほうが良い。

例えば、攻殻機動隊押井守作品みたいな作品なら無料で流されても【名作だから、買おう】【手元に置いてこの作品を語るだけでインテリっぽい】という事から買う奴はいるだろうけど、やまなし・おちなし・意味なしの作品というのは話の種の側面の方が大きい。(普遍的なテーマ性が強いものは世代や時代を超えて「これ面白いぜ」ということが言える半面、そうではない作品についてはタイムリーな部分を生かさないといけない。タイムリーだからこそ商業的・世論的なメリットもあるが、タイムリーだからこそ戦略が限られるという見方だってできる。反対に普遍的価値観を追求した作品・硬派な社会派アニメにも欠点だってあるため、それについてはコンテンツを扱う人間がどうするかを考えないといけない。)

だから、テレビよりも発信力のあるネットで流したほうが良い。それも権利が把握しやすい場所で流してしまう方が一部は収入になるのだから、「門戸を開放しているのに、不法なところに行くとはなんだ!」とものが申せる。(実際、ネットにアップしたアニメやテレビ番組が重宝される理由は「放送していない地方がある」からで、その障壁をとっ払う事で不法にアップする人は必要なくなる。)

詳しいことは「FREE」というビジネス書に書いてある話なのだが、日本のエリートはいつまでも「法律に書けば規制できる」と思っているが、一度生まれた技術を使いたがるのは人間の性分だ。脱原発派とダウンロードを禁止する人間はそこら辺をわかっていない。本当に規制したいならニューヨークの市長みたいに片っ端から捕まえる事だが、それが如何に行政コストのかかることかを考えれば、時代に適合した新しい商法やビジネスを考えたほうが現実的であることは言うまでもない。

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そのコンテンツ、その顧客、その時代にあった商売ができなければどれだけ資本を持っていようが商売は成り立たない。このアニメにはそういう「商業的・経営的・戦略的失敗」が目立つため私なりにダメ出ししておこう。(「萌え」という路線の中ではあるが、アニメとしての作画は良い出来だし、声優もいい演技をしている。ところが、その放送や販売促進などの外枠の戦略で失敗している。…日常というアニメでもあったことだけどね。)



*1:サマーウォーズ時をかける少女などの監督

*2:天元突破グレンラガン、パンティー&ストッキングwithガーターベルトの監督

*3:涼宮ハルヒの憂鬱(一期)、らき☆すた(四話まで)、かんなぎ