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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

アニメ評論しようず〜神様のメモ帳②〜


完全に私の怒りを買ったので、この話をしたい。

  • 原作の持ち味を完全に殺しきったアニメ

以下の動画【神様のメモ帳】第四話を見た僕の感想は上に書いた一言に尽きる。

私は神様のメモ帳についてはよくも悪くも関心があってなんども言及してきたが、このアニメを見て原作者が可哀想になってきた。すごく好きな原作ではないが、物書きの端くれとして怒りを感じるね。

短編・長編問わず小説、キャラの小話、あるはキャラすらもない評論文でもそれを複数回書けばわかるんだよ。書き手が何に気を使っているか、書き手の持ち味は何で、何を作品に盛り込みたいのか、伝えたいのか、どういう文学的演出で書いているか…俺に言わせれば、中学の国語の授業で小説かけばいいと思うね。そうすれば、少しは相手の気持ちがわかる人間になるし、国語で作家たちが書いたものでなされる演出がわかるようになる。

書きたいけど思い浮かばないなら、私のブログに書いてある【魔法使いモノ】【学園恋愛モノ】を読んでその続きを書けばいい。(むしろ自分が書いたものをどう改変していくか見てみたいのでやって欲しい)私のでわかりにくかったら何かのアニメ続編だっていい。

…話を戻そう。何がどう殺しきったかというと【萌えアニメ】にしてしまったが故に原作の持ち味であった【リアリティーのある心理描写と読者を惹きつけるストーリー展開、テンポの良さに加えて時間軸をわかりやすく書く読者への配慮】と行った部分が欠落している。原作ですら設定は批判したけど、僕は描写については評価しましたよ。ストーリーもオチに納得いかなくて起こったけど読み外しを誘ったり、伏線を張ってそれを後で生かしたりするのがうまかった。

だから、この作者は好きだ。…作品は嫌いだけど。

  • 泣き所で泣けないアニメ

僕が本編全部見たのに面白くないアニメとしてよく挙げているのが「とらドラ」と「AngelBeats!」と「とある魔術の禁書目録」であるが、この3つも神様のメモ帳も共通点がある。

それは【泣きシーンで泣けない】こと。それで中身が薄いなぁ…って思っていると一部の人では評価が高くて、理由を伺うと「天使ちゃんマジ天使」とか「大河がかわいい」とか「ビリデレが…」と言った感じなのだ。
…それも作品の一部であることは認めるけど、ストーリーとしてしっくり来ないところがあると手放しにその作品に感動できない私のような人種の声がちいさい(けど少なからずいる)という実情は虚しい。
どこがおかしいの?設定や心理描写ほどの矛盾がある。わからないところがあるからそれが飲み込めず、感動できない。特に典型的なのがAngelBeats!なのですが、本題の話をしたいので、詳細はもの長ったらしいまとめWikiにおまかせします。→ABまとめWiki


話を戻そう。そうした事実をみると私は内田樹さんの「下流志向」という本を思い出すのです。

今の若い人たちにはその「穴埋め」作業をしていないらしい。自分がわからない言葉が、あきらかに彼らを読者に想定しているメディアの中に頻出していても、それが気にならなくなっている(出典・下流志向P24「わからないことがあっても気にならない」より)

私はアニメを見ていて、設定の矛盾や心理描写が変だと感じるところについて徹底的に追求したりほかの人の意見をきいたりして調べるのですが、どうやらそうじゃないアニメの見方をする人もいる。だから、自分のような疑問を抱かずにアニメを見た人から【硬いことは気にしない】と言われてしまう(いや、硬くねーだろ!)

これは内田樹さんが学生を見て【どうして感じがわからない事について疑問に思わない】【自分のわからない言葉に対して歯がゆい気持ちにならないのか】という疑問に似ている。

だから、泣けるシーンだと推奨される、登場人物が泣いて物語の一区切りを迎えるシーンで涙を共感することができない。それ以前に説明して欲しいところが山ほどあって、そこが詰まって彼らの心理がつかめない。例えばAngelBeats!ならはぁ?って行っている間に感動(?)が一人歩きしていくし、禁書目録についても『いや、その説教されても相手分からんだろうよ』と思ってもまさかの超理解!!

上記以外の作品だと化物語もその一つなのですが…もう言及するのも面倒だ。次へ行こう。

  • 所詮は萌え【だけ】アニメ

神様のメモ帳の作品の変なところは以前に書いた通り、『アニメの変なところ』『原作の変なところ』があります。よくも悪くも『ラーメンとアイス』みたいな組み合わせで、斬新で面白いところと不調和なところとが作品の中に入り交じっている感じです。(合わないとは言ってないからな。名古屋では本当に甘味とラーメン出す店が実在する。それどころか、大人気。)←「スガキヤ」で検索!…もし、食べたことある人いたらあれの甘さをコメント欄で語ってくれると嬉しいです。私は名古屋に2時間以上滞在したことがないのですよ。
でも、
このアニメに関してはラーメンに例えると『ネギラーメンの麺・チャーシュー抜き』なんですよね。…原作の表現で言えばそうなる。そこで、疑問が生まれる。
Qネギが増えてるけど、このネギってこのブログでは何と定義するの?
A、萌え。麺は連続性で設定、肉は原作の中にある盛りだくさんのストーリーと捉えていただけると嬉しいです。アニメという器があって、その中に萌えと、キャラクターという話のダシ(スープ)があって…こじつけ感がすごいですね。でも、それだけなんです。

それでニコ動のコメントを見たときに私はあれ?と思った。
あんなに安直な展開でいいの?不完全燃焼な部分が作中の中に余りにも多いのに?だって、疾走した理由も謎だし、帰ってきた理由も謎なのに、なぜか感動?冗談じゃない。よしんば生きていることを知った人から感動しているのだとしても…アイスも食わせろという所が泣き所になるのがやっぱりおかしい。あれだけラーメンを食って味見て置きながら…いや、ラーメンで追いつけないオヤジにアイスの味だけは認められているから泣いたってことなのだろうけど…それはそれで唐突すぎるアイスが本編で1度も出てきてない日にこの終わり方をすれば、初見の視聴者には不親切だ。まとめ方として。

そういう事を真剣に考えるわけでもなく今回の話はよかったという人の理由がやっぱり萌え。アリスが可愛い、サラシをかがれるのを嫌がるミンさんの表情がいい。…萌えをポルノ扱いする人の気持ちもわかるよ。だって、本編が謎だらけでも萌えがよければ『いい回だった』という視聴者が多くいるんだから。

  • 萌えってのはな…

何度も言うけど、【ストーリーやキャラ設定がしっかりしているからこそキャラに惚れる感動】ですよ。なんか、変態容認の語にする人が多いのはすごく残念です。

私は萌えが普遍的な要素を妨害しない作品、普遍的な部分と両立する作品は好きですよ

だけど、神様のメモ帳はそういう部分がごっそり削り取られている、小説でのキャラクターの理解を深めていったからこそ、そのキャラについてじっくり読みすすめられて、感情移入してキャラが動く様に納得しながら読める安心感がなくなっている。…そこが大きな問題に感じます。

アニメオタクやアキバの文化を否定する気はさらさらないですが、萌えだけで「この回はよかった」「この回は悪かった」「ロリが出ているからいい」「ハーレムだともっといい」「女の子が奉仕してくれるならさらにいい」っていう価値観のアニメばっかり出回ったり、それが評価の大きな基準になっている作品が今季は多すぎるから私はうんざりしている。

…オカズなんだよね〜主食じゃないんですよ。(どういう意味かは読み手に任せるけど)

続く→http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20110904/1315148261


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追記・この作品では暴力団(侠客団体)による私的制裁のシーンが原作であり、これらと業務提携しているという記述がアリスの口から出ています。原作ファンはその私的制裁の恐ろしさを分からずに僕にクレームを出してきた人がいたので、少し反発させてください。

フィクションだから「勧善懲悪の名の下」という大義名分が付きますが。実際の私的制裁の現実はこれです。まして、原作では薬物中毒の弱った人を殴っているのですから、この動画と何ら変わらない。それを擁護する人達というのは文章読解能力以前の問題として、想像力の欠如から疑いたい。原作の最大の矛盾がそこにあるから私はこの原作をシナリオ・設定としては支持ができない。(嫌いというよりは安直で現実味が欠如しているように感じる。)


…文章に書いていることしか読み取らないでフィクションが進むならそれは原作者が込めたメッセージすらも否定することになる。書いていることからそれ以上の事を想像し、善し悪しを判断するのが評論であり、読者という立場なのだ。