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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

焼酎を飲みつつ東電OB取材


本題に入る前に、先週のお題になっていた質問についてを書いてみた。(※これ本文に関係ありますからね)

Q、大人になったと感じる時は
・付き合いが広がり、幅広い世代や職種の方と話すようになった時。
・常識や他人の嘘といい加減と浅はかさに気づいた時。
・評価された時。知識や努力や資質などを人から評価された時。

東電のOBに話を聞きに行く機会があったので、その話をします。

  • 今年75歳だが、未だに大学院に通うバリバリ元気なおじいさん

父の昔からのマブダチというか…大先輩というか…そういう関係の方だったので、父が遊びに行くことを機会に『東電の真実が知れるけど来る?』と誘ってきた。私はいわき市取材に行って今回の震災については多面的な角度で情報を得たいと考え『Yes』と答えると、私も18年ぶりぐらいにその人との対談が実現した。(僕は記憶にないが、私が赤ん坊の頃にその人とは会った事があるらしい。)

75の長老を筆頭に亭主関白に敷かれる奥さん(時代かな?)、他旧友2名と私達親子の計6名で、焼酎と持ち寄った食品を肴に話を始めた。すると、早い段階で東電の話になった。

  • 東電とは古い企業である。

歴史の話ではなく、東電そのものの体質の話をしている。どのぐらい古い企業かというと…こんな感じです。

東電が古い体質の企業だといえる3つの理由
実は社員が世襲で、取引先からも『あなたのお父さんの事は知ってるよ』といわれる事が良くある。あるいは社長の顔を見るなり『こいつのオヤジもを知ってる』『息子も東電だったね』と本人が言い出した。
学閥社会。それも東大至上主義インタビューしたおじいさんも世間ではエリート大学の一翼を担っているスポーツでも学業でも、政界でも有名なあの大学です。しかし、東電では落ちこぼれ扱いなのです。(そのため、手柄を立てて幹部になっても、役員や社長になる事はかなわなかった。)
会社に居る人間が古い。これはインタビューした人間のアナログ振りをみてということもあるが、実はそれ以上に東電の現役の社員がメディアリテラシーのなさを見てもらえばわかると思います。インターネットで爆弾発言をした社員がたくさん居る事もそうですが、テレビで会見する人たちもそうだ。世の中の人間がどういう頭の構造で、何を見ているかがまるででわかってない。

  • エネルギー企業の冷戦。

保守的の家庭の人で先祖の話とかをしたり、きっちりと神棚が家にある家庭です。あれこれと質問をしていると『赤旗の方ですか?』『朝日新聞ですか?』と冷やかしで問われたので、何かあったかと聞くと、東電は水面下で共産党の工作と戦っていた歴史があるらしい。

コードギアス攻殻機動隊など、アニメの世界で革命家が出てくる時は都市のインフラを麻痺させる事に重点を置き。これは、現実の革命家達も電力を遮断する事で革命を有利に進めると考える実例があり、東電の中に労働組合員を忍ばせてみたり、東電に共産党が裁判をしかけてみたりと様々な工作を東電に仕掛けたところから来ているものだと思われます。(この取材で初めて知った。)

よほどその時の因縁があるのか、『露助』という発言がその人の口から出た時は『古い言葉が出たなぁ…』と思いながら聞きました。(※今の20代ではほとんど知らない言葉です。私はある特撮作品*1で見たため、知っていたがたいていの20代は露助とは何かも、菅直人市民運動家として何をしていたかも良く知らない。下手したら、学生運動とはなんなのかもしらない。)

というわけで、聞いていてジェネレーションギャップが酷いと思うシーンが多かったですね。

ちなみに、東電にゆすり・たかりにくるのは左翼や労働組合・周辺住民や漁業組合だけではなく、なんと『ヤクザ』まで来るそうです。…官僚気質な人間はこういう時にリスクをとらないからお金を渡してしまうそうですが、そういう政治対策がとにかく東電は多いそうです。
だから、『創業者を除いて、すべて文系の人間が社長になり、技術屋に社長は務まらない。』そうです。

ちなみに、清水社長は東大閥の人間でない事や資材調達という『お客様』側の職業である事からこういう有事には向かない人間だと指摘しておりました。(『謝罪する時にわずかにアゴをあげるだろ?あれが慣れていない証拠だよ』だそうです。)

  • 埋蔵金という言い方は好かない。しかし、使っていないお金というのがないわけではない。

電力会社の資本の膨大さは色んなところで耳にすると思う。その人が教えてくれた事は『『発電所』『変電所』を作る予定地として土地を確保したが、実際には余ってしまって土地だけを持っているケースが東電には多くある。』という話。

元々、東電自体が設備投資に熱心な企業であったため、過去から蓄積された物は多い。(しかも、官庁と違ってメスが入りにくい。)

そこで私は
『賠償金は人件費より資産の処分だ。その方が社員のインセンティブルを下げずに行えるのだから、役員は絶対値で庶民並の給料、その他は賞与だけを返上して後は使っていない資産の処分・譲渡・リースへの切り替えと新規採用の停止で対応。その上で、足りない分は超長期社債の発行で対応。(20キロ圏内すべての損害を一括で払う事は不可能なので、長期的に分割で払う文言を調整して、10年単位の時間をかけてでもほぼ東電と電力業界の自力で払う。)』
というプランを掲げている事について問うた。すると、父が
『東電ほど膨大な資本・土地・株式を持っていると確かにそれが可能だ。しかし、それだけ市場にもたらす影響も大きく、東電が手放したそれらが値崩れして、手放された側にたいへんな影響が及ぶ可能性があるので、非常に難しい。』
といわれた。(株式についてはその通りだろう。しかし、土地については被災地を避難させるために使う事はできないのだろうか?という疑問も私の中では残る。)

  • 東電の話をしていて

東電についてあれこれと話していると、ドロドロとしたあまり子どもには見せたくない政治的な駆け引きの話が多かった。

腹黒い現実を突きつけられる事が多く私に対して
『こういうのが大人の社会だ。』
という話になった際に、私はチョコチョコと挟んでいた被災地取材の話から
『今回の事で世の中の腹黒さ・いい加減さ・ずるさみたいな物は身にしみるほど学びました。』
と答えた。すると、老人達から
『その歳でわかっているなら大した物だ。』
といわれた。

  • 25にして老獪、35にして妖怪になりたい。

日本の性善説は現在の道徳のないエリート達の騙しのカモになっている現状がある。私はそれを何とかしたい。

正義感が人一倍強い人間だからこそ、腹黒い手に対して抵抗するすべが欲しい。

つまらない事に腹黒い手を使う人間と正面だって戦うために『妖怪』になりたい。(元ネタは『昭和の妖怪』ってヤツ。)この対談をしていて『その歳でわかっているなら大したもんだ』といわれただけの事を社会に出た際にやってみたいですね。私の能力はペーパーテストじゃ計れませんよ。こういう取材に出かけた時のコミュ力や情報発信能力、テストにすら出ないような雑学や大局、そして思考そのものですからね。測ることが出来る程度の安い能力じゃないのさ!!

もし、これを読んでいるご年配の方へ。
インタビューした彼は後期高齢者になったことについて『死に損ない』と表現した。しかし、私は現状においては『失われた叡智』だと表現したい。

多くの日本人は危機を越えると正義感と行動意欲が身につく。戦争の世代の人間が高度な成長を遂げた最大の理由は危機を体験した事にある。バブルから団塊の世代は戦争体験のない老人になって行くが、彼らにはそういう危機感がない。
多くの評論家にせよ、被災者にせよ、自分の祖父・祖母にせよ言葉に重みがあるのはこの体験の後に努力したからだ。若い家に危機に晒されている世代だから、バブル崩壊後の世代の胸を打つ。(経済が成熟していても、自分達に所得がなく、仕事に就けなければ、形は違えど危機だ!格差が開いて若者の半分がが路頭に迷う時代なのだから、危機極まりない!!)

そういう危機の時代から『何か成し遂げよう』と思う人間が多く居るが、それが世の中の腹黒さに巻き込まれたり、負けてしまったりしている。私が老人の話に熱心に耳を傾けるのは巨悪というか…個人の手の及ばない敵に対してどう立ち向かって行ったかが聞けるからだ。

世代論に落としこむ事を嫌う人が居るが、生物は環境に影響され・順応しようとする。人間が社会的な生き物である限り、その時代の影響を受け、順応した生き物になる。
だから、本来は20、40、60,80の人間を並べると頭の中が少し違うのだ。広い考えを持って大人になって以降と思ったらその世代を超えたい件を聞くようにしないといけない。だから、老人も若者も捨て置く事はできない。

40と60は黙っていても権力の盛りなのだから、今の世の中を席巻しているのは彼らになる。つまり、世の中を見ていると何を考えているのかがわかる。そして、悪くなっているのに根本的な改善をしようとしないところをみると、ろくでもない世代なのだろうなぁ…と僕は思う。*2何よりも、合いたくなくてもありとあらゆる場所に居るのだから嫌でも会う。彼らが一番仕事の盛りなのだからね。

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老害の人老益の人―老人と、これから老人になる人々へ

老害の人老益の人―老人と、これから老人になる人々へ

*1:愛国戦隊大日本という後のガイナックスの創業者スタッフが作った自主制作作品。アカい教科書に改定して、子どもを洗脳しようとする工作をヒーローが防ぐというストーリー。

*2:もっと言えば、彼らのイノベーションには道徳も夢もない。だから、若者も老人も彼らを、社会を叩くのですよ。