読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

第8報、いわき市民の親切さに心を打たれながらも東京への家路を辿る。


前回のあらすじ
福島県いわき市の中でも津波の被害があった四ツ倉地区、久ノ浜地区を歩いて取材し、たまに被災者の方々にインタビューしたり、コーヒーやぷっちょなどの差し入れをいただきながら旅をしてまいりました。

初めから読む人は↓からお願いします。(したの『続く』から最後まで読めます)
http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20110508/1304780529

今回の話
前回、政治や原発の談義で盛り上がった村の重鎮から別れ際にこんな言葉を頂いた。
『帰りも4キロ歩くのは疲れるだろう?ここからならみんな四ツ倉に行くから、ヒッチハイクしてみな。誰か乗せて行ってくれるよ。』

ヒッチハイクなんかやったことないよ…無茶振りだろwwwと内心思いましたが、やってみようと車がとおるところに移動しました。

  • 証言者1、いわきのオカン

移動中にもう一人被災者のインタビューをする事に成功した。津波で被害を受けた親戚を手伝っているらしい。この主婦の方がくれた話は2つ。
1つ、『地元に外からのボランティアが多くなって治安が悪いと感じるようになった』人が多いそうだ。(そういう事を言っている人とは対照的にその主婦の方は『それは閉鎖的な物言いだ』と否定しているが。)

1つ、5度目の記事で『倒壊した幼稚園』と言うものを紹介した。もう一度この画像を見てもらおう。

私はそれこそ、ここで大量の子どもが亡くなったのではないかと推察して、ふるえが止まらなくなった。

しかし、地元の方に聞くと
『10分前にバスが出たから全員生きてますよ。
といってくれた。それが私の中では一番の救いだった。逃げられる大人が亡くなったなら落ち度があるのだからそれは『ご冥福を・・・』ぐらいの話で済む。しかし、子どもや杖を付くほど足腰の弱い老人が亡くなったともなれば、それは理不尽だという物だ。助かるという選択肢がなく、殺されるのだから。

私が聞いた話の中にもこういうのがある。
逃げている途中に津波から逃げる事を諦めたおばあさんは津波の方を向いて正座して、祈った。
逃げられる足腰を持った人がにげるのは当たり前だし、私だって我先に逃げる。警官や防災課の職員のようにその生存のための本能を否定してまで人を助けることに専念した人もいるが、悲しい事に逃げるという選択肢すらなかった人があの2万5000人(5月上旬現在の死者)の中に入るのだ。その犠牲者の中にいわきの海沿いの幼稚園児が入っていなかったのは心のそこから救われた。

彼らが郷土を愛して、叡智を蓄えて、地元を30年、40年先に豊かにして行く。そういう人達がいなくなる事が一番怖い。*1

  • 証言者2、豊間地区のある家族

おばさんと別れた後、本当にヒッチハイクをした。(なんと言うか…律儀だな、俺。)

いわき市は親切な人が多いのか、なんとわずか2台目で乗せてくれた。
それも結構新しい車。(後々、豊間地区の被災者だと知って、その車も緊急で買い上げた物だと推察する結果になるのだが。)

地元民の情報では180人亡くなったと言われる地区の出身のご家族だが、その証拠に娘さんと思われる人僕と同じぐらいの茶髪の女性が僕にあるものを見せてくれた。
『避難所から始めて被災地に赴いた写真がこれよ。』
その写真を送ってもらう事はしなかったが、圧倒的に僕が取った写真と違う事があった。『粉々』なのだ。なんだかわからない粉末上の何かが山積しているんだ。砂とガラスとコンクリート及びあらゆる建材が入り混じった粒が山積していて、跡形もない状態なのだ。

被災地を複数箇所歩くと、被災状況の写真でどのぐらいの威力かわかってしまう。
鉄骨しか残らない宮城県気仙沼などは別格だが、酷い地域ほど壊れる前の形状を失って行き柱や金属だけが残るようになって行く。形状が残っていて壊れた後がある地域や壊れ方がわかる地域は実はまだましなのだ。(本当に怖いのは自分の家がどこかすらもわからなくなるほど壊れた地域があることだ。

  • 地元の高校生へのインタビュー

ヒッチハイクで四ツ倉駅の前まで送ってもらうという予定外な楽をしてしまった。
正直な話、一皮剥けた気分になったが、その余韻に浸る事もなく、四ツ倉駅と入っていった。

幸運な事に高校生の帰宅時刻と被ったので、高校生をインタビューすることにした。(始めは不良と美人のカップルしかいなかったので、黙ってパソコン作業やデジカメ使って画像の振り返りをしてました。)

男子高校生二人がきて、話すのに戸惑っているとおじさんが高校生に絡み始めたので、チャンスだと思って話を聞きに行くことにした。

彼らが僕に東京とか大学とかの事を聞く代わりに、僕は原発教育や高校の津波被害について聞いた。
高校自体は津波が校門まで来たが無傷だったそうだ。そして、死者はいないそうだ。ただし、福島第一原発から20キロ圏内に住んでいて、他に身寄りがなくて避難生活を強いられて学校にこれない人が2,3人いるそうだ。要するに、避難所生活を続けていて学校にこれないのである。

さらに、一人は平(いわき駅周辺)だったが、もう一人は原発から20キロ圏内に住んでいた人だったので、面白い話を聞く事ができた。

小学校の1年生、3年生の時と中学校の1年生の時に原発に社会見学に行くそうだ。原発のあの図を元に解説して最後に、担当の職員がこういうのだ。『絶対に安全です』と。

・・・これを聞いているときにここに東電・保安院・海江田経済産業大臣のどれかがいれば、私は確実に殴ってた!!いないのだからただ憤りを腹の底に抑えて話を聞いた。
『絶対に安全だといったのに…我々は裏切られた気分ですよ。』
高校生のこの言葉は住民の総意に近い。テレビで東電の清水社長に土下座させた人達もこういうことを言われてきたから、憤慨しているのだ!!おそらく、原発問題で福島県民がアレだけ怒る理由が理解できるのは同じ原発王国の福井県ぐらいしかあるまい。*2

私自身、馬鹿にするわけじゃないが、彼に答えた言葉がこれだった。

『官僚答弁の『安全だ』はそういうことにして欲しいという願望だ。それを『少年の純粋な心を踏みにじりやがったな』といったところで、彼らにとっては取り留めのない事だ。』

この台詞の方が本質的には的を得てしまう世の中のバカヤロー!!そして、心無いとしか言いようのない台詞を平然と言ってしまった俺のバカヤロー!!この台詞を言った事を思い出すたびに思うのですよ!『世の中を変えたい。』『正義感のある誠実で正直な人間のための世の中に変えたい』『利権の上に乗っかる事だけで安定した生活を手に入れる連中がだめにし続けた日本を変えたい』って。

…彼の証言はすごく貴重な意見だ。

僕が国会議員なら彼の小・中学校の先生を国会に参考人として呼んで、『原発教育』について聞くね。これについては東電と政府にすごく重たい罪がある。(賠償金について論じるなら安全性に関する東電の宣伝と実態の乖離をちゃんと暴く必要がある!!)
私はこういう事をやってきた連中のために税金を払うのが理不尽なんだよ。平均年収758万円(管理職含めない)という高収入・福利厚生についても寮や厚生施設、食堂が充実という最高の職場についても、こんな欺瞞で支えられてきているなら彼らにその権利はない!!

地域独占をして、利権を守るためにありとあらゆる工作をしてきた企業がいきなり『民間企業なのでこんなに賠償金を負担できません』と都合よく居直るな!!

どちらかだ!
電力の市場を自由化し、民間企業としての道を行く。(発電設備をもった大企業が電力市場に参戦する事で、もっと効率の良いサービスを期待できる。例えば、ある素材メーカーは工場の7割の電力を自社の水力発電でまかなう程度の発電力を持っている。)
電力をお上の特権として、国と責任を連帯する。(現状はこっちに近い。だけど、国がこの責任を東電を押し付けるために建前だけは民間企業にして、東電も東電で、民間企業といいながら独占工作を国・学会・財界にしている。)

次回
最終報告、くたばれ政府広報!笑わせるな東京!がんばれなんていうな!

これが最後です。長い間読んでくれている方は今までありがとうございました。あと一息なので是非、最後まで読んでください。そうでもない方も9回分の記事の一部でも呼んでくださって感謝します。全部独立したお話なので、興味のあるところだけでもかぎつまんで読んでいただければ嬉しいです。


今回の被災地取材をより多くの人に伝えたいので、バナークリックのご協力お願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ

マインドコントロール2 今そこにある情報汚染

マインドコントロール2 今そこにある情報汚染

*1:この際だから言わせてもらおう!子どもを地域で育てようと町内会や自治体単位で教育を盛り上げるのはこういう背景があるからだ。もしお金や無料での教育手当てを出す事で子どもが育つなら、1000万円の口座を作って生まれた瞬間に子どもを施設にぶち込むのが愛情になるが、答えは…野暮ですよね?私が親になって子どもを作りたいと思う理由はこれなんです。子どもこそが自分が歳を取った時に世の中を良くしてくれる。フリーターのボンクラになったとしても、何かしらの生産活動や社会形成には寄与する。逆説的に問題提起をする犠牲者になるかも知れないが、新時代のリーダーになるかもしれない。どちらにしても、どちらも中年、老人になった頃の自分にはできない事をやってくれる事を大人は子どもに信じているし、大人になるたびに、僕は子どもに対してそういう眼差しを送るようになっている。社会人になって通学する小学生を見るたびにそういう感慨が湧くような社会人になりたいものだ。

*2:福井には福島同様に老朽化した原発が大量にあって、しかも東アジアの反日国家3国がアクセスしやすい位置にあるため、テロと災害と原発自体の事故と複数の危険を孕んでいる。しかし、福井県民に対して原子力発電に対して正しい説明がされているかどうかは今回の事を見た限り非常に疑わしい。