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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

第二報、神サマ仏サマ東電サマ、早ク元ノ海ヲカエセ!


前回までのあらすじ
就活がうまく行かず、ヤケになった私は『いわきに取材に行こう。どうせ、GWには説明会がないんだ。』と決意をする。その後、調べて行くと『四ツ倉』と言う駅が今行ける最果ての駅でそこが津波被害を受けた事を知る。
『四ツ倉』の海岸沿いの視察と海辺に住むおばあさんへのインタビューを前回は行った。

今回は四ツ倉港という港と道の駅の取材です。

タイトルの由来になったのは瓦礫の山に書かれた一枚の立て看板です。


海の臭い…潮の匂いと生き物の腐った臭いが絡まった気持ち悪い臭いが漂う瓦礫の山の正面にその看板が飾ってあった。


漁港に向かう前に昨日撮影していたところで解体業者のオジサンにこういわれた。
『写真を撮りに来てる?酷いのは薄磯、豊間、あと久ノ浜だね。久ノ浜は歩いて1時間、豊間は二時間。電車で来ているなら、豊間から平(いわき駅周辺)までは時間がかかるから、久ノ浜の方がいい。駅も近くだからね。』

GWも楽しむ余裕もない状況で仕事してるのに、遠くでカメラ取ってた俺に地図まで書いてくれるとは…いい人もいたものだ。(この地図は後々地元の人と話をする時にもかなり使える地図として活躍する。)

とりあえず、久ノ浜に行く道すがらで取った四ツ倉港。粒うにの業者や海の幸が楽しめる道の駅、貝柱の直売所などがあったかつての港…3,11から復旧中の現在はこうなっている。








車がありえない方向に曲がってる、網が食い込んでいる事は当たり前。建物はレストランや海産物を出していた道の駅だが、見る影もない。船の掃除を親の趣味を手伝ってやった事があるが、貝殻が船の下にこびりついているような船、それは元々は海にあったような船だ。スクリューに貝殻・海草が絡まって段々と走りにくくなっていくので定期的に掃除して綺麗にするようになっている。

そして、掃除していない船が乗船する部分を破損しながら乗りあがっていると言う事は『津波で流されてきた船』と言う事だ。

これだけの被害が『まだマシな方』だと言われている四ツ倉港でも出ている。窓ガラスの破損・床下浸水・砂の進入などの被害だけならもっと広範囲に通りの向こうまで続いているらしく、板でまどを補強したり、閉店しているガソリンスタンドが近隣にあった。

そんな中で、最も印象に残ったモノが冒頭のあの写真だ。そして、あの写真にはまだ続きがある。

『何十メートル×何百メートル』の面積で続く瓦礫の山の中にはこういう立て看板もある。

菅首相の『被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。』という事を重ねて精神論だけをツラツラと述べるあの会見への皮肉の一つだろう。

歩いた人間として言いたい。
あの光景を見て『がんばろう』と心の底から思える人はいない。不安なんですよ。家や船・あるいは身元を証明する書類をなくした事で『私は社会の中で居場所を失って、どこの誰か認識してもらえなくなった・マイナスからのスタートになってしまった。』という気持ちを抱えているんですよ!!これは俺の言葉であり、元ネタは気仙沼出身の衆議院議員小野寺五典の言葉だ。

少なくともお年寄りへのインタビューは心が折れてる『もう怖い』『もう立ち直れない』という言葉を実際に聞く。
0からの出発。物理的にはそうかもしれない。だが、経済的にはマイナスだ。船のローン、復活のためのお金、働き口、漁村であったと言う事は放射能の影響をモロに受けていると言う事だ。

彼らの立て看板にはそういう叫びだ。国家からもらう他人行儀な『がんばって下さい』(谷垣貞一)、無責任な『がんばろう』(菅直人)、そして礼儀作法の一部として述べる『心からのお見舞い申し上げます』(その他大勢)の声に対して、もううんざりしている。


政治家はそれに気づかない限り、東北の人達からは信用されない。いや、日本全体を失望させ、外交への影響力すらも最後は失うだろう。それこそが事実上の政府崩壊であり、国民の革命ではないのか?

私は看板の写真を見たとき、もっと静かな怒りが被災地・被災者にこみ上げてきている事を誰も報じない事に憤りを思えた。テレビは復興をドラマのようにして面白おかしく報じず、世の中がもっと大きな革命が静かに起きていて、政府の信用喪失や指導力の低下をこういうところで象徴されている事を示すべきではないのか?

被災地内外とわず、政治のわかる年配たちは言う。『民主党は論外だ。だが、いっぱい悪い事をしてきた自民党にももう戻らない。』と。

政権の交代が革命なのではない。政府の権限が小さくなる事・正しい政権を選択と維持し続ける事・官製の利権企業の依存から脱しようとする事これらは今までの政府依存していた日本人からすれば、意識に革命的な事が起こらないとできない事ではないのか?首や政党を挿げ替えてうまく生かそうというのではなく、政権や暴力ではなく社会の構造を変えようと世の中全体が下の方から動いて行く。つまり、民間主導の『官から民へ、企業から庶民へ』が起こっているのだ。ロシアや中国のような野蛮な革命じゃない。もっと知的で静かで、それでいてみんなが豊かになれる革命はそこにある。

そういう事をもっと考えて欲しいし、報道して欲しい。小細工のドラマも、小細工の自粛ももううんざりだ。


次回へ続く
波立・久ノ浜ノ海岸ヲ通リ、田舎ノ美シサト復興ノ健気サニ思イヲハセル



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