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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

私なりに、『あの』業界の伸び悩んでいる理由について語る


先日、就活の一環で調べものをしていたときに面白い企業を見つけた。

まあ、カテゴリーでわかるとおりオタク産業に関連した企業であります。
この企業を見つけたことで、よくよく考えてみたのですが、実は巷で言われているオタク産業の欠点よりもこっちの方が重要なのではないかと思い考えてみました。(オタクの業界を『経済』する話です。だから、厳密に言えば経済カテゴリーのネタですので、オタクでない方も安心してご覧下さい。

  • なぜ、アニメ業界が産業としてちゃんと成長してこない・知名度の割にお金にならないのか?

と言う議論をすると色々な答えが出てきます。よく出る答えがこんな感じです。

1、技術の問題上、不法にアップロードできるコンテンツであり、それを防ぐ事ができないから。
2、二次元(アニメーション)という媒体のイメージが実写に比べると悪い、売り物としての魅力が乏しい。
3、アニメのコンテンツ自体の質の劣化が酷いから。
4、政府の規制・政策が悪い。あるいはメディアの扱い方が悪いから伸びない。

どれも、当たらずとは遠からずなのですが、4以外はあまり正解でないし、4も改善したところで市場が伸びるとも言い切れないのがアニメの現状だと思います。

  • そもそも、アニメはマニアの物。本編を何度も何度も高画質に見返す人がわざわざ高いDVDを高い値段で買う。

アニメのDVDの値段と言うのは他のDVDの相場に比べて高いです。それも、割引がされやすい通販や地元のCDショップではなく、わざわざ割引の効率が悪いアニメショップで特典品目当てに買う人も多く要るのです。

経済学は『合理的な人間の価値基準に則して判断する学問』*1ですが、彼らのいう合理的な事は『価格の低い商品』ではなく『効用(満足感)の高い商品』なので、新品で得点があるものやお店のポイントを経由して限定グッズを手に入れるためにわざと高い物を買います。

『アニメがただで見られればそれでおしまい』という人はテレビでリアルタイムに見たとしてもDVDを買わないでしょう。仮に、リアルタイムで見ていない人はツタヤに駆け込んで終わるのがオチです。

DVD自体がよほどファンでないと買わないもの。(3年前ぐらいのニコニコや現在の一部の動画サイトなどでは)実は一昔のアニメや特撮の本編をみて、宣伝効果を発揮して売れたというケースがある。

特に顕著な例は『東映版スパイダーマンでしょう。
ニコニコ動画では人気が出た全身タイツの国産スパイダーマン30年も前の作品にもかかわらず、元ネタを知りたがる人やハイクオリティーなアクションとシナリオに心を打たれた人がDVD-BOXを購入し始めた。

ほうっておいたら、マニアしか知らないであろう作品もネットにアップされる事で、突然人気を博す事があります。だから、必ずしもDVDの売上を阻害する存在とは言い切れず、違法アップロードは制限の方法・権利者の対応次第で毒にも薬にもなります。むやみに禁止しようとすれば、そういう会社に対する不買運動やコンテンツのファンを減らす事になるため、決して不法なアップロードをする人がコンテンツをダメにしているとは思えません。

  • ブランドと中身が伴えば、実写だろうがアニメだろうが関係ない!!

2,3の回答はまとめます。確かに今の40歳以上のエヴァンゲリオンが学生の間に話題になった人達よりも上の世代はアニメに対する抵抗感が強い人は多いと思います。ジブリを含めても45歳以下でないとアニメへの耐性が強い世代は育っていないように感じます。

しかし、マーケットを動かすのは金銭的には50代かもしれませんが、時代が違うためアニメについては異なります。今の団塊の世代50〜60代の世代の人はアニメがブームする頃にはもう社会にでていました。だから、アニメなんか無しでも共通の話題があって流行しても『アニメは子どもの物だ』と思う人は見る必要がなかった。

私は敢えてそういう固定概念から抜け出せない人達に『ステレオタイプ』という言葉を贈ってます。
流行についていけない、行かない事は個人の選択だから言いのです。しかし、人の趣味を土足で入り込んで否定するから話がおかしいのです。

アニメが世界的なコンテンツだと言われてもその意味がよくわからない。
『テレビ局が安いコンテンツを輸入するから日本でも韓国ドラマがウケたじゃないか』
ぐらいにしか思っていない。(日本のアニメが欧米で放送された最大の理由は安かったからなんだけど)

ただし、韓国ドラマのファンは日本にしかいない。(実際に我が家で韓国ドラマのロケ地に言った経験があります。)しかし、ネット上で『萌え』談義をした時に日本人と外国人(アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ問わず)が同じ掲示板で話し合ってたりする。近隣アジアだけじゃない。フランス人がボーイズラブの話をしたり、アメリカ人が『碇シンジがうざい』とアニメを評論する。

こんな事が他の文化にあるとすれば、おそらくはキリスト教ぐらいのものだろう。あれだけは宗派は違えど、世界中に信者がいるのだから、人さえ集めればみんなでキリストの話をするかもしれない。

  • 私の意見『実は国とメディアは何もわかってない』まず、4について

ネット上では世界中でアニメの話をするぐらいの友の会が広がっているのですが、先ほど申し上げたとおり、政治家の世代はちょうどアニメとは無縁の世代の人たちなのです。マスメディアの役員クラスもちょうどアニメブームよりも上の世代なのです。

だから、ほとんどの人が理解がない。どういう風に広がり、何が問題なのかと言う事を理解しないまま表現を規制しようとしたり、税金を投入して支援に乗り出そうとする。だが、それが間違いなのです。

国家が保障すべきは『自由』であり、メディアが保障するべきは『放送枠』であって、それぞれが無断でずかずかと入らない方がこのコンテンツはブームします。面白い作品には面白い二次創作ができ、水面下で新しい設定が加わります。それを読んだ原作者がその設定を採用する事やその二次創作を踏襲する事もあるとかないとか…。

アニメ・ゲームの市場は『同人』という新たな市場を生み出し、それがクリエイターを生み出し、アニメやゲームを盛り上げる人材が育つ。

と言うコンテンツを作る担い手が育つサイクルはできているのです。

  • 私の意見『でも、アニメはビジネスとして完成してない。』

問題は『アニメの周りの産業』です。

アニメはマンパワーの塊です。その人員を集める事や納期を管理する人間が内部にもいますが、それでもギリギリになることがこの業界の相場です。そこに人材を集める人がいればどれだけ楽になるでしょう(実在します。)

実は同人誌を扱う大手は片手の指で数えられるぐらいの数しかありません。オタクショップの数は東京だけを見ても集中しているだけで案外少ない。寡占状態になっているところが現状です。

動画配信サイトについてもそうです。有料のコンテンツを出すところは多くありますが、アニメを無料で合法的に見られるサイトは実はさほど多くない。寄生型(他でアップロードされた物を公開するサイト)や違法だと承知でアップするサイトはビジネスとして成立しえないので、やり方次第では参入の方法はある。

アニメに特化した企画・販売のレコード会社も少ない。メジャーな企業が数社いてそれが寡占状態になっている。

アニメ製作会社は飽和状態なのに、周辺の会社が少ないため、アニメだけではどうしても盛り上がらない。


例えば、製造業にはピラミッド上に下請けがいる事に加え、商社があり、人材供給のための企業もある(場合によってはグループ内にある)。それぞれに寡占になっているところはほとんどないため競争が激しい。どこかの業界が過度に有利になる事はほぼない。(絶対的に強い企業がいない。どれも世界企業であったり、国内の市場をシビアに取り合うため、むやみに価格を吊り上げたり殿様商売をする事はできない。)→しかし、アニメの場合はそれができてしまうような部分もあったりなかったりなわけで…

だから、もし政府が支援をするとするならば、関連ビジネスの起業の支援へ労務や取引内容の改善などを促すと言うコンテンツに触らない部分をやっていけば、アニメを製造業に並ぶような日本の基幹の一つにする事は可能かもしれません。(お金が出す人がいるなら、もらったお金をどう生かすか。そこが問題なのです)


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*1:僕が受講した教授の発言