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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

告白

映画の話

ずいぶん前に見に行った映画を見返す機会があったので、その映画の話をします。

  • ある殺人事件と犯人の少年達の半生に関する『告白』の話。

はっきり言って、胃が痛くなる映画です。一言でまとめると【グロテスクな描写を心理的にも視覚的にも提供してくる映画】です。本当に血まみれの人間や小さな子供が水に投げ込まれるシーンがあります。しかし、心理的に犯人を追い詰めて行く故に、人間の醜い部分がこれでもかと言わんばかりに出てくるところも見ていてグロテスクです。

【人間は楽で欲望の赴くほうへ流れて行く生き物である】という意味では動物です。

この映画はそういう映画です。自分の欲望のままに進んで行き、後も先もないたった一度の欲望のために他人を踏みにじる自分勝手な人間達を描写した映画です。登場人物のほぼ全員が人の事なんか考えてません。すべて自分本位です。
『嫌な事を忘れたい』『母に認めてもらいたい』『あいつを見返したい』『自分の子供を立派だと思いたい』『犯人への復讐をしたい』

一見狂っている特殊な人間達を描いているように見えるのですが、下をたどるとみんな普通の人たちなのです。

  • 殺人犯に共感

私の映画の感想は『あの殺人犯と僕は多かれ少なかれ同じ事を考えている』と思いました。二人いる犯人のうちの一人なので、少年Aとします。
Aは母親に小さい時から科学の何たるかを教わったが、母親が離婚して出て行ってしまった。その母親の才能を開花させ小さい時に叱りつけられた母親に認めてもらいたいと思っていた。

私はマザコンではないですが、この少年Aのように認めてもらいたい相手がいる事は一緒です。少年Aは母親で、私の場合は師匠でした。私が師匠に認められたい一心で色んな事をやってきた人間だからこそ、彼がまわりの人間がくだらなく見えるのもわかるし、寂しい気持ちもいやと言うほどわかってしまった。(実際に、転校先の学校で【学校の中で銃撃戦の一つでもできないかな〜】ぐらいの事はほぼ毎日思ってました。)

実行してないから私に前科はないが、彼は思いを実現してしまった。愛情が歪んでいたから。どんな形でもかまって欲しいと言う気持ちだったから。(一時そういう気持ちになった事があって師匠を困らせたところまでは同じ道を行っているから、すごく気持ちとしてはわかる。)

何が言いたいのか?作り物のように感じる方が多いとは思うのですが、途中までは普通の人間と犯罪者の考えていることや望んでいるものは一緒です。(方法論的には間違ってますけど。)

よく『ゲーム脳が犯罪を起こした』とか『あの人は思想がアレだから…』と言う人がいるが、そんなことはあまり犯罪と関係ない。どちらかと言うと人間が犯罪に走る原因の答えはこの映画の中ではこうなる。

  • 子供をダメにするのは親と尊敬できない大人。

よく『キレる子供が社会問題になっている』と社会学者やテレビのコメンテーターが言っていますが、子供の怒りの矛先がどこにあるのか、なぜ起こるのかについてスルーされている事に憤りを感じます。

キレる原因は怒れない監督者(親)や理解がなく不条理に親と言う立場に胡坐を書く人間が原因だと言う事をもっと高らかに指摘すべきだ。過剰な尊敬や愛情も犯罪に繋がるけど、大人がそういう人間を叱らない事の方がずっと犯罪を生みます。

映画を見ている人は僕の言っている事がわかると思います。

昨今の教育問題を見ていて、最も違和感を覚えるのは『体罰はダメ』と言うもの。
何も竹刀であざができるまで殴る事を良いといっているわけではない。しかし、体が大きくなって、血の気の多い子供を相手にするのに力技の一つも使えない教育現場はどうかしている。

私の転校先の高校は映画の中学のようにざわざわと授業中もうるさく、漫画をロッカーでまわし読みをしていた。これが勉強の邪魔で鬱陶しくて仕方がなかった。しかし、怖い先生や張り手の一発でもかますような教師が教壇に立つと黙る様を見ると『体罰は必要だ』と思う。

この映画を見ていて思う事は人間の感情の歪みや臆病さから来る愚考の数々を書いている作品なのに、僕には教育問題を高度に考えさせる作品にも見えてならない。そういう深みのある映画です。見る時は怖さと見続ける根気を用意してからご視聴下さい。…最近の邦画の中ではすごく良い映画だと思います。

原作は小説です

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映画は原作と少し変わっている部分があるそうですよ。(Wikiに違いを載せているそうです。)


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