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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

TPPについての説明と評価


経済学部のテストで出ていたので、色々書きたい。

Q,まず、TPPとは何のことでしょう?
A,『環太平洋戦略的経済連携協定』の略称。元々はシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの四カ国の経済連携協定。そこに、日本、アメリカ、オーストラリアなどが参加を検討すると言うのが今回の騒動。

Q,具体的に何やるの?
A,2015年までに協定国間の貿易において、工業品、農業品、金融サービスなどをはじめ、全品目の関税を10年以内に原則全面撤廃することにより、貿易自由化の実現を目指すFTA(自由貿易協定)を包括するEPA経済連携協定)を目標としている。


Q、どんなメリットがある(といわれているの)?
よく言われるのは『輸出が伸びる』と言うことと『消費者が今までの高い国産品から安価な輸入品が手に入るようになる』ということ。そして、安い輸入品の流入の派生効果として『国内の農業が創意工夫することで、農業改革が自主的に行われる起爆剤になる』と言う事が言われています。

が、あまり正しくない事も含まれてます。

  • デメリット・及び反対意見。

ここからが本番です。(正直なところ自分は反対なんです。)
賛成の方の記事・報道も見させていただきましたが、どうにも議論が乱暴で適わない。

TPP及び、貿易の自由化・関税自主権の撤廃において重要な事実を二つ提示します。

1、TPP参加国のGDPの90%以上は日本とアメリカが占めています。そのため、日本が工業製品を輸出しようにも『アメリカでは現地生産が進んでいるし、他の国には工業製品を買う購買力がないのに、どこに売りつけるんだい??』と言う議論になる。

2、TPPで関税を撤廃しても、貿易に最も影響する『為替』を押さえたことにはならない。日本の輸出戦略における競合はEU(特にドイツ)、台湾、韓国、中国、東南アジアなどがいるが、これらの国よりも現状は異常な円高になっている。(韓国は大統領が変わってから通貨を健全な水準まで回復、中国は固定相場制、EUは通貨の信用定価によりユーロ安になっている。つまり、現状では為替が原因で貿易上不利に働いているので早急な通貨介入や国際市場への根回しが重要なのであって、関税を数パーセント変えたところで大局は変わらない。)→もっとざっくりと言えば『輸入だけを増やして輸出が増えないという状況になる可能性が高い。

輸入される可能性の強いものが農作物ですが、その農作物を輸入することの中で最も怖いのは『デフレ』の流入です。
 アメリカはこれから日本のバブル崩壊後のような長いデフレスパイラルに入ると見られているうえに、アメリカの農業は一人当たりの経営耕地だけで言えば、なんと日本の99倍。人件費も移民を奴隷の如き値段で買い叩いて、品質だって日本のものに比べたら、とてもとても…。(日本の農産物の品質は世界一うるさい日本の消費者と中国の富豪たちのお墨付きです。)

高くても買ってくれるような品物をわざわざ、移民の賃金と同等の過剰労働を強いて日本の農産物を安く使用などというのは乱暴な話ではないでしょうか?(日本の場合、大量の農地を確保できないからとてもアメリカ並みの大量生産では生活なんぞ成り立たない。)

  • 経済市場とは立派な生活者達の共同体である。

これを言うと鳩山由紀夫とみたいな鳥頭みたいな人が『日本の市場は日本人だけのものじゃない。開かれた市場にする度量を政府と大企業は発揮すべきだ。』と言い出しかねないので、最後に一つだけ。*1

消費と言うのは雇用がないと消費もない。社会主義で、御国からお小遣いをもらって生活できる国は例外だが、資本主義の国では『自分で稼いで自分で使う』のが原則になる。
つまり、『消費者が恩恵を授かる』このTPPに参加すると『誰かが仕事を失う』ことになる。(少なくとも農業関係者の雇用を心配する声は出ている。)

日本と言う市場はただ、消費者にものを買い叩く場所でも・生産者が搾取する場でもない。『市場という共同体の中で構成員同士どう共存するか』ということが重要なのだ。故に、消費者・生産者がwin-winでなければならず、それが平成の開国あるいは鎖国という議論以上にその共同体にもたらす損得を総合的にみてどちらが多いかを見極めなければならない。自分達の目先の利益しか考えない構成員を増やしてもそれは損になる。すでに市場内で共存するの利害調整がそもそも先ではないのか!!



補足・TPPに関するわかり易い資料を張っておきますね。

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*1:過去に鳩山由紀夫前首相はニコニコ生放送の中で『日本列島は日本人だけの所有物ではない。』と述べた事がある。